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ECOLOGIE/ 環境に対する考え方

フランスに来てちょうど5年が経ちました。間に2回の出産とコロナ禍がはさまっているので、あっという間に感じます。

その5年で、環境に対する考え方も大きく変わりました。それは生活しているパリの環境に対する姿勢が目に見えて変わっているからだと感じます。

2018年にパリに移住してから、『住まいマガジン びお』でフランスでの生活について『ところかわれば』と題して記事を書かせていただいているのですが、改めてカウントしてみると、環境に関するパリの話題が最も多かったです。https://bionet.jp/tag/%e3%81%a8%e3%81%93%e3%82%8d%e3%81%8b%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%81%b0/

パリの市長は現在、環境政策を強く推進するイダルゴ氏です。約一年半前にはパリ市内のほとんどの道路で自動車等の速度制限を時速30kmとすると断言し、実際に現実のものとなっています。(関連記事:https://bionet.jp/topics/tokorokawareba39/)

コロナ禍も合間って、一時期公共機関を使う人が減り、自転車通勤をする人が増えました。それに合わせて一気にパリ市内の自転車専用道が整備されました。

スーパーではレジ袋は有料。カトラリーやストローはプラスチックのものは禁止され、木のものか紙のものに変わりました。

今年の冬からはカフェのテラス席で冬の間これまで使われてきた屋外ヒーターが地球温暖化抑制の観点から禁止に。パリの名物とも言えるテラス席を使う人が減り、街の風景も変わる、ドラスティックな変化です。

そして来年の1月からはすべての国民が自宅にコンポスト容器を設置することが義務付けられます。これについてはアパートなどでは共同で持つことができるなど細かい規定があるようですが、全家庭に義務付けするという強い決定です。

子どもの学校でも給食で有機野菜が積極的に取り入れられていたり、ビオ(有機食品)のスーパーチェーンがいたるところにあったり、生活のいたるところに当たり前のように存在しています。

実はフランスに来てからSDGsという言葉は聞いたことありません。すでにあらゆるところで実際にアクションが起こっているので、ラベルは関係ないのだなと感じます。

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