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幸せな微睡み

わたしは、やっぱりどうしてもあなたとは違う世界線。価値観もまるで違う。話したいと思って話すと、価値観の違いに落胆して、もう話さないと決めるけど
心はあなたをずっと離さない。そんなことを繰り返していた昨日。なかなか寝付けず、朝方になってやっと微睡みかけた。そこであなたの夢を見た。どこから現れたのか、急に車で迎えにきて、半ば強引にデートへ。行き先を言われるところで、目が覚めた。言わば幸せな微睡み。
夜、月の明かりだけが光っているように、わたしからはあなただけが眩しく見えたあの頃。昔から、ひとりきりでいるのには広すぎるなと思っていたこの星を、あなたとふたりなら。ちょうどいいかもなぁ、と思えた記憶が頭をよぎる。
そんな二人の恋模様の続きを、春の暖かさに包まれた
微睡みの中でもう少し見ていたかった。

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