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せっかち母さん、学校に呼ばれる

仕事柄、情報集めは得意だ。

行けても行けなくてもお金がかからなくて済む、つまりお金的に失敗しないで済む(ここが小狡い!)、自治体のサポートを中心にさっそく居場所探しを始めた。そして学校に行けない、その区域の小学生が集まって勉強したり遊んだりする場所を見つけた。


何日も続く、“今日も休みます”電話。なぜ休むたびに「すみません」と謝らなくちゃいけないのかと、電話するのもつらくなったころ、「自治体の○○に行かせてみようと思います」と担任に告げた。

その日のうちに、藤井聡太さんそっくりの、かなり頼りない担任から連絡があった・笑。

校長室の隣の部屋で担任の先生、主任の先生、養護教員の3人と先生と相対時する。雰囲気は穏やかだが、尋問みたいだ。

話すのは100%主任の先生だ。「お母さん、早まらないでください。そんなに学校に来るのが嫌ならば、みんなが帰ったあと、放課後に来るのはどうですか。ここで勉強を見ることもできますよ」と。

かなりせっかちな先走り親だと思われたのだろう。まあ、そうだけど。


でも親の勘で、娘はもう2度と小学校には行かないだろうと確信していた。もう答えはわかっているから無駄です、それをどう説明すればいいのか。

曖昧な笑顔で「本人に聞いてみます」と答えてその日は帰った。

案の定、放課後の学校なんて、行くはずもない。


そのころ、私の頭のなかではぐるぐると「なんで、なんで」が繰り返されていた。

学校に行かなくなる2週間ほど前の学芸会の演劇では、セリフもある目立つ役をして、だんなさんとへらへら観てたんだよ。ベッドから動けなくなる前日も、小走りに階段を降りて登校していたんだよー。

でもどこかで臨界点が来ちゃったのね。電池切れちゃったのね。

本日のポイント

学校は、どこかピントのずれたことを言ってくる

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