情景204.「朝の里雪」【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「朝の里雪」です。
朝と雪の情景。
ふだん雪が降らない地域だと、朝起きて雪が積もっている衝撃とはなかなかのものなのです。
ついうれしくなるというか。
雪って、降ったらうれしいですよねぇ!
積もれば気持ちは浮き上がるようです。
という、九州人の感覚。
福岡も糸島も雪がまったく降らないというわけではないのですが、(山の方は結構積もる。糸島なら雷山のあたりとか)やっぱり雪が降り出すと「おっ」ってなりますね。
よく雪が降る地方の方と話すとき、あえてよくこの話を降るのですが、
「ゼンゼン共感できない」
と、苦笑されるのがお約束。
でも、年に一度か二度しか積もらないような地域に住む人間にとって、雪が積もるというのは結構ないいイベントだったりするわけです。
小さい雪だるまつくったり。
小学校で二時間目が雪遊びになったり。
帰り道に雪合戦したり。
コケただけでからからと笑ったり。
あと、雪に慣れてない地域なので、道行く車がすごいおそるおそる走ってたりしていますよね。徐行より遅くのろのろと。
それから、橋の下り坂とかでコケた跡があったり。
この小話を書いていたとき、その情景を思い出していたのでした。
お楽しみください。
『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。
どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。
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