世界の埋蔵量5割を占める中国がアンチモンを輸出規制 2024年9月15日
米中規制合戦の一幕です。
中国がアンチモン規制攻撃を仕掛けました。
輸出規制の報道発表
中国がアンチモンという金属を規制したらしい。
アンチモンってそもそもどういうものなのか。
全く分かっていなかったので、調べる事にしました。
日本の輸出規制
まず、日本の規制がどうなっているか見てみます。
輸出令別表1の7項、エレクトロニクスで規制がありました。
7項は集積回路やその材料系が含まれる項番です。
中国の輸出規制(2024/9/15施行)
かなり多いです。
日本は有機化合物と水素化合物のみの規制に対し、中国は金属アンチモン、アンチモンの酸化物といった広範囲を規制しています。
日本とは規制レベルが全然違います。
中国は米国との半導体輸出規制の対抗として、これまでガリウムやゲルマニウムの規制も進めてきました。
アンチモンも半導体材料として使われる物質であり、対抗措置として規制を強化した流れです。
規制して効果あるの?
これを見た時に衝撃を受けました。
少し古いデータですが、世界の5割の埋蔵量が中国にあります。
アンチモンを中国から調達している企業にとっては大打撃の規制です。
そして第二位のロシアも戦時中でアテにならないと思われます。
中国政府の許可方針が読めない
アメリカを意識した対抗措置なので、アメリカ向けでなければ輸出許可をしてくれるのか、もしくはアメリカの友好国も含め輸出規制をかけるのか。
国際情勢によってどうなるか読めないです。
ガリウムの例からみると、一度ガッツリ規制されてから暫く経過してから復調してきているようです。
中国政府の許可方針は今後も注目していこうと思います。
※Amazonアソシエイト参加中
今後貴重となるアンチモンですが、Amazonで元素標本が購入できるみたいです。
レア物質と分かると所有してみたくなり、買おうか迷いました。
渋いインテリアに良いかもしれません。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。