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参加費奨学金設置への私たちの想い|HLAB TOKYO 2024 Summer School


はじめに

HLABは、2024年のサマースクールにて、参加費を減免する奨学金を提供いたします。

HLABのレジデンシャル教育を体験してもらえる「サマースクール」は、2011年の創業以来、14回目の開催となります。コロナ禍を経て規制が緩和された今だからこそ、改めてこのリアルな場での学びをより多くの高校生の皆さんに体験してもらいたい。その思いから、今年度、東京で開催するサマースクールに対する奨学金を2種類、準備いたしました。詳細は、以下の募集要項をご覧ください。
※東京以外の地域の奨学金については、地元から参加する方向けに既に奨学金を発表済みですので、要項をご覧ください。

HLABのサマースクールは、ハーバード大学をはじめとする世界中の大学生たちが、日本の高校生と、寝食を共にする1週間のプログラムです。日本や世界の大学生を中心に運営され、毎年8月に日本各地で実施されます。今年は、東京、長野、宮城、愛媛の4箇所での開催となります。

ところで、現在、高校生の学費に値上げの波が来ていることは報道でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。課外活動に関しても、同様の現象が起きているでしょう。HLABも、海外から大学生をたくさん呼んだり、宿泊施設の値上がりしていたりなどの社会状況から、値上げを幾度となく検討しました。しかしながら、無用な値上げで提供機会を減らすことは本意ではなく、今年度は去年比で価格は据え置きとしました。これは支援いただいている皆様の寄付や、今年度協賛いただける米国大使館のご支援のおかげでもあります。(HLABは月額1000円から寄付いただける賛助会員制度もございますので、このnoteを読んで共感された方は是非仲間になってください。)

そういった社会状況の中、経済的、社会的バックグラウンドによらずに、サマースクールに参加してもらえるように、金額や人数は限定的ではありますが、奨学金を準備いたしました。
応募のハードルを下げるために、追加のエッセイ等はありません。そのため、条件に当てはまる方は通常の応募のフローの中で、応募いただくことができます。

このnoteではその奨学金への思いについて、お伝えできればと思います。

奨学金(1)被災地・地方応援枠

11万円相当分の奨学金を3名の方に支給いたします。これにより、東京のサマースクールに、2万円+税で参加いただくことができます。
対象となるのは、以下の条件を満たす高校生です。

首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)および六大都市圏(東京に加え、大阪市、名古屋市、福岡市、札幌市、仙台市)以外の日本国内の高校(公立・私立不問)に通っている高校生

但し、2024年1月に発生した、能登半島地震の被災地の学校に通っていた方を優先いたします。また、その場合、特定地域の方については、東京までの交通費も弊社で負担いたします。

被災地の高校に通っている高校生。能登半島地震の被災地の学校に通っていた・あるいは通っている方。
特に被害の大きかった、石川県七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町在住だった方を優先。この6市町在住だった方が参加の場合には東京までの往復交通費をHLABが負担。

能登半島地震の被災地の本奨学金優先地域

金沢市、七尾市、小松市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、かほく市、白山市、能美市、河北郡津幡町、河北郡、内灘町、羽咋郡志賀町、羽咋郡宝達志水町、鹿島郡中能登町、鳳珠郡穴水町、鳳珠郡能登町

改めて、この度の2024年能登半島地震により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様、また、ご家族・関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。被災地の復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表し、感謝いたします。

東日本大震災のあった2011年に私たちはサマースクールをはじめました

HLABサマースクール初年度だった2011年3月に東日本大震災が発生しました。私たちHLABは、そのような状況下で果たしてサマースクールを実施してよいものか。海外からそもそも大学生がわざわざ来てくれるのか。そんな不安を抱きながらも、多くの方の支援をいただきながら第1回のサマースクールを実施いたしました。
そこから2年後の2013年、東北の高校生との交流を通じて東北の高校生に向けて奨学金をつくりたい、と思い、なんとか東北奨学金を提供することができました。

以下は2013年当時のプレスリリースです。

今では、東日本大震災の被災地でもあった宮城県女川町で毎年サマースクールを開催させていただいており、現在まで脈々と、学びのバトンを繋げることができています。

2024年1月1日に発生した能登半島地震の被害を受けた高校生は、やっとコロナ禍の規制が緩和され、対面の密な学びの機会を得られ始めた矢先に、このような災害が起きてしまいました。学びの機会を止めてはいけない、そのような思いで本奨学金をつくらせていただきました。

被災地の方を優先させていただきますが、他の地域の方も同様の応募していただける設計としました。自らと異なるバックグラウンドや価値観を持った人同士で暮らすレジデンシャル教育をサマースクールで体験してもらうことにより、さらに大きな刺激を得て、地元で還元していただきたい。そのような思いで、皆さんをお待ちしております。

一点、なぜ無償ではないのか、ということについてコメントさせてください。弊社のプログラムでは、無料プログラムや無償となる参加費減免も過去実施してきました。しかしながら、その中で、やはり無償であることによる参加モチベーションの低下、および途中離脱率の高さが目立ったことも事実です。そのため、一定の参加費を納めていただく方式といたしました。(ただし、被災地の特定地域の方は、その分東京までの往復交通費を弊社で負担いたします。

奨学金(2)国公立応援枠

5.5万円相当分の奨学金を5名の方に支給いたします。これにより、東京のサマースクールに、7万円+税で参加いただくことができます。
対象は、日本国内の国公立高校に通っている高校生の皆さんです。非常にシンプルな設計となっています。

HLABのサマースクールは、特に東京のサマースクールについては私立の方の参加が多くなっている現状があります。これは、選考結果によって偏っているわけではなく、応募段階から私立の方が多いためです。そのため、このような条件としております。
また、敢えて、学校の所在地は指定しておりません。都市圏以外も検討いたしましたが、より多くの方に応募していただきたい、というのが理由です。
高い志を持ち、より社会に学びを還元していきたい、そのために自らの進路選択を主体的に考えたい。そういった方に是非応募していただきたいと考えています。

皆さんのご応募を、スタッフ一同心よりお待ちしております!
不明点などは、info-ss@h-lab.coまでお問い合わせください。

HLABでは共にサマースクールをご支援いただける仲間を引き続き募集しています


前述の通り、HLABでは皆様のご支援で今後もこのような奨学制度を増やしていきたいと考えております。是非ともご支援いただければ幸いです。

1:月額1000円~寄付いただける賛助会員制度

2:返礼品がもらえて、ふるさと納税で支援ができる「ふるさと納税 for good」(宮城県女川町で開催されるサマースクール)

「奨学金で、全ての子どもたちに挑戦の機会を!夢が見つかるサマースクール」


HLABと一緒に「多様な人々が共に住みながら学び合う」環境をつくっていきませんか?小さなサポートから、新しい時代の教育を!