嫌いを大切に

この世は地獄だなと呆然と思っていた

自分は不幸なわけではないってことは分かっていた
嫌なことから逃げ続けてきたから特に苦労もしてないし

それでも毎日辛かった
起きてから寝るまで辛い時間がなかったことは
多分この十数年で何度かしかないと思う

特に大変なことがあるわけじゃない、
それでも自分から悩みを生み出してはしんどかった
自分を責め立て甘えだと奮い立たせて

何が辛いの?って言われてもわからないけど
何もかもが辛かった
携帯すら持つことができない寝たきりの状態か
気が狂いそうなくらいの辛さに長年苦しんでた


でもそんな日々も人生の半分を越してたので
当たり前になってきてた

でも自分がしんどいだけじゃなく
片岡に当たり散らかしたり、勝手に泣いて迷惑をかけていたから
病院に行った


以前処方された薬は合わなくて
今まで少しの躁に助けられていたのに
躁がなくなって、ひたすら鬱になってしんどくて
少しトラウマだった

甘えていいんだよと言われて号泣したけど
甘え方もわからなかった


家もある仕事も大学も行ける(行かなきゃ死ぬしかないと思ってた)
これ以上何を甘えればいいか分からなかった


でも、プラシーボかもしれないし、躁がいつもより少し続いているのかもしれないし、まだ分からないけど
薬を飲んで1日辛くないことが、こんな感覚があるんだって
驚いた

早く病院に行けば良かったと思うのは簡単だし
実際そうなんだけど、
それでも本当に、大袈裟ではなく
こんなにも生きやすいなんて。


ねえなんでそんなに冷たいのって
気付けば何時間も泣き続けることもなく
自分の見た目が気持ち悪いって
吐きたい気持ちもなく
自分が何も持ってないことに対しての未来の不安も
そんなのが全部なくて

こんなに穏やかなのが普通なら
自殺がおかしいってそりゃなるよね


わたしが病み続けるのは、恵まれていて暇だからだと思っていたけど
暇で自分をいじめ続けるのがまず異常だし

他人に優しくしたいなら
自分にも優しくしていいんだって思えた


思春期だと言われ
8年後に双極性障害だと言われ
先週は体質なんじゃない?とも言われた

甘えだと自分を責め続けていたけど
甘えでも良いの。辛いのもわたしの気持ちなの

自分を大切にするって難しい
難しいというか、そもそもどういうことかも本気で分からなかった


辛いとかしんどいって
慣れはしないけど、受け入れちゃってたりする
それが気付けばとんでもないストレスになっていたり。

だから嫌いも辛いもしんどいも大事なの。
好きになる力も強いけど
嫌から離れることも同じくらい大事

それを24年かけて学んだ

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