今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『七夕の風が坂を下る』です。
「でもほら、今日は七夕だから」
学校の帰り道。
夕暮れどきにふたりで坂を下る同級生のひと幕。
そんな掌編です。
彼はいつもそばにいたから、私がここにいる限りはコイツもきっといるのだろう。
そう疑わずにいられたあの頃。
当たり前だったこと。
当たり前でなくなったこと。
自分の心に整理をつける暇もなく、ただ目の前の現実があっという間に「当たり前」をそうでなくしてしまった。
それでも、
「ほら、七夕だから」
だからなんなん? なんておっしゃらず。
どうぞご覧ください。
**このページでは私がカクヨムで投稿した掌編小説を紹介しています**