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自省録⑤ ハイブリッド型サラリーマンを目指して

私は、通算で約26年間企業に勤務しているサラリーマンである。私費で海外留学して貯金を使い果たした。27歳で結婚する時にも貯金がなくて、ハネムーンも行けなかったし、冷蔵庫は妻に買って貰った。また、生命保険も加入していなかった。今考えるとよくこんなに無謀なことやっていたなとちょっと怖さを感じる。でもお金がない当時の私は、資本主義的システムの下で、企業で働くということは労働者であり、資本家と比較すると不利な立場であると思っていた。そのために、常に腕を磨きながら、同時に資本家のようなことを並行して取り組むことが世の中を生き抜いていくためには必要と思っていた。

帰国後に勤務した外資系企業では、猛烈に働いた。腕を磨き、爆速で色々な経験をして、5年間で勝負をした上で、日系企業の海外営業部門に行こうと当初から思い描いていた。当時の外国人社長も私が辞めるとは思ってもいなかったので驚いていた。私もとてもお世話になった会社だったので、最後はきちんとして卒業したかった。そのために、有給休暇も使わずに、今の会社の勤務日前夜まで、後任や部下に引き継ぎをしたり、残務処理を行った。それがとても評価をされ、思わぬ形で規定退職金額よりも多く貰った。

そして、この退職金を原資にして、米国株投資を始めた。ちょとずつ、亀が歩くようなスピードで、自分のペースで買い始めた。リーマンショックやコロナショックを乗り越えて、この退職基金はまだ健在である。
当初は、給料7:キャピタルゲイン+配当3のハイブリッド型サラリーマンを理想として目指したけど、後者はわずかな収入で、引退まで実現しそうにない。
なぜなら、持ち前の収集癖により一度買った株式は、愛着が湧いて売ることができず、ホールドしっぱなしだからである。いくつかの株は購入金額から−95%とかもある。本当にアホールドだ。投資は向いていない。結局、労働者から抜け出せないのか。。。

娘たちよ。資本家でない上に、投資の才能もない父親を恨まないでくれ。
私が授業料を払えなくなっても、これは大切なコレクションだから売らないぞ。奨学金でも貰ってくれ!

ちなみにこの外資系企業で私の上司であった部長は、今まであった人の中で最高のビジネスマンで尊敬できる方である。もう辞めて20年近くたつがたまに会っている。この元上司の発想や考え方は今までにもあったことのない独特でかつ鋭いな視点であり、でも仙人の様な方でもあり、今の仕事のやり方や生き方のベースにもなっている。自分の人生に影響を与えてくれた1人である。
私も彼のように誰かの人生に良い影響を与えられる人になりたい。

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