見出し画像

ブルーロックに学ぶ人生 〜アニメ21・22・23話〜

潔チームVS凛チームの二次セレクション、とうとう決着がつきましたね。終わり方も綺麗すぎず、次のステップのための思考の種として終わっていて、すごく面白かったです。見どころは全キャラあったと思いますが、特に凛・潔・蜂楽ばちぇらがメインだったかなーと思います。今回は、ひとまず完結した蜂楽の話について、、、ずっとハテナだった蜂楽の言う「自分の中の怪物」について、なんとなく分かった気がしたので書いてみたいと思います。


「怪物」=「自分の理想」?

はじめはこう思っていました。でも21話あたりから「怪物」を否定的に描き始めてあれ?ん?となっていまいた。蜂楽の1人孤独に信じ続けた「自分の理想」が否定されている?その挫かれた理想の先に何があるのか。全然見当もつきませんでした。

ヒントは19話、練習中の凛と蜂楽の会話にありました。

【蜂楽】でも俺とやるの楽しいっしょ?
【凛】感性に頼り切ったそんなドリブルじゃ、永遠に俺には通用しねぇ。
【蜂楽】そんなのやってみないと分かんないよ?
【凛】分かるさ。お前のドリブルは楽しんでいるように見えて、一人で戦うことを恐れている。誰かを探しているサッカーだ。そのヌルいエゴじゃ、俺の心は踊らねぇよ。

この時点ではまだ何を言ってるのかちゃんと分かっていませんでした。
つまりどゆこと?ってなってました。


そして、21話。
タイトル「俺がいない」
ようやく自分が求めていた怪物に出会えて楽しくなってきた蜂楽だったが、その怪物2人の世界に自分がいなかった。「俺がいない」というストーリー。

そしてそして、22話。
タイトル「声」
ここは答えを導くすごく大事なシーンなので、蜂楽の声だけを抜粋して追っていき解釈を加えていきたいと思います。とても長いですよ。。。

【蜂楽(心)】潔と凛に追いつくために、俺に足りないエゴはなんだ。 これは、ブルーロックに、怪物を、一緒にサッカーができる友達を探しにきたんだ。 それ以外の理由なんてないのに。 あの二人とサッカーがしたいだけなのに。  この気持ちじゃ。このエゴじゃ。二人の世界に届かない。これ以上何を望めばいい。
怪物を疑い始める蜂楽
【はる太(心)】怪物って信じるべきものなんじゃなかったのかよ。
【蜂楽(心)】俺は今、試されている。俺に何ができるのか。パスか。いや、ドリブルで切り込んで。その後は。。みんな俺に何を望んでる。教えてくれ、怪物。俺は何をすればいい。どうすればあの二人は、、俺を認めてくれる。
怪物のいいなり状態で分からなくなる蜂楽
【はる太(心)】こりゃ確かにあかん。
【蜂楽(心)】負けたら俺は選ばれない。負けたら潔とも凛ともサッカーができない。嫌だ。。嫌だ嫌だ嫌だ。それだけは絶対に嫌だ。    嫌だ。取り残されたくない!気持ちとか、エゴとか、どうだっていい!死んでも勝つ!   このブルーロックで出会って見つけたもの全部、絶対に失いたくない!初めて出会えた友達を、失いたくない。もう、一人だったあの頃には、戻りたくないから。
本当に大切なものを必死で探し始める蜂楽
【はる太(心)】で!?どうするの!?
【回想:蜂楽の母】大人になっていくとね。みんな信じたいのに信じられなくなる。それで聞こえないふりをしてるうちに、自分の声は本当に聞こえなくなる。廻が信じようとしているものはそれくら儚くて大事なもの。
母の言葉を思い出す蜂楽
【はる太(心)】これこれ。前の回に出てきたこれが気にってたんだけど
【蜂楽(心)】俺が信じようとしてるもの 俺は何を信じようとしてる。 何を信じてた。怪物?友達?
信じようとしてるものを問う蜂楽
【はる太(心)】怪物じゃなかったのか。
【回想:蜂楽の母】廻、それはね。廻自身の自分の声だ。
再び母の言葉を思い出し気づく蜂楽
【はる太(心)】ん?あ!ん?
【蜂楽(心)】俺の自分の声。。思い出せ、もう一度。信じたい。自分の声を!
自分の声を改めて聴こうとする蜂楽
【はる太(心)】自分の声と怪物は違う、別物ってこと?
【蜂楽(心)】やめろ!出てくるな怪物! お前がいると、俺は、お前を探してしまう! お前がいたから俺は一人じゃなかった。お前のおかげで、俺は自分を信じ続けられた。だけど、お前を探しているうちに俺は、、自分の声を忘れていって、誰かを求めるためにサッカーをするようになってた。だからもう、これ以上、一緒には行けない。消えろ!お願いだから消えてくれ!俺にはもう、お前なんかいらない!
怪物を探すサッカーのままじゃダメなんだと気づく蜂楽
【はる太(心)】つまり?怪物って。。
【蜂楽(心)】そこに誰かくれば、潔の裏を。。。クソッ。染み付いてやがる。怪物を探すサッカーが。。俺は一緒にサッカーをしてくれた、希望だったお前を、いつのまにかイメージを重く閉ざす、呪縛に変えてしまった。お前とサッカーをすることが、いつのまにか俺のサッカーの生きがいになって、ブルーロックで潔と出会って、あいつが俺の本物の怪物になって、それがあまりに心地よくて。潔とサッカーをすることが俺の存在理由になった。俺は潔なしじゃサッカーできない人間になってた。この呪縛を解かなきゃ、この先へは行けない。自分の声が聞こえない! 
怪物の存在が自分の声を閉ざす呪縛になっていたと気づく蜂楽
【はる太(心)】なんか分かってきたかも。
【蜂楽(心)】うるさい!もうお前にパスは出さない!
【蜂楽(心)】だから!出さないってば!
【蜂楽(心)】黙れ!これは暴走じゃなく、呪いを解くための覚醒だ!
【蜂楽(心)】うっせぇなぁ!さっきから俺の周りをちょろちょろと!目障りなんだよ!クソ雑魚どもが! 
エゴが剥き出しになる蜂楽
【はる太(心)】ブルーロック、熱くなるとみんな暴言吐き出すの好き
【蜂楽(心)】いつぶりだろ。忘れかけてたフリースタイル。それが俺の原点。
【回想:幼き蜂楽】みんなもボールと一緒になればいいのに。そしたらすごいプレイできるじゃん。サッカーより楽しいことなんかないじゃん!
【蜂楽(心)】そうだ。一人ぼっちでも、ただ、楽しくて、日が暮れるまでボールを追いかけたあの頃のように!ボールと一つになることが俺の全てで。サッカーする理由なんてそれだけでいい!俺にとってこれより楽しいことなんて、この世界には存在しない!たとえ、変だとバカにされても、もしも一人ぼっちになっても、友達なんかいなくても、戦え。没頭しろ!情熱は俺の中にある!
怪物よりも前の、サッカーが楽しかった原点を思い出す蜂楽
【はる太(心)】怪物は自分の本当の声じゃなかったのね。
【蜂楽(心)】お前じゃない!おれが怪物になるんだ!!! ありがとう。今までそばにいてくれて。その先に、誰もいないとしても。寂しいけど、ここから先は、一人で踊るよ。バイバイ。怪物。バイバイ。いままで俺とサッカーをしてくれた潔。取り戻せ!一人ぼっちのサッカーを!!それが俺を解き放つ!始まりのエゴだ!!
怪物に別れを告げ、本物のエゴイストになる蜂楽
【はる太(心)】そうか。。エゴは一人ぼっちなものなんだ! 今までの怪物とは相手への他力本願な理想だったんだ。怪物は、寂しさに耐えきれず自分を認めてほしいがために生まれた理想。自分自身を怪物化して、つまり、エゴイストになって、自分自身で理想を叶える必要があるんだ。エゴイストは一人寂しいものなんだ。それを貫く勇気と忍耐が必要なんだ。


ということで、まとめ。
蜂楽が見ていた怪物とは、、

「怪物」=「相手への理想」

だと思います。
スッキリしたあーー

自分のエゴを貫くこと。
それは孤独であるということ。

ブルーロック最高!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?