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愛犬がくれた奇跡#2

今回は、愛犬ペペと姉との不思議な偶然の話です。

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ぺぺは、私が小学生の頃に親がもらってきた犬でした。
ちょっと気性が荒くて、最初の頃はうなったり噛まれそうになったり・・・慣れてきてからは、家族に対しては甘えてくるようになりましたが
家族以外にはとにかくうなる、吠える、強い犬でした。

でもこの強い気性のおかげで、我が家の番犬として、15年間も家を守ってくれる存在でした。

私は、短大進学で実家を出た期間がありますが、姉は高校卒業後ずっと地元で働いていたので、姉がペペの散歩をしたりお世話したりと、長い間かわいがっていました。

ペペは老衰で旅立ったのですが、やはりお別れは辛く、家族みんなしばらくは笑顔になれなかったことを今でも覚えています。

うちは、あまり写真を撮らない家族だったので、ぺぺの写真はほとんど撮っておらず、アルバムにあったのは、姉が撮った数枚だけでした。

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姉が亡くなってから気づいたこと


少しぺぺの話からそれますが、この記事↓↓でも書いた通り、姉は3年前にこの世を去りました。

姉は旦那さんと2人暮らしだったのですが、姉夫婦は、結婚10年以上連れ添っていたので、私たちも長い付き合い。死別してからも、姉の旦那さんとは、前と変わらず連絡を取り続けています。

姉が亡くなって一ヶ月ぐらいたった頃に、旦那さんから私にラインが着ました。1枚の写真が添付されていて、見てみると、ペペの写真でした。

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「懐かしいね~ お姉ちゃんぺぺ可愛がってたもんね、写真の整理してたの?」と送ると、旦那さんからこんな返事がきました。

「うん、そうなんだけどね、アルバムからふと写真取り出したら、写真の裏見てビックリしてさ」そのラインと共に、今度は写真の裏側の画像が送られてきました。

そこには、懐かしい姉の字が。

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H17.6.4    ぺぺの命日
15年間ありがとう!!
いつか天国で逢えるといいな~。
レイカより pm16:20

メッセージの、命日を見てビックリ。私は急いで姉の旦那さんに電話しました。

ぺぺの命日6月4日だったんだ………。姉ちゃんの命日と同じだね

「そうなんだよ、俺もこれ見てビックリしてさ・・・でも分かった。レイカが苦しそうだったから、これ以上頑張らなくていいよってぺぺが迎えてくれたのかも、これ気づいて良かった、レイカが寂しくなくて良かった…」

姉の旦那さんは泣いていて、私も一緒に泣きました。


弱るところを見せたくない


姉が亡くなる時、あまりにも突然すぎたので、なんであんなに早く逝ってしまったんだろうって ずっと考えていました。

姉は、ガンの転移が分かってから、よく言っていました。
「できたら、元気なままでポックリ逝きたい。自分が弱っていく姿や苦しんでる姿を家族や友達に見せるのがイヤで。」

姉が自分の余命のことを打ち明けたのは、ギリギリまで姉に仕事を与えてくれた会社のメンバーといとこ家族、姉が信頼していた親友3人にだけでした。

そして、6月の第2週には、その人達が順番に姉に会いに来てくれる予定になっていました。

でも、姉は亡くなる3日前ぐらいから、カレンダーを見ながら
「なんとなくだけど、来週まで持つか微妙だな。元気な状態でみんなに会えるか心配になってきた」と言っていました。

姉は少しずつ自分の体が弱ることを感じ、みんなにそんな姿を見せたくないと思っていたようです。

容態が急変して亡くなった6月4日も、親友の二人がそれぞれ違う場所から飛行機で来てくれることになっていました。

その時はまだ、姉の容態はきっと回復する、親友に会えば、また姉も元気が出るはずだと思っていたのに

姉の痛みと苦しみは増す一方で……
最後の方は、もう私も見ていられないほどでした・・・。

結局、親友二人とも、姉の最期に間に合わず、それぞれが病院に着いた時には、姉はもう眠っていました。

二人は、目を閉じている姉を見て、間に合わなかった事をとても後悔して泣いていましたが、私はその時に思いました。

苦しむところは見せたくないって言ってたから、きっと自分のタイミングで覚悟して逝ったのかもしれないなって。

だからこれで良かったんだと思いながらも

日が経つにつれて、天国で寂しい思いしてないかとか、余命宣告からたった2週間なんて短すぎるとか、ずっと苦しい気持ちで過ごしていました。


でも、姉が書き残したこの写真のメッセージのおかげで、姉がなぜその日に亡くなったのか、納得することができたのです。

ぺぺが姉ちゃんからのメッセージを受け取っていて、自分の命日に迎えてくれたんだな〜って。


都合のいい解釈かもしれないけど


ほんとに単なる偶然にすぎないのかもしれない。

毎日、どこかで誰かが亡くなってるわけだから、こういう偶然はありふれてるのかもしれない。

でも 姉が残してくれたメッセージ
天国でまたいつか逢えたらいいな~って気持ちが、ぺぺにちゃんと届いたんだと思えるし、やっぱりぺぺがタイミングを見て迎えに来てくれたんだとも思う。

そして、いつまでも悲しんでいる姉の旦那さんや私たち家族に向けて
「私のことは、ぺぺが迎えに来てくれたから大丈夫だよ」って伝えるために旦那さんがそのタイミングで、写真の裏を見るようになってたんだろうなって。

やっぱり姉ちゃんはスゴい人だ……。


悲しみは温もりに変わる


姉の死や、愛犬の死、そのほかにもいろいろ、noteを始めてから、ツラい出来事をたくさん書いてきました。

書く時は、また悲しみも思い出すので、泣けてくることもあります。

でも、悲しい出来事は、悲しみと同時に温もりもしっかり与えてくれるものだということに気がつきました。

その出来事が起こった時は、本当に悲しいし、絶望するし
なんでこんな思いしなきゃならないの
なんで私が? なんで私の家族が?って思うこともあったけれど

文字に起こしてみると不思議なもので、悲しみよりも
私、こんなに大事に思ってたんだとか、あの人はこんな風に思ってくれてたんだな~とか、温かい気持ちがいっぱいあふれてくるんです。

そして、その温もりに気づけるから、前に進む勇気がわいてくる。
前に進めた分、今度は、いま進めずにいる誰かに手を差し伸べることもできる。

温もりの連鎖ができるなんて、ステキだなぁ。。

悲しみを経験することって、そんなに悪いものではないのかもしれない。
今日はこの記事を書きながらそんなことを思いました。

姉とぺぺのエピソードは以上です。

二人とも、天国で楽しく走り回ってるんだろうな~☆

ぺぺ、姉ちゃんを連れて行ってくれてありがとう。

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今日も読んでくださりありがとうございました。


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