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ブラック企業元社員| 保有資格:通関士、STC準Legal Expert、貿易実務検定B級、外国為替3級、TOEICスコア710| 職務経験:輸出入実務、為替管理、輸出管理

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ブラック企業で私は何に負けたのか

ブラック企業の元社員です。 ブラック企業である2社目を退社した時、形容しがたい敗北感がありました。転職先も見つけていましたし、生活環境を向上させる方向へ進んでいるんだと自分に言い聞かせます。しかし、所詮は組織の中で生き残れずに辞める選択しか取れなかったとの思いは拭い切れませんでした。 自分は一体何に負けたのか。 パワハラをしてきた上司なのか、見て見ぬふりをするどころか揉み消そうとした総務部なのか、周りを味方に付けられなかった自分なのか。 辞めてからずっと考え続けてきました

    • 残業100時間の行方

      ブラック企業元社員です。 皆さんは100時間の残業に価値があると思いますか? 私はブラック時代に80-100時間程残業をしていました。 一転、現在の会社ではほぼ残業なし生活。 前回記事にしましたが、緩やか過ぎるほどの生活を送っています。 残業生活から解放された社畜がその100時間をどう過ごしているか。 100時間の価値について考えました。 療養期間過重労働が原因で、転職直後は満身創痍でした。 睡眠障害、偏頭痛等が完全には治っておらず、万全とは言えない状態。 まず療養に

      • ブラック企業退職から1年程、安定と停滞感

        ブラック企業の元社員です。 昨日、前職同僚に通勤中にバッタリ会いました。 丁度その前日に私の噂話をしていたそうで、その人から言われたのが「辞めて正解ですよ」でした。 聞くと大変な状況は未だ変わらず、ギリギリ仕事を回しているとの事。 後任の苦労を想像すると複雑な思いです。 直接の後任は即退職したらしく、後任の後任の後任まで人が入れ替わってるようです。 私の退職を惜しむ声もあったと伺い、少し救われたような気持ちになりました。 ブラック企業退職から1年の振り返りブラック企業

        • 三菱電機ロジスティクス買収、電機メーカーの物流子会社はM&Aで狩りつくされる

          2024年6月18日、三菱電機ロジスティクスの買収が報道されました。 買収者はセイノーHDです。 https://www.seino.co.jp/seino/media/pdf-lib/20240618-01.pdf 少し前にセンコーHDに買収されるデマが流れていましたが、セ違いかよ!とツッコミたくなりました。 あながち間違いでは無かったようです。 572億円で買収された同社ですが、売上高、社員数を見ると物流子会社としてはかなりの規模です。 記事タイトルの件ですが、他の

        ブラック企業で私は何に負けたのか

        • 残業100時間の行方

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          NVIDIA、対中国半導体輸出規制により中国AI半導体市場への参入困難に

          AI関連の米国株、物凄い勢いで上がっています。 先日、NVIDIAは株式分割で買いやすくなりました。 私もブームに乗り、NVIDIAの株を少しだけ保有しています。 今回は、安全保障輸出管理の視点からNVIDIAについて調べました。 恥ずかしながら、個別株を買う前に把握できていませんでした。 米国の対中国半導体関連の輸出規制強化米国の対中国半導体、スパコン関係の規制強化が行われている事はご存じでしょうか。 米国の輸出規制は、従来は「軍事用途」が対象でしたが、民生用途品でも軍

          NVIDIA、対中国半導体輸出規制により中国AI半導体市場への参入困難に

          ブラック企業で輸出管理が崩壊していた話 教育編

          以前書いた話の番外編です。 会議招集ある日、役員から輸出管理に関する会議に出るよう呼び出されました。 何故担当ではない私がと聞くも、詳しい事は会議でと濁されます。 当時、輸出管理をフォローしていた同僚は鬱病で失踪。 輸出管理に詳しかったという前任者も既に退職していました。 そこで、貿易実務を知っている私が呼び出されたようです。 貿易実務と輸出管理は、範囲が全然違います。 聞かれても答えられるだろうかと不安に思いながら、会議に向かいました。 輸出管理内部規定会議には各

          ブラック企業で輸出管理が崩壊していた話 教育編

          STC Legal Expert(2024年)受験結果と学習フロー

          準Legal Expertで合格でした。無念。 法令編の学習方法は大体掴めたので、再挑戦は貨物・技術編も含めたExpertで受験しようと思っていますが、暫く時間を置く事にします。 あと数点加点するのに何が必要だったのか。 再挑戦に備え、分析をしました。 また、Legal Expert初学者の方は、何から手を付けたら良いか困っていると思います。 私の学習フローを赤裸々に書きました。 試行錯誤の末に生み出した我流です。 これから挑む人は、攻略の糸口にしてください。 合格者

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          取引先との該非確認、マナー違反をしていませんか

          他社製品を輸出する時、製造元の該非判定結果を取り寄せます。 その時、マナー違反をしていませんか? 実はCISTECのホームページに控え目にガイダンスが載っています。 あまりに控え目なので知らない人も多いのではと思い、内容を抜粋して見ていきます。 https://www.cistec.or.jp/service/gaihitool/index.html 依頼は時間の余裕をもって行うこと これは当たり前のことですね。 仕入先でも該非判定書を発行するのに社内手続きが必要ですの

          取引先との該非確認、マナー違反をしていませんか

          ブラック企業元社員だからこそ社労士を目指そうと思った話

          意欲最近、安全保障輸出管理の最難関試験に向けて、外為法を徹底的に勉強しました。 法令、政令、省令の多重構造となっていて、どこで何が定められているのか、知れば知るほど奥が深い世界です。 輸出管理で日々追っている法改正情報を把握する力が格段に上がった事を実感しました。 法律に関する勉強をここまでやったのは初めてです。 法律と徹底的に向き合って感じた事は、世の中のルールを全然知らないまま生きていたという事です。 外為法以外にも法律は沢山あり、そこには私の知らないルールが山ほど

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          ブラック企業でもう少しだけ耐える力が欲しい人へ

          ブラック企業ではパワハラ上司から精神的なプレッシャーを与え続けられました。 背景は、先日の記事の前半にまとめています。 過重労働とパワハラが重なり、最終的には適応障害となったのですが、前任者達が鬱病になった事を考えると、まだ私は軽度な状態で踏み留まりました。 当時のメンタル保護に有効だった事をまとめました。 自己肯定感をキープする 自己肯定感をとにかく維持しました。 パワハラでは人格否定をされ、会社命令と称してこちらの意見は全く聞く耳を持たず、捻じ伏せられます。 「セ

          ブラック企業でもう少しだけ耐える力が欲しい人へ

          該非判定が国家資格にならない理由を考える

          該非判定を初めて見たのは、ブラック企業にいた頃です。 その専門性の高さ故に、何が行われているのか理解できず冷や汗をかきました。 パラメータシートを街角アンケートのようにピピピッと適当に☑をつける営業マンたち。 明らかにトーシロが手に負える代物ではありません。 当時は輸出管理部門では無かったのですが、以前記事にしたように輸出管理が崩壊していたので、ド素人の私に審査業務が回ってきました。 貿易実務は心得ていましたが、当時の私にとって輸出管理は得体のしれないルール。 経営層は輸

          該非判定が国家資格にならない理由を考える

          限界が近い人へ、ブラック企業脱出マニュアル

          背景新卒でフォワーダーに入社。希望する職務内容で、社会人としての基礎から国際物流の専門的な内容まで幅広く学ぶ事が出来ました。人間関係も良く、退職した今でも元同僚と付き合いがあります。 転職の一番の理由は全国転勤。 結婚を機に夫婦共働きの生活を確立したいと考え、転勤のない会社へ転職を決意。 また、給与も中々上がらなかったので、転職で給与UPも狙いたいと考えました。 そこで転職してしまったのがブラック企業の商社でした。 なぜ転職時に見抜けなかったのか 転勤無し+待遇の良

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          ブラック企業にあった変なルール

          体験した身としては笑い事ではないですが、人生の事故のような出来事も書き起こして消化していきます。 頭髪編男は禿げたら禿げ散らかさなきゃいけない。 冗談のような事を聞きました。 つまり、カツラを被ると査定をマイナスされるのです。 銀行のような原点方式の査定システムでした。 その中にあった意味不明な項目です。 言われてみると職場内は薄毛の方が目立つような気がします。 お上に逆らえない理不尽な環境で、髪が抜け落ちてしまったのでしょう。 オジサン達が禿げと罵りあう最悪の環境が出

          ブラック企業にあった変なルール

          為替予約の受渡期限を変更したい時

          前回と関連する内容です。 輸入販売における為替予約の重要性日本は輸入大国であり、輸入販売に従事するビジネスにとって為替予約は重要な手段の一つです。 為替予約の主な目的は、為替変動リスク対策と取引採算の確定です。これにより、企業は為替レートの変動から利益を守ることが可能となります。 特に、受注販売と在庫販売においては、為替予約のタイミングが極めて重要となります。受注販売では、受注のタイミングでTTSレートを締結します。これは、実勢相場が円安に推移した場合でも、商品の取引採

          為替予約の受渡期限を変更したい時

          為替予約を「期間渡し」で締結する時の注意点

          先物為替予約とは、外貨取引に対して適用する相場をあらかじめ締結する事で、取引採算を確定し、為替相場変動リスクを回避する方法です。 予約の実行日は、「確定日渡し」や「期間渡し」で設定をします。 確定日渡し名称の通り、「5月11日渡し」のように為替予約の実行日を特定の日付で締結する事。実際のビジネスでは、この日に確実に入金、送金を行う事ができる場合に確定日渡しで締結します。 海外企業と取引経験のある方はご存知と思いますが、入金は結構遅れることが多いです。 私が為替予約の入金

          為替予約を「期間渡し」で締結する時の注意点

          ブラック企業を経験して仕事のモチベーションがどうなったか

          雑記です。 安定した収入を得たいと思っています。 しかし、何が本当の安定なのか。 現在は働きやすい環境で、やりがいのある仕事をして適切な給与を得ています。 しかし、この状況がこれからも続くのか疑問です。 経営方針の変更により再び過労になる可能性がありますし、望ましくない人事異動もあるかもしれません。 会社が不祥事を起こし、解雇される可能性もあります。 過去のブラック企業での経験から、その厳しさを理解しています。 二度とそのような環境に戻るつもりはありません。 就職

          ブラック企業を経験して仕事のモチベーションがどうなったか