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BOARDING PROGRAM4期生(22年冬期生)|酒井杜子さん

SHIMOKITA COLLEGEでは、高校生・大学生・社会人が共に学び合うプログラムを提供しています。今回は、高校生向けのBOARDING PROGRAM4期生として2022年の9月~12月の3か月間カレッジに居住していた酒井杜子さんへのインタビューを通してカレッジ生としての生活や学び、カレッジでの経験を知っていただけたら嬉しいです!

HLAB COLLEGE BOARDING PROGRAM
-想いをカタチにする3ヶ月-

参加者は1学期(3ヶ月)〜、自分の学校に通いながら、
親元を離れてSHIMOKITA COLLEGEでの暮らしにチャレンジします。
洗濯や掃除などを自ら行う自律した生活にチャレンジし、
ともに暮らす大学生・社会人と対話しながら
自分のやりたいことや将来設計を深めていきます。

プログラムの中では関心に応じて
自らの想いの言語化や実現に向けた具体化を助けるコースワークや、
カレッジの様々なイベントや講演、議論を一緒に作り上げる活動など
様々な学びの機会が用意されています。


プロフィール

国際基督教大学1年生。高校3年生(2022年)の9月から12月までBOARDING PROGRAM4期生として居住。大学生となった現在も、HLABのサマースクール運営委員としてHLABコミュニティに関わっている。好きなことは歌うことで、ベトナム料理のフォーやパクチーが好物。

■ボーディング・プログラムへの参加理由について教えてください

入居を決めた高校3年生の当時、国際基督教大学の推薦が決まっていました。国際基督教大学はリベラルアーツ教育を推進している大学です。そのため、カレッジとの親和性も感じられて、住んで損はないと思いました。進路が早く決まったからこそ、自分に出来ることがあるなら積極的に取り組みたいと強い思いを持っていて。そこで、高校2年次にサマースクール(2021 TOKYO)に参加した当時からずっと住んでみたいなと思っていたシモキタカレッジに、このタイミングで応募しました。バックグラウンドの異なる様々な高校生・大学生・社会人が住んでいる環境に身を置き、対話を通して、色々なことを吸収し充実した時間にしたいというのが主な動機でした。

大学合格をカレッジで祝福

■カレッジに入居する前のあなたについて教えてください

中高一貫校に通っていたので、6年間同じ環境に身を置いていました。カレッジ入居前の自分は見ている世界が狭かったように思います。カレッジでの体験を終えて、当時の自分を振り返ったときに「人って自分の周囲の人たちから自覚せずとも影響を受けているんだな」と感じました。

■入居して、最初に感じたことについて教えてください

入居当初感じたのは、カレッジは自由な場であるということです。何かを得よう、教えてもらおう、と思って入居したので、「カレッジで何かやってみたいことはある?」と聞かれたとき、自分から何かをやってみることに驚きと戸惑いを覚えました。それは恐らく、今までいた環境が何かを教えられて、それをこなして、指示通り出来たら褒めてもらえるといった、ある種不自由な環境に身を置いていたことから生まれたのかなと思っています。だからこそ、いきなり自由になって「何をやってもいいですよ」といざ言われると何をすればいいんだろう、と立ち止まってしまう瞬間が沢山ありました。

羽根木公園でのピクニック

■滞在期間中に挑戦したことを教えてください

対話を通じて自身の見聞を広げていきたいと考えていたので、少しでも仲良くなったカレッジ生には必ず「コーヒーチャット行こう」と声を掛けてみたり、社会人の方にも臆せず積極的にインタビューワークを申し込んでいました。そうして精力的に行動出来た背景には、高校1年次のアイルランド留学での後悔が原点にあります。当時の私は初めての環境に1人で飛び込むことが得意ではありませんでした。結果的に友人は出来たけれど、それは1人の留学生に対する相手の親切心によるものでした。そのとき、もっと自分から色々な人に話しかけたり、行動に移せていたら、違う世界が見えたんじゃないかと心残りがあって。帰国後には少しでもチャンスがあれば、自分から飛び込んでみるようになりました。一歩踏み出した先に見えてくる世界やそこで出逢える人がいて。そうした繋がりの1つ1つを大切にしていく、それ自体が私の楽しみになっていって。だからこそ、カレッジでも踏みとどまってしまうときでも留学中に得た教訓を推進力に変えて行動することが出来ました。

ハロウィンパーティー

■カレッジの生活で、印象的だった出来事を教えてください

高校生同士でライブラリーに集まって語り明かしたことです。BP4期生で集まって話すときは、家族のことやこれまでのバックグラウンド、人生観における話まで何でも話すことが出来たんです。学校では話しづらいような話でも夢中になって語り合うことが出来て。一緒にご飯行ったり、ふざけたり、多少ルールを破るようなこともする仲間で絆があるからこそ、普段の日常生活・学校生活では話さないような話題でも言葉を重ねることが出来たんだろうなと思います。

■カレッジでの生活の前後で変化したことはありましたか

これまでの自分自身を客観視出来たことが一番の変化でした。カレッジに入居した当初、「杜子はカレッジで何をしたい?」と聞かれて戸惑ったことから、自分がいかに指示されたことをこなす日々だったのか、痛感しました。カレッジでは何もかもが自分次第であることに最初は戸惑ったし、怖いなと思いました。けれど、カレッジで過ごす内に自分がやりたいことをやって、自分の好きな空間を創っていく、そうした営みが楽しいなと思い始めて。カレッジ生と暮らし合い、語り合う過程で自由であることは案外難しく、同時に楽しいものであると思うようになりました。

キャップストーンプロジェクト発表会での1枚

■これから挑戦したいことを教えてください

環境に頼らず自力でやりたいと思ったことを成し遂げていきたいと考えています。カレッジに入って自力で頑張っている人たちとの出逢いが沢山ありました。具体的なところでは、GLE生(※1)が自分の研究を頑張っていたり、未来の教室生(※2)が主体的にカレッジで学ぶ機会を勝ち取って東京まで学びに来る姿勢であったり。最後の発表も気持ちがこもっていて、とても素敵でした。そうした出会いを通じて、他力本願なマインドは辞めたいなと思うようになりました。塾や留学など、環境を与えてもらうことは時に必要だし、今の自分を作ってきた要素でもあるけれども、それに頼り続けることはしたくないなと思っています。そのため、環境を変えるために主体的に行動し自分から変わってみる、そうしたマインドセットにシフトしていこうと考えています。

クリスマスツリーの前で

※1 GLE生
Good Life on Earth は、自分自身が夢中になれる“何か”を切り口とした、地球の未来につながるアイデアを抱く高校生・大学生を対象に、そのアイデア実現の道のりをバックアップするプログラム。このプログラムに採択された参加者は希望制でSHIMOKITA COLLEGEへ居住することが出来る。

※2 未来の教室生
株式会社エイチラボ(HLAB)が採択された経済産業省「未来の教室」実証事業。約2週間のSHIMOKITA COLLEGE 短期モニターステイプログラムに参加した1都3県以外の地域に住む高校生を指す。

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SHIMOKITA COLLEGEでは現在、Boarding Program23年度冬期生を募集しています。参加者は高校に通いながらSHIMOKITA COLLEGEで暮らす大学生・社会人のカレッジ生とともに過ごすことで進路についての気づきやリーダーシップを養います。募集に伴い、説明会や内覧会も実施しておりますので、詳細は、下記をご覧ください。

Boarding Program - 高校生の方へ | SHIMOKITA COLLEGE
SHIMOKITA COLLEGE 説明会申し込みフォーム (google.com)

また、SHIMOKITA COLLEGEでの普段の様子をInstagramにてご紹介しております。この機会にぜひ、ご覧ください。


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