【2024年5月】保育NEWS7選・まとめ&解説
保育に関する重要ニュースをまとめました。
そんな方のために、保育に関するニュースをまとめました。これを見ておけば、最新の保育ニュースは一通りチェックすることができます。内容は保育関係者向けですが、子育ては保育園と一緒におこなっていきます。
子育て中の方や学校関係者の方なども学びがあると思いますよ。ぜひ、ご覧ください!
園長コマツ
とある私立認可保育所の園長です。 子どもや保護者、職員みんなが活き活きと暮らせる保育園へ向けて悩みながら改革中。 自分の取り組みや学びをNoteを通して発信します。 プライベートでは二児の父。 好物はハンバーグ。
虐待通報義務付けへ 保育所など対象に法改正
保育所内で、保育士によるこどもへの虐待行為について、通報が義務化される見通しになっています。意外かもしれませんが、現在の法制度では保育士が職場内で児童を虐待した場合の通報義務はありません。対保護者に対しての通告義務しかないのです。
児童福祉法が改正されると、通報が義務化されます。
"不適切な保育"という言葉が一般的な言葉になり、それぞれの施設で不適切な保育がおこなわれないよう努力をしているかと思います。とはいえ、不適切な保育が起きていても、職員同士で指摘しあうのはなかなか難しい現状もあると思います。
声に出したら、同僚との人間関係が壊れてしまったり、働きにくくなってしまいますからね…。
虐待通報においても同じことが言えるでしょう。本当に虐待が起きていても、義務感で通報できる人はそう多くないはずです。
だからこそ、施設長のマネジメントが大切になってきます。どのような行為が虐待にあたるのかを職員に周知する、もし見かけたら勘違いでもよいから報告するなど、虐待を防止するための仕組み作りをおこなっていく必要があります。
アカペラグループ「RAG FAIR」”おっくん”奥村政佳氏が参院議員に 繰り上げ当選で初登院
「RAG FAIR」の元メンバーであり、元保育士のおっくんが、とうとう参院議員として登院しました。
おっくんが保育士になったのは、保育業界では有名ですが…知らない方も多かったのではないでしょうか?
元保育士が国政に参加するのは、とても珍しいことです。おっくん自身も「保育士の地位や処遇を向上したい」と発言しており、とても心強いですね。
ぜひ、現場の保育士の声を国政に届けてほしいと思います!
日本版DBS法案、衆院通過 性犯罪歴確認、子の安全確保
日本版DBSが可決され、本格的に実施されることが決まりました。
福祉や教育など、こどもに関わる職種の人が性犯罪を犯してしまった場合、その職に就くのが困難になるため、こどもの性被害を防止するねらいがあります。ただ、議論になっているのは子どもに関わる職種とは、どこまでを指すのかということです。
現在の法案で義務化されるのは、学校、保育施設、児童養護施設などに限定されています。学童クラブや学習熟などは認定制度となり、一定の条件をクリアし、認定された事業所だけがDBSを利用することができるようになっています。つまり、認定をしなければ現在の状況とあまり変わりません。この枠だけでは、児童の性被害を防ぎきれないのでは?という見方もできます。
ただ、あまり義務の範囲を広げ過ぎてしまうと、憲法で保障されているはずの「職業選択の自由」に触れてしまいますし、前歴のある人から就労の機会を奪うことになってしまいます。線引きがとても難しいのです。
今後、どのような制度になっていくのか、引き続き注目していきたいですね。
条例に定める保育士を配置せず…札幌市の認可保育所、10か月間の事業停止命令 保育士が足りていないのに、市に無断で子どもを保育
北海道の保育園で認可保育所の事業停止命令が出されました。保育園で事業停止命令が下るのはなかなか珍しいケースです。
記事によると、職員の一斉退職による保育士不足である状態にも関わらず、子どもを預かったそうです。そもそも運営元も在籍していない職員の分まで助成金を過大請求していたり、問題がありそうです。
「気になる子」と向き合う 療育と保育を実践する福祉法人(大阪)
保育園と療育施設の連携の実践が紹介されています。そもそも、療育について言葉に馴染みのない方もいるかもしれません。
保育園と療育施設は離れており、保護者が通院させるのが一般的です。その場合にありがちなのが、保育士・保護者・療育施設職員の連携不備です。療育でどのようなことをしているのかがわからない……普段の保育園での様子がわからない……など、連携をするのがどうしても難しくなってしまいます。
しかし、この保育園は療育施設と扉ひとつで繋がっており、気軽にコミュニケーションを取ることが出来るので、連携がとてもスムーズにおこなうことができます。
保護者も通院させる手間がなくなるので、非常に助かりますね!
また、発達に課題があるかどうかグレーゾーンのお子さんに対しても、発達におけるスペシャリストが近くにいると、保育士としても安心です。
近年では、発達に課題を抱えるこどもが増加している傾向にあるそうです。もし、発達に課題がある場合、早期発見して、早めに特別な支援を受けることが大切です。
このように保育園と療育施設が一緒になることは、とても有意義といえますね。保育園は今後、少子化の影響で、定員が埋まらずに多機能化していく、と言われています。療育施設と保育施設の相性はとてもよいでしょうね。このような保育園が今後は増えていくかもしれません。
国分寺 保育施設で1歳女児死亡 給食のりんごが原因の可能性
2022年保育施設内での窒息の原因が「りんご」である可能性が高いことが分かりました。「りんご」による窒息事故は2023年に愛媛県の保育園でも起きており、小さいお子さんには実はリスクの高い果物であることが言われています。
保育園における「教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン」では、りんごは完了期(12カ月~1歳半)までは加熱して提供するとされています。
ご家庭でも気を付けてほしいと思います…!
「こども誰でも通園制度」試験的自治体広まる
福岡、岡山、大阪など様々な自治体で「こども誰でも通園制度」を開始するという報道されています。
令和6年4月26日時点では全国115自治体が本格実施を見据えた試行的事業を実施しています。基本的には月10時間を上限としていますが、記事冒頭の福岡市のように市の独自の制度として月40時間を上限とするような自治体も出始めてきています。
現場の保育士の負担増が懸念されているこの事業ですが、流れとしては実施する自治体が増えていくようですね。
こども誰でも通園制度については、コチラで詳しく解説しています。
なぜ必要なのか?など大枠を知りたい方はぜひご覧ください。
コチラもオススメです!
園内研修のススメ
保育園、幼稚園、こども園向けの記事ですが、組織開発やチームビルディングはどの業種においても役立つ知識だと思います。進め方はもちろん、配布用資料や研修時の台本データもダウンロードできるようになっているので、すぐに活用できます。
知っているようで、なかなか知らない……子どもについての話をわかりやすく解説しています。
「子どもは自分自身で育つ力がある」
これまで保育士を経験し、たくさんの書籍を読み、学んだことです。
「子どもを育てよう!」と意気込んでしまうと、上手くいかなかったり、疲れてしまうことがあります。そのような時に「子どもは自分自身で育つ力がある」ということが信じられれば、気持ちが軽くなるかもしれません。
保育士の視点から、こどもの育つ力について、解説しています。
仕事でつまづかないコツ
仕事をするうちに…様々な悩みや問題に直面します。そんなとき、ちょっとしたコツを知っていればトラブルを回避できるかもしれません。現役の管理職である、園長コマツが仕事をする上で役立つ「コツ」を発信します。
保育【制度、ガイドライン、ニュース】まとめ
🌈目の前の子どもが健やかに育つこと
🌈これからを生きる子ども達が希望を持って生きる社会を作ること
これは私たち大人の役割だと思います。そのためには、国の動向や社会のニュースを知る事が大切だと思います。それらをわかりやすく解説しています。
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