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賞賛と承認を求めない:パブリック後遺症

2023年に行政書士事務所を開業したことで、
事業者・団体の皆様に密接した支援をする機会が増えました。

2021年までは、別会社で受託していた自治体からの仕事が収益の大半を占めていたので、その時とは大きく環境が変わりました。
そのうちの一つが成果の指標。
2021年までは委託の効果を示すためにも(守秘義務を守ったうえで)「成果を積極的にPRしなければならない」側面がありました。

また安定した収益事業をベースに、非営利企画なども立ち上げる機会があり、ある意味で「頑張ってるね」といった、大げさにいえば、第三者からの賞賛を受けやすい立場にあったと思います。

しかし、2023年から(これから)は、自身の仕事が第三者から賞賛を受けることはありませんし、あってはいけないと思っています。

その理由のひとつは、支援者として、特に士業として「あれは俺がやったんだ」と公言することはあってはならないという当然の理由。

もうひとつは、自営業者として自立するためには、
報酬が介在しない第三者からの評価ではなく、お金をいただく顧客の満足度を高めることに注力しなければならないこと。

どちらも民間の事業者にとっては、当たり前すぎることなのですが「公共」に近いところにいるうちに、知らずに社会の評価を求める価値観に傾いていることに気づきました。
要は「第三者からの評価(≒市民からの承認)が契約継続の担保となり、それが収益となっていたから」です。(税が原資である以上、これまた当然ですね)

今年はそんな、自家生産したパブリックの呪いをといて、
公の「賞賛と承認を求めない」かわりに顧客の「感謝のために貢献する」
を標語にしていきたいと思っています。


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