自粛生活で見えてきたこと。リセットされる感覚。

見えなかった事が見えてくる瞬間ってあるんだなぁと最近感じている。
私の生活は自粛が始まった当初と比べ、ガラリと変わった。
時間の使い方がうまくなった。

もともとの性格はスケジュールを埋めるのが好きだ。外に出るのも家にいるのもそれなりに楽しめるが、好奇心が旺盛なので新しいものを常に求めていた。
どちらかというと定期的に予定を入れて刺激を求めていた気がする。そのため、外に出る日はわりと体力を消耗して、家にいると決めた日はダラダラする日も多かった。
結構ギャップが激しい生活をしていた。

しかし規則正しい生活をするようになった今、自分の中に新しい感覚が芽生えてきた。今まで忙しいが故見えていないことがたくさんあったなということに気づきはじめた。

最初の１、2週間はダラダラしていた。

基本的にソファーの同じ場所で毎日を過ごしていた。食べたい時間に食べたいものを食べ、お腹が空いたら間食。
時間がありすぎて自由に過ごしすぎていた。
ある日部屋着でボサボサの髪の毛の自分の姿を鏡で見た時に、このままじゃぁダメ人間になると思った。
それがきっかけでYouTubeを見て運動を少しするようになった。

この時点ではまだ、気分がのった時くらい。
しかし始めると意外に楽しくなってきた。
それが毎日になり、少しやっただけでは物足りなくなり、これを機にダイエットを始めてみようと思った。そうすると、健康について調べるようになり、食事を気を付けるようになり、もともと好きだった料理のレパートリーは増え、食材についての知識も身につけるようになった。

今までの生活では外食も多かったし自宅でお酒を飲む日もあった。しかしこの一か月以上でオンライン飲み会をした１、２回くらいしか飲んでいない。
休日は基本的に朝昼兼用だった生活が、今では三食食べている。
最初は時間帯がバラバラで夜に運動をする事もあったが、朝ご飯を食べてから午前中やるようになり、時間も安定してきて毎日1時間以上は体を動かしている。

基本的には外に出ていないのに過去最強に健康的な生活。

元々時間帯も拘束時間も日数もバラバラで不規則な仕事をしているので、こんなんにも規則正しく生活をしたのはいつぶりだろう。むしろ、意識してやったことは今までないかもしれない。
続けるコツは効率よく痩せる方法を調べつつ、自分ルールをなんとなく設定する事。できない事はしないしその日の気分や体調によってメニューは変える。ガチガチに決めすぎない。

そうすると、昼からの時間がものすごく有効に使えるようになった。通常休みの日に午前中ヨガに行ったら逆に疲れて昼寝をしていた日もあったし、予約をしていても体が辛くてキャンセルする日もあった。
ちなみに若い時は見た目が痩せていたので今までストイックに運動もダイエットもしたことはない。しかしこの油断が原因で、年齢を重ねていくにつれそんな事も言ってられなくなってきた。

最近は毎日の日課をこなしているせいか、昼間も疲れない。その分午後の時間は今までできなかった事や仕事などのやらないといけない事に費やしている。

外で仕事を毎日している時に比べてゆるい生活だからという事は一旦置いといて、それもこれも、家にいないといけない状況がないと気づけなかった。
そしてこれができるようになったのは、段階を経て無意識に無理なく取り組んでいったからだと思う。
ストイックに初めからやっていたら辛くて続いていないだろう。

こんなにも時間があって自分を見つめなおす機会はめったにない。そして今の年齢でこの状況だったから気づけた気もする。この数年、「丁寧な暮らし」に興味が湧いていたからだ。
もっと若い時なら違う過ごし方をしていたかもしれない。人間って何かを気づく時にタイミングがあるんだなと思った。

緊急事態宣言が解除されていつかはまた忙しい日々が始まるだろう。しかし今身についた毎日のちょっとした工夫を今後も取り入れれるようになりたい。

SNSをあまり開かなくなった

私は普段発信することが好きなので、SNSは基本的には肯定している。しかしマイナス発言が多いものは好きではない。

Twitterは簡単に呟けるから本音を言う人が多いのか、いい事も悪い事も拡散される気がして好きではなかった。アプリが知らないうちに進化していて情報がいち早く検索出来たりニュースが見れるという事に気づいてから再び見るようになったがインスタの方が好きだ。

しかし自粛生活が始まってインスタにもマイナス発言が増えてきた。今の状況を受け止めて前向きにとらえている人とそうでない人の差がわかりやすく見えてくる。
自粛期間が延長されたのに、GWと同時に自粛が明けたと勘違いしているであろう人がいる。仕事は日本の社会が変わらない限り仕方がないにしろ、プライベートでの自己判断での解除は理解できない。

時間がありすぎて時間をつぶすために連絡をくれる人がいる。相談は快くのれる。しかしマイナスの共感を求められるのはちょっと違う気がしている。自分が辛いという事を周りに知ってもらうという発散の仕方は女子特有のものなのか、「一緒の気持ちの人が他にいるから安心」「自分がどれだけ辛いかを周りに知ってもらう」という発想はいくつになっても理解ができなくて、一歩引いた目線で見てしまう。

そうすると、必然的にSNSを開く回数が減り、限られた人としか連絡を取らなくなった。
そしてなんだか今心がすっきりしている。人と会っていなくても、そこまで寂しくない。

全く見ていないわけではないが、今まではなんとなく習慣のように空いた時間に開いていたSNSは時間があるから見るのではなく、見たい時に見るようになった。気晴らしに見るくらいがちょうどいい。

必要以上に見なくても、大切な人とは連絡を取り合っているしお互いの近況は知れる。いつから生活の一部になったのか思い出せないSNSだが、なくてもやっていけることに気づいてくる。繋がっていないと不安という心は、一度リセットすると本当に大切なものが見えてくる気がする。

気持ちをリセットして良かったこと

自分と向き合う毎日を過ごしていて、なんだかとてつもなく前向きだ。
そして日々の生活に感謝するようになった。
今まで気づけなかったことに気づけるようになったし周りの発言に左右されずに冷静な目で今の状況を見れている気がする。
基本的にコミュニケーションをとる事は職業柄得意な方だが、今までの生活で人と接しすぎていて逆に疲れていた事もあるのだろうなと改めて思う。

コロナが明けても元通りの生活に戻らないことはわかっている。

今年は240年ぶりに土の時代から風の時代に変わるという事を昨日知り合いに教えてもらった。１２月に完全に切り替わるらしい。これに関してまだちゃんと調べられていなから深くは理解できていないのだけど、その言葉だけでもなんとなくしっくりきた。
ちなみに240年前は江戸時代。そしてここ数年、自然災害が多くて地球が滅びてしまうんじゃないかと思うような出来事が続いていた中の今、このタイミングで時代が変わるという。

変わるって、いい兆しなんじゃないかな。人類が地球の事、自分の事、社会の事、世界の事を見直すきっかけだと思うと、辛い状況、悲しいニュースが続く中でも希望が見えてくる。

とてつもなくポジティブ思考なので、根拠もなく時が解決してくれる気がしている。
人類は今までも数々の困難を乗り越えてきたのだから、形は変わるかもしれないけれど気づいた時には新しい常識に順応していけるようになっているのではないだろうか。

そう考えるとこの状況でも気持ちが楽になって過ごしていける。

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