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情景246.「土曜日のお昼」【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「土曜日のお昼」です。
さて。今日は何をしようか。
ほんのりウキウキとした感触を覚えながら、そう思える。
土曜日を、そんな軽やかな一日にしたい。
「足取りが軽い」と言うように、「指が軽い」と言えるような感じ。
覚えはありませんか。
原稿を作っているとき、私はしばしばそういう“感じ”を覚えることがあります。
体の調子に引っ張られるように、神経の張り巡らされたような感触を指先まで拾えるバイオリズム。
「調子がいい日」はノートパソコンのキーボードの上で自分の指が踊るように文字を打ち込んでくれます。
そういう日、私は「今日は指が軽いなァ」と思いながらタタタンと原稿を書いていくのです。
踊る?
跳ねる?
だいたい、そんな感じ。
この軽さに乗って気持ちを前に向けられれば、また何か自分にできることを作れる気がしてきます。
休日の落ちついた雰囲気の中でこの軽さを感じられたら、もうその日は終始ご機嫌です。
そんな一日を期待して、指が軽い日を今日も待ちわびる。
土曜日の情景。
お楽しみください。
『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。
どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひ感想を聞かせてください。