自閉スペクトラム症について詳しく解説します。

こんにちは。毎日保育勉強中のぱんだです。

今回は自閉スペクトラム症(自閉症)について皆さんと共に学んでいきたいと思います。

今回の構成はこんな感じ。

1.自閉スペクトラム症児の特徴
2.自閉スペクトラム症児のよく見られる姿
3.自閉スペクトラム症児との関わり方

初めにこの記事で一番伝えたいことは、

自閉スペクトラム症を正しく理解して、しっかりと子どもと向き合ってほしい。


という事です。偏見を持ったり、お互いに関わりづらさを感じたままでなく、それを受け入れて生活していく助けになれればと思います。

1.自閉スペクトラム症児の特徴

特徴は大きく分けて2つあります。
それは、
〇対人関係、コミュニケーションの難しさ
〇こだわりが強い

自閉スペクトラム症の方は、とにかく”曖昧”なことが苦手です。
「ちゃんと座ろうね。」「朝の支度をしようね」
”ちゃんとってなに??” ”朝の支度?何をすればいいの??”
といった感じで、”具体的に”伝えてくれないとパニックになってしまう子が多いです。
対策としては、「前を向いて座ろうね。」「足は中に入れようね。」など具体的に、できれば体も一緒に動かしてあげてと言ったことも必要かもしれませんね。

なぜ、いきなりこの曖昧さの解説をしたかというと、
これ、対人関係の難しさに繋がるんです。

対人関係、コミュニケーションでは曖昧な事だらけです。大人では”察して””空気読んで”という状況が多々というか常にありますよね。
特に子ども社会では、言葉がまだ未熟ですので伝わらないことが多くあります。これも段々と難しさを感じてひとりでの行動が増えていく要因にもなるんです。

そして、こだわりの強さについてです。
これは、自閉スペクトラム症児に実際に関わったことがある方なら大きく頷くこと100%の典型的な姿です。
特定の玩具に執着して気持ちを切り替えられなかったり、自分の生活の流れを崩されると、何が何だか分からなくなり癇癪を起してしまったり、ここら辺の難しさも大人が十分に配慮して関わる必要があるポイントですね。

他には、言葉の遅れも特徴として挙げられます。

さて、次は


2.自閉スペクトラム症児のよく見られる姿

代表的なものとして
・あやしたりしている時に目が合わない
・相手の気持ちを理解できない(空気が読めない)
・特定のものに強いこだわりを見せる
・気持ちの切り替えが苦手で癇癪を起してしまう
・同じ動作を繰り返し楽しむ遊びをし続ける
・1人遊びが多い
・音や匂いに対する過敏な反応を示す
などが挙げられます。

これらの行動に保育士や保護者の方など大人も困ってしまう時も多いと思いますが、実は子ども自身もどうしていいのか分からず、困っているんです。
そして、これらへの関わり方を最後にお伝えしたいと思います。


3.自閉スペクトラム症児との関わり方

について、解説していきます。

まず、自閉スペクトラム症児(以下、自閉症児)との関わりには、その子の気持ちを理解するところから始まります。どの児に対しても言えることですが、自閉症児では特にその背景をきちんと理解することが必要です。
なぜ癇癪を起しているのか、なぜこれをしたくないのか、その子だって意地悪で言っているわけではないのです。背景を知ってそこに丁寧にアプローチしていく。これがまず1つ目に重要な事です。

そして、2つ目これは出来る限りで行うしかないんですが、”落ち着ける環境”を用意する事です。よく見られる姿でも記述しましたが、色々な刺激に敏感になってしまうのが”困り感”を招いてしまう原因です。1人になれる環境で落ち着き自分の好きな遊びが出来たりすると、その子の心が満たされて園などでの経験が楽しいものに変わり、生活への意欲が生まれてくると思います。保育園での集団行動や限られた保育室の中では難しい部分もあると思いますが、”この時間だけ”など限定的でも、効果はあると思います。是非試してみてください。

最後に3つ目、一貫した言葉がけをすることです。園や施設では尚更、職員の言葉がけを統一することで、子どもの困惑を減らすことが出来ます。それぞれの子に合った言葉がけを話し合い、事前に決めておくことが必要でしょう。これは夫婦間や保護者間でも同じです。


さて、今回は自閉スペクトラム症について解説しました。
冒頭でも書いたように、自閉スペクトラム症を正しく理解して、丁寧に関わる事が必要です。上記した特徴によるストレスなどにより、2次障がいを引き起こしてしまう可能性もありますので、これらを予防していくことも必要になります。

自閉スペクトラム症は1つの個性です。育て方の影響でもありませんし、子どものせいでももちろんありません。丁寧に向き合って共に進んでいくことが一番の薬になります。もちろん大変な時は、信頼できる人に相談したりすることも必要になります。子どもがのびのびと生活できるように、大人ものびのびとストレスなく子どもと向き合っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!





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