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人生に絶望した子に与えられるもの

さて、死にたい!とiPhoneからiMessageを送りまくってきた我が子ですが
親がなんとかできると思いますか?

できないです!

沖縄のプルメリア いい香り

大事だからもう一回言います。
死にたい子を親が何とかできるわけないです。

専門家を頼りましょう。身内じゃダメです。

親が一人でどうにかできることじゃないのです。
子どもが困っていることは、お母さんのせいでもお父さんのせいでもありません。
社会と折り合いがつかない、それだけのことです。

メンタルのドクターにとりあえず、相談!!!!
できれば公立病院の児童精神科がおすすめです。
理由はここでは書きません。

なかなか予約が取れないと思うので、難しければ最近増えているクリニックの児童精神科でも大丈夫なのでとにかくどこかメンタルのプロに相談しましょう。

精神科に行ったら我が子は狂ってるってことなの?

精神科=頭の狂った人を薬漬けにして再起不能にするイメージがあるのかなと思います。

精神科というとかかりづらくて、心療内科と言われるとかかりやすい。
そんな社会なので、精神科への偏見もまだまだあります。

諸外国では、富裕層は実費でメンタルの専門家にアドバイスをもらいながら、困難を乗り越えて成功していくことが多いそうです。(アメリカのセレブに聞いた話)
なので、よりより人生を送るために精神科のアドバイスは不可欠という感じ。
子育てにおいても、その子のIQや傾向を知るために知能検査を希望する富裕層の保護者もいるとか。

頭が狂っている人が通うところというよりは、社会に適応できない人の行くところという認識が広くあるのではないのかなと感じています。

アルコールの問題や、トラウマの問題で精神科にかかる人も多いと聞きました。

結論から言うと精神科に行く人、全然狂ってないです。むしろいい子です。
優しくて良い子だから、学校という小さな社会の中で違和感を感じもがきそれが苦しみになっていくケースも少なくないと感じています。(体感)

うちの子に限っていうと、WISC-IV知能検査からは何かが「できない理由」が見つからないと言われてしまいました。そういう子です。

WISC-IV(ウイスくフォー)ウェクスラー式知能検査で、今はWISC-V(ういすくファイブ)が出ていますがテストを実施して結果を読める人が追いついていないという話も聞きます。詳しくは地方自治体の保健センターなど役所に問い合わせだくさい。就学支援の一部として年長の時だと無料で受けられることが多いです。
(年長の1学期に就学相談で受けました)

ではなぜ、知能検査で何も課題の見えない子が学校に行くことが苦痛になったり、学校に行きたくなくなったり、学校にいるときに死にたくなったりするのか。

繰り返しになりますが、それは、その子が学校やクラスといった小社会ではみ出る存在だからです。
その社会で中央値あたりにいる子たちは過ごしやすいですが、そこから外れてしまう子は過ごしにくさを感じることがあります。

それは中央値より上でも下でもやりにくさを感じます。
それはもう仕方のないことなのです。

友達と気持ちが合わない。これは子どもにとっては大事件です。

私たち大人は通ってきた道なので、生涯大切にしたい友人は数名いたらいい(もしかして一人でも良いかも)ということや、小学生時代の友達だけが全てではないことも知っています。

しかし、家庭から離れて初めて学校、クラスメイトという小社会に所属する子どもたちにとって「友達と合わない」これは大事件なのです。

精神科というと頭の狂った人が行くところというイメージがまだまだあるのかと思いますが、精神科は脳のことをよく知った医者が色々教えてくれるところです。

精神科にかかったら、子どもの人生が終わると思っている人もちらほらいるように思いますが、風邪をひいて喉が痛い、咳が辛い、鼻水が辛い、そんな時薬を飲みませんか?頭痛がする、痛み止めに頼りませんか?
乗り物酔いがひどい、酔い止め飲みませんか?

そして、残念ながら児童精神科、そんなに簡単に子どもに投薬してくれません!

実際、子どもへの投薬は悪なのか問題

精神科にかかったらすぐ投薬と思いがちだと思います。
私も投薬期待していました。
(泣いたり暴れたりするので、「麻酔銃をください」とそういう気持ちになります。と先生に言ったほど)

そんなことを言ったからかもしれませんが、なかなか投薬してくれません。

子どもに限らず人間全部ですが、発達を続けている状況で特に子どもは発達段階の途中にいるので、日々変わります。

お薬の力を借りなくても、変わっていける可能性の方が大きいと判断されれば投薬はないです。(残念なような嬉しいような)

 ASD(自閉スペクトラム障害)やADHDで(注意欠落多動性障害)で同居の家族の生活に著しく影響があったり、本人が自分自身を傷つけてしまうような場合には処方が前向きに検討されますがなかなかすぐに投薬となるのも難しいです。

そして、投薬してもらって著しく変化することも期待が薄いです。(残念すぎる)

が、確実に変わります。

薬を飲まなくても飲んでも、子どもは日々かわっていきます。
大切なのは、投薬するかどうかより不適切な行動を重ねてその子自身が傷ついていないかどうかです。

不適切な行動を重ねて自責の念を抱くのなら、投薬した方がいいし、もちろん学校に行く必要もないです。

たまたまその小社会が今の自分に合わなかっただけで、合わなかったこと自体に良いも悪いもないのです。

薔薇が好きか、芍薬が好きか、紫陽花が好きかと質問して、その小社会で芍薬好きが私一人だったとして、私が良い人か悪い人か、幸せか不幸か、そのどれもを判断できないのと同じ。

ただ、子どもの社会は狭いので、その小社会で他の人と同じではないことはとても辛いことです。しつこいですが、本当に大事件なのです!

小学校はまだまだ小さい、そして人生の序盤です。
大きな社会に出会う前に子どもの心が傷つかないこと、それを一番大事にしてあげてほしいです。

自分のことが信じられれば、どんな場面でもやり過ごしたり、自分のものにしたりそれを取捨選択できるようになります。(時間はかかります)

専門家の適切な親(養育者)への配慮が救われる!

「お母さん大変ですね。お母さんが参っちゃいますね。」その言葉だけで引き上げられたりする。

子ども自身、親を困らせていることは知っていて
大好きな親を困らせている自分は悪い子だと思いがち。

落ち着いた時こそ「お母さんごめんね。」などと猛省してしまうお子さんもいらっしゃるかと思います。

そんな時は、仕方ないよ。トミカが好きかプラレールが好きか、仮面ライダーが好きかで人の価値は決まらないんだよ。あなたはあなたでいい子。頑張ってる!

わかるよね?あ、わかんないか、わかんないよね。はは。
何度も確認していきます。

たまたまその小社会が今の自分に合わなかっただけで、合わなかったこと自体に良いも悪いもないのです。
薔薇が好きか、芍薬が好きか、紫陽花が好きかと質問して、その小社会で芍薬好きが私一人だったとして、私が良い人か悪い人か、幸せか不幸か、そのどれも判断できないのと同じ。

きっとこれは身内の祖父母や兄弟からはこのようなねぎらいの言葉は出てこない。し、祖父母は孫かわいいバイアスがかかってるのでダメです。

学校ぐらい行かないと〜とか、こんなに賢いのにできないわけがない、とかあなたの声かけが悪いんじゃないかなど、ちょっとうまく行かないと寄り添ってくれていたと思っていたのに養育者にも矛先が向いてきたり、とても残念。

身内に頼らず、外注(第三者)にお願いすることの大切さ

子どもが問題を抱えていて、死にたいとか会社に行けないとか、学校に行けないとか問題を抱えてしまったら真っ先に頼りたいのは実の父や母。兄弟かと思う。

それに、血縁者の力を借りれば無料だし、外に恥を晒さないで済むかもしれない。
自分の家庭の中で起きていることを外の人間に知らせなくて済むかもしれない。

でも、身内じゃダメです。
まず、専門知識を持った専門家に頼らないと一家で倒れます!!!

そして、専門家が家族にいるケースは稀ですので、外に行きましょう。

例えば、精神科医や心理士の家族がいてもその人を頼らず、第三者としての専門家をあたった方がいいです。専門家といえども、勤務時間外までフラットな意見を言える人も少ないので、第三者に相談しましょう!


ブーゲンビリア

ギリギリを何回もなんとかしていって人生は繋がっている

大人なら誰でも納得できるのではと思うのだけれど
人生常に人間関係が課題ですよね。

もう学校に出た時から、始まっているんだと我が子を見ていると思う。

下の子は私に似たのか少し呑気なので、歩いたら忘れちゃう感じ(ADHD傾向強めさん?)な完全にあすぺでしょう!!!という子なのでそこまで他人が気にならないということもあると思う。

けれど、社会に出たら(小学校に入ったら)もうジャングルに放り込まれたようなもの。

ジャングルで生きていくだけのタフさがある子は適度に鈍感で、体が丈夫な子が多くないかな。

健康もそうなんだけど、背が高かったり、力が強かったり、走るのが早かったり、そういったわかりやすいことで子どもの中でポジションが決まっていく傾向にあると感じている。

学校を休むことがなく、背が高く、足が速いと言ったらもうそれはいじめられない人になれる。そこに勉強ができたり、授業中に手が上がっていつも正解!ときたらターゲットにはならない。

でも、できないことが多かったり、子ども同士のガヤガヤした雰囲気に呑まれていくようなタイプだと小学校に入った時点でちょっと違和感、言語化できてこなかった不安があったりして、養育者がちょっとずつ適度に掬い上げて休息を意識的に作ってあげる必要もあると感じている。

その子の繊細さ(過敏さともいうが)、それは持って生まれた素晴らしさの一つだから、その繊細さを壊さないように、自尊心が傷つかないようにしていく必要もあるかなと思う。

まーそんなこと言ってみても、疲れますよね。
学校くらい普通に行ったら良いじゃんと思いがち。

育てにくい子を育てている方は、ぜひ、児童精神科に予約をとって欲しい。
予約が取れなくてしんどいですが、とにかく予約をとって欲しい。
親だけ受診も可能な先生もいるのでどんどん相談してください。
子どもに聞かせられない話もできます。

うちも初診は4ヶ月後でした。待てば必ず受診できるし。
合わない医師なら、次行きましょ!

明日を迎える前の夕日だよ


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