福祉現場の”リアル” 新入社員 Interview vol.8
就職活動中の学生の皆さんへ
高齢化社会の到来により福祉業界は今後も成長が予想される 注目の業界と呼ばれています。また、”やりがい” ”社会貢献” の面からも就職活動の視野にいれている学生さんも多くいるのではないでしょうか。
しかし「仕事がハードそう」「職場環境きびしそう」「専門知識がないから無理かも」など業界を志望するうえで不安要素も多いかと思います。
"新入社員インタビュー" から "福祉業界のリアル" に触れ、そんな不安を少しでも解消していただきたいと思い、note にまとめました。
ひとりでも多くの笑顔がみたい、そのために信頼される人間になるー。
<新入社員 interview vol.8>
21年入社 金山 紋大さん 中部大卒
ーー大学での話を聞かせてください
金山さん:大学では、生命健康科学部 スポーツ保険医療学科という全国でも珍しい学科で勉強していました。将来スポーツトレーナーになりたくて、スポーツ健康と医療の両方を学べる大学を選びました。当然ながら、学ぶ領域は健康がメインで、緊急救命士の資格コースの授業などもあり、自然に医療も必修になっていました。
ーー福祉業界を選んだ理由は何ですか?
金山さん:もともとロコモティブシンドロームや健康寿命に興味があったのですが、大学時代の研究や実験にかかわった教授の影響が一番かと思います。この業界で働けば、健康の人を増やせるのかな?と思いました。
ーー就職活動の様子をお聞かせください
金山さん:就職活動に興味がなくて・・ スタートも遅かったですし、実は受けた会社も ”ほほえみグループ” ともう1社だけです。まずは福祉業界にアンテナを立ててマイナビをチェックして、最初に気になった企業が ”ほほえみグループ” で、そのままエントリーして説明会に進みました。
コロナ禍の真っ最中で、説明会はZOOMでしたが、選考の過程で現場の状況などもみながら、ここに決めました。
ーー今のお仕事の様子を聞かせてください
金山さん:要介護レベル4とか5の利用者様が多いですので、ほとんどの方が寝たきりや車椅子の状態、食事、排せつ、入浴といった日常生活全般において全面的な支援も必要になります。また、意思疎通が難しい状態の方も多いです。施設にはおよそ30人ほどの利用者さんがいて、スタッフは10数名で日勤や夜勤をローテーションで常時7-8人が待機して仕事をしています。仕事といっても特に決められた時間の仕事ではなく、日常的な生活の中での支援が仕事になります。他にも私はまだ経験していませんが、訪問介護などもありますね。仕事は、、忙しいです(笑)
ーー学生時代の知識は役に立っていますか?
金山さん:役に立っていないとは言いませんが、この病気は知っているなというようなレベルです。ただ病名は知っていても実際にはふれていないのでどうケア対応したらいいのかわからない。今はその壁にぶつかっています。
ーーこの仕事で大変なことはなんですか?
金山さん:大変というか実際のイメージが違ったのは排泄介助などです。
どんなにやっても自分の思った動きと違う動きになってしまう。先輩の動きを見ていると簡単そうにやっているのだけど、実践では全然違う。
自分の場合は次何をしたらいいんだっけ?と悩んでしまったりするので、ここは経験が必要になってくるかと思います。
他については特にイレギュラーなく仕事が出来ていると思います。
ーー仕事のやりがいについてお聞かせください
金山さん:寝たきりの方がおおいので定期的な体位変換のケアも必要になります。そんな場合であったり、ベッドから車椅子への移動だったり、ひとりで移譲などがスムーズに出来た場合は達成感があります。あとは、いきいきと利用者様が生活できるように支援していきたいと思います。
ーー研修について聞かせてください
金山さん:自分は、学校のような座学の研修をイメージしていたので実際は全然ちがいました。一般常識や社会人のマナーなどはもちろんあるのですが、グループワークなどを中心とした学びの研修が多かったです。目的と振り返りも多く、ビジネスの導入としても良い研修でした。もちろん専門的な介護研修や実技の時間などもあり、とても有意義でした。
ーー同期について聞かせてください
金山さん:まずは僕だけ皆のいる場所と少し離れている・・・。施設の先輩はもちろん優しいので頼っているのですが、同じ施設に同期がいる人が羨ましいです(笑)ただ、同期とは良い距離感の人間関係が築けていまうので同期には恵まれたと思っています。
ーーこの業界に向いている人はどんな人ですか?
金山さん:なにより素直な人だと思います。守破離でいうところの”守”がしっかりできる人。学んだことをしっかり実践できることが大事だと思います。そこから自分で考えて行動できれば。 他には、高齢者の方が好きとか、お世話が好きとか、あげればキリがないですね(笑)
ーー仕事の目標は何ですか?
金山さん:病気で笑わない、無表情の方も多いので少しでも口角があがるように、笑顔を増やしたいと思います!また、失語症の方もいるので、一言でも声が聞きたいと思います!そのために、まずは信頼される人間関係を作りたいと思います。利用者様に新鮮な気持ちで興味関心を持ち続け、寄り添いたいと思います。まずは挨拶からですね!
ーー最後に就職活動中の学生さんにアドバイスをお願いします
金山さん:僕が珍しいタイプの就活だったかもしれませんが、しっかりとやりたいことにフォーカスした就活をするのが1番だと思います。
皆さんの就活の成功を祈っています。