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BOARDING PROGRAM2期生(21冬期)|新井凛子さん

SHIMOKITA COLLEGEでは、高校生・大学生・社会人が共に学び合うプログラムを提供しています。今回は、BOARDING PROGRAM2期生として2022年の1月~3月の3か月間カレッジに居住していた新井凛子さんへのインタビューを通してカレッジ生としての生活や学び、カレッジでの経験を知っていただけたら嬉しいです!

HLAB COLLEGE BOARDING PROGRAM
-想いをカタチにする3ヶ月-

参加者は1学期(3ヶ月)〜、自分の学校に通いながら、
親元を離れてSHIMOKITA COLLEGEでの暮らしにチャレンジします。
洗濯や掃除などを自ら行う自律した生活にチャレンジし、
ともに暮らす大学生・社会人と対話したり、イベントに参加しながら
自分のやりたいことや将来設計を深めていきます。

詳細は公式HPへ

プロフィール

立命館アジア太平洋大学1年生。高校2年生(2022年)の1月から3月までBOARDING PROGRAM2期生として居住。HLABとの関わりとしては、高校3年次の受験終了後にSHIMOKITA COLLEGE高校生インターンとして携わった後、大学生となった現在は、HLAB ONAGAWA2023のサマースクール運営委員を務めた。

■ボーディング・プログラムへの参加理由について教えてください

高校2年生の当時、学校教育に関心があり探究活動に励んでいた中で、自分の所属する学校の教育現場に凄くネガティブな思いを持っていました。そんなとき、母が電車の中吊り広告でシモキタカレッジを見つけてきてくれて。対話から始まる「偶発的な学び」を体現しているカレッジの空間や文化に惹かれました。学びの形としてとても面白いな、と感じて。当時の私は、現存する面白い教育には全て飛び込んでみようと考えていたので、自分が将来的に実現したい教育を考えるきっかけやヒントを得ることが出来ればいいなという思いで入居しました。

キャップストーンプロジェクトでの1枚

■カレッジに入居する前のあなたについて教えてください

座って黙って前向いて学ぶ、そんな現状の学校教育に対して抵抗をもっていました。既に用意された様々なプログラムがある一方で、生活していく中で自らいくらでも学びを生み出せるカレッジのような環境は学校にはないものです。だからこそ、カレッジの教育や文化に足を踏み入れてそれらを体感していく過程でどんな学びが得られるのか物凄く気になっていました。

■入居して、最初に感じたことを教えてください

「対応力の柔軟性」を強く感じていました。プログラム開始時の2022年の1月~3月の時期は、コロナのパンデミックが流行していた時期でもあり、入居当初の1,2週間は部屋で過ごすことが多かったんです。リラ食(寮の中に併設されている、リラックス食堂の略)も部屋で食べることが原則となっていました。入居したばかりだったので、物足りなさを感じつつ、数日後にはカレッジ生の対応力に驚かされました。それはZoomを活用した「ご飯を食べる会」の企画であったり、学びの質を損ねないような仕組みの運用であったり。大きなわくわくや期待感を抱いて入居ばかりに残念な状況ではありました。しかし、今となっては良い意味で、その期待を裏切ってくれたと感じます。カレッジ生側の企画に留まらず、スタッフ側もカレッジの価値を最大限に引き出した代替案をすぐに提示してくれたりだとか。柔軟な対応力には本当に救われたし、カレッジの価値を持続させるための働きかけにはいつも驚かされていました。

BP2期生同士でロールキャベツを作った夜

■滞在期間中に挑戦したことを教えてください

最も自分の中で印象的だった時期は、プログラムにおいて「切り拓く」フェーズに突入した3か月目です。カレッジでの体験を最後までやりきりたいという思いと、カレッジという空間に残せるものがあれば、爪痕を残したい、そんな想いが交錯した時間を過ごしました。そんなときに思い立ったのが、当時研究していた非認知能力に関するセミナーの開催です。当時の高校生の間では初めての試みでした。そんな中でイベントとして形に出来たことは、大きな挑戦だったと記憶しています。

■カレッジの生活で、印象的だった出来事を教えてください

学びにはソフトな学びとハードな学びがあると思っていて。ソフトな学びが私のカレッジ生活の中では一番印象的かつ価値のあるものになりました。そのソフトさというのは、「散歩」ですね(笑)面と向かって話すことは苦手ではありませんでしたが、歩きながら話すことで普段とは異なる学びがありました。議論の場と違って、ぽろぽろと自分の嫌なこと・好きなこと・思っていること・悩んでいることが湧き上がってくる瞬間の連続が、思考の整理に繋がっていることに気付いたりだとか。これは、カレッジ生活での印象的な出来事の1つです。

■カレッジ生活の前後で変化したことはありましたか

「やりたいこととやりたくないことに対して、素直になったこと」です。冒頭に話したように、学校がすごく嫌だった私にとって、学校外での学びの場が出来たことは逃げ道でもありつつ、こういう学び方が出来るんだと気付けたことで、ある意味、学校は学校として切り離して考えることが出来るようになりました。あとは、自分を自分として捉えられるようになったこと。カレッジ生全員のことを尊敬しながら日々の生活を過ごしていましたが、その中で一際輝いていて見える人は確固たる自己を持っていました。だからこそ、カレッジ退去後には課外活動に受験直前まで取り組んだりと、やりたいことに対して素直に取り組めるようになりました。

卒業式にてダンスを披露した新井さん(左)

■これから挑戦したいことを教えてください

3ヵ月という期間だと、非日常を非日常で終わらせてしまいがちだったりすると思うんです。だからこそ、そこで生まれた学びや出来た関係性というのは絶やしたくありませんでした。退去後にアラムナイとして線路祭のスタッフとして携わったり、高校生インターンをやりたいと言い出したり、サマースクールの運営委員をやってみたり。違う関わり方としてこんなことも出来るんだよ、という道しるべを未来の高校生に示せたことはカレッジを離れて挑戦したことの1つだと言えます。HLABの考え方に共感しているからこそ、同じHLABというコミュニティの中で「関わり方を変える」というのは一種の挑戦で。
自分のいるコミュニティに安堵せず、ずっと問いを立て続けて関わり方や立場を変えてみたり。でもそこには居続ける。そうした「継続と変化」にこだわり行動を重ねることは、カレッジ内外で今でも続けている挑戦だと思います。

線路祭スタッフとして携わる新井さん(右)

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SHIMOKITA COLLEGEでは現在、Boarding Program23年度冬期生を募集しています。参加者は高校に通いながらSHIMOKITA COLLEGEで暮らす大学生・社会人のカレッジ生とともに過ごすことで進路についての気づきやリーダーシップを養います。募集に伴い、説明会や内覧会も実施しておりますので、詳細は、下記をご覧ください。
Boarding Program - 高校生の方へ | SHIMOKITA COLLEGE
また、SHIMOKITA COLLEGEでの普段の様子をInstagramにてご紹介しております。この機会にぜひ、ご覧ください。


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