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『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン)

自分の老後についてあまり考えたことがありませんでした。
理由は「来年のことを言うと鬼が笑う」からです。

とはいえ数年先ぐらいは考えますよね。
でも自分が80歳の時のこととか考えても仕方なくない?と思っていました。

でも、それもどうなんだと思いまして積読だった『LIFE SHIFT』を読みました。
その結果、目からウロコがボロボロでる話がたくさんでした。。
なぜもっと早く読まなかったのか。。

一回読みましたが、ページ数も多くて考えさせられる内容だったので、再読・再考する予定です。そういう状態ではありますが、面白かったところを紹介します。

|人間の寿命は伸びている。長寿は災厄か恩恵か?

人間の寿命は伸びています。自分は何歳まで生きると思いますか?
本書ではいきなり、「現在50歳以下の人が100歳まで生きることを考えて人生設計した方がいいよ」とかましてきます。

「ええ! 100歳まで生きるの?! ヨボヨボじゃん!」

とか思うじゃないですか。
安心してください。平均寿命も伸びていますが、健康寿命も伸びてます!
未来の100歳は超元気なはずです。それをこれから説明しますね。

※ちなみに2007年にアメリカやカナダやフランスで生まれた子供は107歳まで生きる確率が50%もあるようです。

|長寿時代に相応しいネオテニー(幼形成熟)

ネオテニー(幼形成熟)という言葉があります。これはそのまま幼いまま成熟することです。
なんだか悪いような感じがしませんか?

例えば昭和の20代と令和の20代を比べると、後者は幼く見えることがあると思います。

「今の若いものは未熟だ!ワシたちが同じ歳の頃は、、、」(ブツブツ)

人生の先輩たちは小言をいうでしょう。

でも長寿時代にネオテニーは良いことなのです。
20代で考えるから分かりにくいのです。60代で考えましょう。

令和の60代の方って元気ですよね?
これが昭和だったらどうしょう。還暦なんて言われて、老け込む歳だったはずです。

60歳が定年でしたけど、それを超えて働く人も今や普通です。
今は健康寿命が伸びているのです。なので昭和の60代に比べて、令和の60代もネオテニーなのです。つまり老け込む歳がどんどん後ろ倒しになっているのです。

この理屈でどんどん考えてみましょう。
例えば今の30代や40代の人が80歳になったとします。おそらくかなり元気ですよね?
つまり、未来の80代は令和の60代ぐらいのポテンシャルを持ってる可能性があるのです。そう考えると老後の理想の自分を考えなきゃ!と思うようになりました。

大事なのは健康寿命です。体を悪くして長生きすることは災厄になってしまうかもしれません。本書では健康と資産についても紹介しています。長寿時代を恩恵として受け取るために、今から資産形成と健康に意識を向け、老後も豊かに生活するために今から何ができますか?と問いかけます。

他にもいろいろ書いてありますが、私は大変感銘を受けました。口に入れるもの、財布からお金を出すこと、80歳の自分がみたらどう思うでしょうか。

人生100年計画について本気で考えてみよう、いや考えます!という本でした。


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