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貴様だってノイキャンだろうに!

結局、ガンダムの吸引力がすごいという話なのかもしれませんが、これは製品の本来の機能である音質などの性能をレビューするものではありません。

ノイズキャンセル、その中でもアクティブノイズキャンセルの機能についてのみ詳細に主観を述べる記事です。(製品はSOUNDPEATS Air3 Pro 新版)

それは買えない・・・

長男が試験期間になって部活が無く、早く帰ってきて勉強を始めるものの、次男が録画してあるガンダムをつけると気が散って手が止まり、しまいには次男の横でテレビを見始める。ということが続いています。
結局、目標の5科目合計点に10点足りない→3点足りない→25点足りないという遷移を経て気が付いてしまいました、「リビングでは勉強ができない。自分の部屋がある広い家が欲しい!」と。

息子よ、君がこれまでにねだってきたものの中で一番高価だよ。父さん、そんなに高いものは買ってあげられない。

しかし私はHCDの専門家。もう少し要求の深堀りのためにデプスインタビューをせねば。

「勉強に集中できる空間が欲しい」これは、視覚と聴覚の遮断という機能を欲している。ということはこれか?

ソリューションではある。邪魔だけど。
いやまてよ。これ夏はどうすんのさ。換気口だけでは暑くて死んじゃうよね。

もうちょっと深堀りして聞き出してみると、

「一番やばいのは『ガンダム』なんだよ」

とのこと。
これは、ちょっと名シーンに差し掛かるとBGMやSEだけでも反応してしまって、つい次のセリフをつぶやきたくなってしまうそうだ。気持ちはわかる。

テレビが視野に入らない向きに座って見なきゃいいじゃん、と思うのだが聞こえてくるものはしょうがない。ここはアプローチする原因を「聴覚情報」に絞ってみよう。

ちなみに自分も、リビングで仕事をしているときにテレビの音が聞こえてくると集中力が途切れます。『相棒』とかやばいですね。

そこでたどり着いたのが「ノイズキャンセリングイヤホン」

解決策の方向を音に絞れるなら話は早い。しかし、いざ探してみるとものすごい数の商品。Amazonで10,000件以上、価格.comで13,682件。この中からかき分けていくしかありません。

絞り込みを「ノイズキャンセリング」で「ワイヤレス」と。うっ、まだ6,000件ある。嫌な予感だ。で「イヤホン」をandしてみても5,000件。

Amazonって、ある程度の桁数になるとアバウトにしか教えてくれないところがイカす。つまり、君のアプローチはあきらめたほうがいい"ガンダーラ”だと。

方法を変えて、レビュー記事を探すことに。いや~出てくる出てくる、ものすごい数のアフィ記事。「20選」とか言われても、読み込むの大変だし。

情報の森を散策するうちにどうやら「アクティブノイズキャンセル」という方式がナウいらしいではないか?これなら424件。なんとかなりそう。

しかし、価格帯が広い。広すぎるよ。
再びレビュー記事に戻ると、安価路線・高級路線・ブランド品の3分類に大別される。今回は、ノイズキャンセルの効果が大事なので音質を極める方向ではない。

家を買うより、だんぼっちを買うより、と考えたらブランド品の価格帯でもはるかにお買い得。で、Apple、ソニー、BOSEあたりが残るわけですが、息子はiPhoneユーザーだからAirPods Pro一択かな。(ここで注意が必要。今回の目的に適うのは「アクティブノイズキャンセル」なので第二世代以降)

で、買ってみました。すぐ届く。試してみるとまぁ、すごいですね今の技術って。連邦の白いやつの実力ってやつですか。

アクティブノイズキャンセルを使うとテレビの音が気にならない

耳栓として考えると超高額ですが、ソリューションとしては中古マンションの1000分の1以下で、だんぼっちの半額以下。

息子が学校に行っている間、自分も使ってみました。
これなら、夕方の『相棒』タイムも乗り越えられます。

ジムでもいいんじゃないか

もう一個買うか、いやまてよ。ここまで学習したところ、この技術の仕組み自体は古典的なもので「逆位相をかける」ってことですよね。
それがこの広い価格帯を構成している原因かもしれない。ここはひとつ、低価格帯も試してみたいというものです。

10,000円以下で、レビュー記事を探すといくつか候補が上がってきます。中国のメーカーがほとんどだけど、あのレコード針のNAGAOKAなんかもある。でもレビューみると残念な感じですね。

SUREとかKOSSなんか好きだったけど、いい製品がみつからずここはお試しなのでメーカーにはこだわらないことにして、候補に挙がったのがこれSOUNDPEATS。イヤホン単体で操作出来て、アクティブノイズキャンセル(ANC)が良く効くらしい-24dbですって。

もう一息探すと、その上位機種?後継機種?が見つかり「-35db」と。スペックの数字に弱いおじさんのハートをヒットします。広告のビジュアルもクオリティが上がっている。いっちょ試してみますか。

ちなみに、アプリの音圧計で測ると、リビングで仕事をしている中でテレビの音が鳴っていると40~50db(意外と低いな)。これで静かな図書館って言われると、図書館ってこんなにうるさかったっけ?という印象。

実際、音圧レベルと集中力の阻害要因は比例的ではないのかも

ちなみに、体感としてはAirPods Proがベースで40db、ピーク60dbぐらいの環境で平均的には-15dbぐらいにはで出来てる印象(音の種類によるけど)でした。音環境として集中するには十分なレベルです。

到着した製品がこちら「コスパ大賞」ってシールが貼ってある

Bluetoothにつないでアクティベーションすると、あとはイヤホン単体で操作出来るらしい。左耳の「S」のロゴを1.5秒触るとモード切替になります。ANCの使い方しか覚えられなそうだけど。

説明書があるのがうれしい

使ってみた感想としては、AirPods Pro対比で70%ぐらいの効果は発揮できてる感じ。対ガンダム性能としては、43話は難しいけどそれ以外はおおむねクリアできそうです。

Apple製に比べて価格が1/5以下なので、お値段以上かな。家族が話しかけてきたときに、聞き直さなくてもよいぐらいは聞こえるし。

音質はまったく評価してませんが、YouTubeでカーペンターズを流してみたらカレンの歌声は相変わらず透き通るようなきれいな声でした(いつの録音だ?)。

ちなみに、防水性能とかも特に気にしてないし、バッテリーの持ちなんかも気にしてません。目的と対価だけで選んだ結果のお話でした。やはり"モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的な違いではない”ということですね。

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