HackUアレネコ発表スライドOP

#HackU に初めて参加したら生き方を考える機会になった

7月21日、N高生でエンジニアのお友達にHackUにデザイナーとして出ないかとメッセンジャーで聞かれた。なんだか楽しそうだったから、気軽にOKしたら、想像以上の体験ができたのでnoteに書き留めておこうと思う。

2019HackU大阪、テーマがないと発表されたキックオフイベントを皮切りに私たちの開発は始まった。

33ものグループの中で賞をもらえるのは5つのグループだけ。

初めは、その賞を狙いに行くか、とか、どの媒体のものを作るか、とかをチームで話していた。

そこで私は気づいた。もしかしてこのグループにはすでに「ちょっとデザインできる」の私よりも強い、「デザインでお仕事もらってる」エンジニアがいることに。

おっとこれはやばいと思った私は、私がこのメンバーの中で一番得意なことを探した。このグループのバランスのためにも、テーマくらいは自分の得意なところに持っていかないと、私の役割がなくなってしまう。やばい。

そうやってたどり着いた先が「ポエム」だった。

10時間に1回を目指して、毎日1つはポエムをインスタに投稿していた私は、やっとポエマーの力を発揮するタイミングが来たんだと意気揚々に「エモい」をテーマにしたアプリ開発を提案していった。

結果、私たちはエモい物語を写真と融合させて、思い出をよりエモく残せるようなWebアプリを開発しようという話にまとまった。

つまり私は、ちゃんとポエムを書いてちょっとはチームに貢献できた(と思う)。
まだリリースはできていないけれど、この作品が世にでる時を私は少し楽しみにしている。

なぜそんな他人事かというと、私は全くコードを書くことを諦めてしまったからだ。
エンジニアとして地に足をつけて生活をしようとしている彼らに、本当に任せきりになってしまった。特に私がこれから時間をかけて学ぶだろう機械学習を操る力を短期間で習得したことには本当に驚きを隠せなかった。このバックエンドを担当してくれた彼には、本当に頭が上がらない。

Eemoというこのアプリを展示会で触ってもらっていると、どのような仕組みで動かしたのかを聞かれた。私はそれに答えられず、ポエマーなのでと言い訳した。

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私はなぜか、ずっと、心が痛かった。

だって本当に詩を書いている人に、自分がポエマーだとは絶対に言えない。

きっと詩人の前では、デザイナーとかイベントの主催者とかかじってます。なんて誤魔化してしまう。

そんな劣等感を抱えているとき、すごいですねと話しかけてくれた可愛らしい女性がいた。彼女は私が一番すごいと思った、途上国での菌による被害を減らそうという大きな目的を持って取り組んでるチームだった。医学部からハッカソンに出るなんてすごいなと思ったし、多分それは本当に未来のことを考えて創造したのだと感じさせられた。

彼女と話していると(たぶんお互いに)全く違う世界に生きる同世代の話を交換することができて、本当におもしろかった。

おもしろいと言われて調子に乗った私は、とにかくお調子者でいた。でも、だから、こんな話ができたのだと思う。

彼女は救急医療が好きだと言って、現場とTechを繋げる人になりたいと教えてくれた。

初めて知り合った医学部生がこんな素敵な彼女で、私は医学部生を丸ごと愛しく思ってしまうほど偉そうに彼女を素敵だと思った。

人にはそれぞれ役割があるんだと、私は毎日感じる。

ただ役割っていうのは、就職先とか職場での立場とかそんな一言で表せるものじゃなくて。生まれ持ったものだとか、感情だとか、大切にしたいものだとか、いろんな思い出だとか。そういういろんな要素で、本当に人ひとりひとりによって違う。同じように見える、似たように見えるような人でも、全く違うものだったりする。

それは、エンジニアと出会うと思っていたハッカソンの中で一番魅力的だったのが、救急医療を志す医学部の彼女出会ったように。

そして今日、HackUで出会った様々な作品からもそれを感じた。それぞれに違う目標や目的を持っていたし、もし題材が同じであっても全く同じものはなかった。

最後に、こんな素晴らしい機会を用意していただいたYahoo!さんに感謝して示させていただく。

ありがとうございました。


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