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結婚式を延期した話

私は今年の2月22日に入籍しました。
令和2年で「2」続きなので、婚姻届を提出された方は多いようですね。

式を3月22日に挙げる予定だったのですが、私たちは延期を選びました。
この頃は、決行する人と、延期または中止する人、判断が分かれる時期だったと思います。
さまざまな考え方があると思うので、それぞれ尊重されるべきだとは思います。
では、私たちはなぜ延期を選んだか、という話です。

婚姻届を出しに行った頃はマスクの取り扱いに気をつけ始めたり、手すりに触らないようとしたりくらいの警戒度。普通に区役所へ出かけ、母も同行し記念写真を撮ってもらい、その後3人で外食もしました。何気ない楽しい日常でした。

しかし、私の中では2月26日の午後からが急展開。政府からイベント自粛要請が出たことで世の中の空気も変わり始め、これまで当然あると思っていたその後の予定が、出来なくなりそう、やるべきではなさそう、と思い始めます。名の知れたイベントが延期・中止になったり、学校の卒業式がなくなるかもなんてなったりしたら、やっぱりあれ、ってなりますよね。
これは緊急事態なんだと、このとき感じました。

28日から10日間ほど海外へ研修に行く予定をしていた私は、あまりにも時間のない中で、帰国後や周りの人のことも含めて、今、自分がどう行動するべきなのかを判断しなければいけなくなりました。
これが私にとってハードルが高く、悩ましく、ストレスでした。
結局、海外研修自体は中止にならず、私が辞退するという形になりました(事態が深刻化している中で、先方から連絡があったのが27日の午前中というのにも不信感あり)。

楽しみにしていた研修だったし、ひとつチャンスを逃したので、悔しい想いをしました。
正しい・正しくないはわからないけど、主催者が延期または中止を決断しないことによって、参加者がこんなにも悩み、嫌な想いをしなければいけないということを痛感しました。
なんなら入籍した頃なんかは、「心配で来られないという方は遠慮なく言ってください」と伝えたうえで結婚式は決行し、「とは言えこれで来てくれない人って冷たくない?そこまでの関係ってことか~」くらいに思っていました。
そのときの自分が信じられないくらい、数日後にはまるっきり考えが変わっているというのが自分でも驚きです。

予定していたことが出来なくなった、とか、本来ならばこうだったはずなのに…というのは、誰にとっても嫌なことだと思います。
私も、おでかけ・遊ぶ予定など、すごく楽しみにしがちなので、その気持ちが強いほどキャンセルになるのはショックで、苦手です。。
もちろん結婚式も例外なく、とっても残念でした。なんでよりによって…信じたくない…という気持ち。まさか出来なくなるなんて思ってもいないし、準備もかなり進んで、もう目の前まで来ていたので尚更ガックリです。

けど結婚式なんて、参加してくださる方々はみなさんとっても大切な人ばかり。
今優先すべきは、みんながこのウイルスに感染せず、健康に穏やかに過ごすこと。イベントは、その気があれば、あとからいくらでも出来る!(気持ちよく集まってもらいたい!)

日々の中で、この判断が繰り返し行われていると感じます。
学校がお休みで本来受けているはずの授業が受けられない、本当なら今こういう仕事をしていたはずなのに出来ない、家にいないはずだった人がいる(笑)などなど…。

もうその「本来は」とか「予定では」に執着するのはやめて、
「たられば」を考えるのはやめて、未来、そして今を良くすることを柔軟に考えたいです。

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