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自省録⑩ 試練そして挑戦

私は地方大学を卒業して、東京の会社で就職した。就職のことを真剣に考えていなかった上に、当時は就職氷河期で、世間で言われる優良企業とは程遠い中小企業で働き始めた。給料安いし、こき使われるし、休みないし、理不尽なことたくさんあったし、悔しい思いもたくさんした。入社後数ヶ月で辞めようと思って両親にも伝えたが、親父が珍しく激怒しながら、3年間は辞めずに働けと言われ、納得はしなかったけどそれに従った。

それ以降、仕事に向き合い一生懸命働いた。2年目は、会社の先輩や上司、取引先や顧客にも信頼され始め、軌道にのってきて面白みも出てきた。3年目になって、色々な仕事を任せてもらい、成長の実感を感じ始めていたが、同時に自分はビジネスパーソンとして生き抜くためには海外で武者修行する必要があると感じ始めた。最初は少ししか思わなかったが、どんどんその思いは強くなってきた。
英会話教室も行ったことないし、ましてや海外なんて行ったこともなかったけど、一気に海外に行くことを決めた。社会人となり試練の2年半であったが、これが一転して挑戦へと切り替わった瞬間であった。

今となって振り返った時に、少々無謀な挑戦を決心して実行した25歳のヤングな私を褒めてあげたい。あの時の決断は、人生における最高かつ最善な決断の一つである。今の私も、当時の私に負けないように、挑戦する心と実行力を忘れずに生きていきたい。海外の修行については、また自らを省みながら書き留めたい。


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