見出し画像

ビアガーデンから、QOLを考える。

たいへんお久しぶりです。サービス企画課のじょーのです。
しばらく投稿していなかった間に、実は産休、育休からの仕事復帰を果たしておりました!怒涛!!
いまは仕事と子育ての両立に汗と冷や汗の毎日ですが、先日、久しぶりに介護施設で企画された「ビアガーデンイベント」なるものに参加して、いろいろと思ったことがあったので投稿してみます。

🐕🐕🐕

ケアホーム葛飾という施設と、ビアガーデン。

平成医療福祉グループには、「ケアホーム葛飾」という介護老人福祉施設があります。
東京都葛飾区、小菅駅から徒歩5分。
東京拘置所のすぐ脇にある施設です。2020年4月にオープンしました。

ケアホーム葛飾 外観

2020年4月といえば、新型コロナウイルスによる感染症がいよいよ拡大し、緊急事態宣言なるものが初めて発令された頃。。。
この施設は、そんな世の中の状況とともにオープンしたのでした。

ニュースでもたくさん報道されていた通り、介護施設でもコロナクラスターは多く発生しました。当グループの施設も多分に漏れず・・・各種イベントやレクリエーションなどは軒並み中止。ユニット内でも、アクリル板で利用者さんの食事するスペースを仕切ったり、介護者はマスクにフェイスシールドに。そして検査に予防接種に・・・と感染対策に追われていた丸3年。

🐕🐕🐕

ケアホーム葛飾には、「地域交流スペース」という、文字通り地域と施設(利用者さんや職員)とが交流する場として作られた、とっても広い素敵な空間があります。オープン前には、「ここを使っていろんなイベントを企画しよう!」と、施設の仲間たちと意気込んでいたのですが。。。
この3年間は、身動きの取れない状況が続いていました。

地域交流スペース、広い。

しかし、コロナの5類移行等により少しずつ色々なことができるようになってきた今日この頃。
夏にぴったりの「ビアガーデンイベント」が企画されたのでした。

🍺🍺🍺

この企画を発案したのは、介護マネージャーのFさん。
きっかけは、ショートステイを利用している、とある方との会話だったそうです。雑談をしていたときに「こんなに暑い日が続くと、冷たくておいしいビールが飲みたくなるわよねぇ」と。
たった一人の利用者さんとの会話だったけど、「この方が少しでも幸せに、楽しくなるなら」と企画をしたそうです。

介護施設は、多くの方にとって、人生の最後を過ごされる場所になります。
「自分の親の最期を思ったとき、少しでも幸せでいてほしいじゃないですか。笑っていてほしいし、楽しんでほしい。だから利用者さんたちにもそういう場所をつくりたいんです」
と、Fさん。
なんて素敵な考え!

そして当日。

助っ人の私たちにも、こんな名札とおまつりTシャツを。おもてなし感じた~


まず地域交流スペースに、施設内に各ユニットからたくさんの利用者さんが集まりました。生ビールに、焼きそばに、ケアホーム葛飾の畑で採れた枝豆に。

ビールが似合いますよ🍺
いい笑顔!!

もちろん、職員も一緒に楽しみます。
夕方からの開催でしたが、中には退勤後の職員や職員の子どもたちが利用者さんと一緒に食事を囲む姿も。地域の居宅ケアマネさんや訪問リハさんなど、職員以外にも参加してくださってイベントは大盛況!

ゴーヤーチャンプルーです
こちらはあんこ巻き!お腹いっぱいですね


そしてワンコたちもしっかり参加。

浴衣姿のいなりです。ちょっと顔がこわばってます・・・
おいしく氷をペロペロ😋


食事を楽しんだ後は、屋外に移動して花火大会🎆です!
ぐるっとみんなで円を描くように座ると、「今日は色んな方がいるのね」「こういうの久しぶりね。楽しいわねぇ~」と口々におしゃべりがはじまりました。

若手職員が頑張って場を盛り上げ、、、、
最後には施設長が一番大きな花火を持ってシングルアクセル!とばかりに利用者さんの周りを回ります。

「夏のにおいがしたねー」「線香花火がきれいだなー」いろんな感想が聞こえ、気づいたら職員も利用者さんも子どもたちも、みんなニコニコ笑っていました。

イベント終了後には、職員での打ち上げも行いました。
役職や年齢や職種も関係なく、みんなで酔っぱらいながら、大きな声で笑いながら語り合って、気が付いたらかなり遅い時間になっていました(笑)

打ち上げは画像もオフ感満載w隠し撮りっぽい

こんな光景も、ケアホーム葛飾においては今までなかなかできなかったことなので、とても感慨深く・・・。

🍺🍺🍺

振り返って・・・QOL。

イベントのきっかけは、たった一人の利用者さんのためを思っての事だったかもしれません。でも、参加者みんなが場を思い思いに楽しんでいたように感じました。

平成医療福祉グループでは、今、「QOLを考える」ということを最大のテーマとしています。(参考
もしかしたら利用者さんは、明日になれば、ビールを飲んだことも、花火を楽しんだことも忘れてしまうかもしれない。でもその瞬間に感じた味やにおい、楽しいな、と思ったその感覚があったら。
それでいいよなと思うのです。

そして多くの職員が、仕事だ、時間だ、ということに関係なく、その場を共有できたこと。
それもまた、職員一人一人のQOLかもしれないなぁ、と。
私自身のQOLも上がったなぁ、と。


🐕🐕🐕


今回は、なんとも素敵な時間に立ち会わせてもらいました。(助っ人という立ち位置だったけど、正直たいして何もしてない(笑))

ビアガーデンのようなイベント自体は、介護施設においてものすごく特別なわけではないけれど、裏側にあるストーリーやみんなの思いを忘れたくなくて、久々に筆を執りました。


このような時間が、少しでも増えていきますように。
また素敵な瞬間に出会ったら、紹介していきたいなと思っています😊


最後に、親玉Tシャツを着た施設長(笑)一番楽しそうでした。笑

この記事が参加している募集

QOLあげてみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?