Gのこころ。
リュックサックは背中に誰か入り込むことがないから「安心」すると判った。
私は具合が悪かったり、聴覚過敏がMAXのときは壁に背中をくっつけている。
幼い頃から「いつ、何されるか分からない!」と怯えていたからクセついちゃったのね。
背後に誰もいない―それは「安心」なのだ。
G違いなんだけど、黒くてガサガサ動くアッチのGさんとも私の習性は似ている。
眩しいのが苦手な私は、日光以外はあまり好まない。
スマホも明るさレベルは最低のところになっている。
自室でも夜は充電式ランタンで過ごすし、個室のカラオケルームなんかは真っ暗が好きだ。
マイクを使わないことすらある。
Gさんは自分の背中スレスレに天井があると安心するんですって。
ちなみに暗いところだと
「おっ、人間いないぞ!ラッキー♡」
と元気にごはん探しをするみたい。
だから…私、鉢合わせちゃって…。
コッチも悲鳴あげちゃうけど、アッチもまさかあんな真っ暗な部屋に人間いるなんて思ってないから、そりゃ慌てて「飛ぶ」よね😱(やめて〜)
私はゴルゴ13に詳しくないのだけど、主人公のデューク東郷(略称はG)は自分を「臆病だ」と認めているらしい。
恐竜の時代から地球上を生き抜いてきたGも「臆病だから」生き抜いてこられたのだ。
私は臆病であることを恥だとは思っていない。
臆病だからじっくり考えて、対策を講じたうえで、慎重に行動してきた。
たまには穴だらけな作戦もあったりするけれど、私は臆病で慎重だから生きてこられた。
なかには私を「丁寧なひと」と捉えてくれる方もいる。
❝デューク東郷の慎重さ、Gの生命力に繋がる「強さ」が私にはある……!!❞
リュックサックを背負って、勝手にそう思った冬の始まりであった。
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