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ホームゲームの締めくくりにふさわしい完勝:速報レビュー 川崎フロンターレ対ガンバ大阪(11月27日)

 今日は等々力で川崎フロンターレ対ガンバ大阪を観戦。久々の等々力。そして今年最後のホームゲームだ。

 今年はずっとLTOという試合後のゴミ拾い活動に参加している。全部で13回参加すると表彰式にでて記念品をもらえるのだが、今年の参加はアウェイ戦や中立観戦の時の参加を含めて19回。なかなかのものだと思う。以前は試合前にスタジアムで表彰式をしていたようだが、今年はコロナ禍もあって試合後に普段ゴミ拾いをやっている場所でこじんまりと。

 今日はワクチン・検査パッケージでメインスタンドは初の連席配席。久々に隣にも前にも客がいる状況。ただ、取れた席はメインスタンドのA列、つまり最前列だったので幸い前には客がいなくて、いい写真が撮れた。

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 ただし、視線が低いからフォーメーションやスペースは残念ながらよくわからなかったが。

ベンチにはジェジエウのジャージが。

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4-1で完勝

 スコアは4-1でフロンターレの勝利。前半早々に連続得点で2-0としたものの、宇佐美にゴールを決められて2-1の1点差で折り返し。

 1点リードしていることもあり、フロンターレは後半はしばらくリトリート気味にブロックを敷いて守る。それをガンバが崩せないうちにフロンターレが選手を交代してリフレッシュした形で再攻勢。終盤に2点を取っての完勝だった。

 この日はダミアンが2得点。

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 前田大然がヴィッセル戦で1得点しているので、得点ランキングで2人が並んだ。来週の最終節はフロンターレとマリノスの直接対決。どちらかが得点したら単独得点王と言うことで、消化試合ではあるがエキサイティングな試合になりそうだ。

前線のディフェンスが曖昧だったガンバ

 前半立ち上がりは、2点取ったことからもわかるようにフロンターレがゲームを支配。

 フロンターレはいつもの4-1-2-3、ガンバは4-4-2だが、2トップの立ち位置が中途半端で、センターバックにプレッシャーをかけるでもなく、アンカーの橘田をきっちりマークするわけでもなく。

 左右に振られるうちに中央のレーンにスペースができ、橘田が余裕を持ってボールを受け、インサイドハーフの脇坂、旗手にいいパスを送ることができた。

 あるいは、山根がボールを受けたときにやはりマークが中途半端で、降りてきた脇坂にパスが通り、そこから前向きに崩されるという形も頻発していた。

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 ファイナルサードでも、ペナルティエリア付近でのサイドチェンジにガンバのディフェンスのスライドが間に合わない。1点目も2点目も3点目も、ペナルティエリア付近で逆サイドのニアゾーンにパスを出し、そこから折り返してゴールを決めている。ガンバとしては、逆サイドのスペースに飛び込んでくる選手を捕まえることができなかった。

 ただし、この中央レーンにできたスペースを利用して攻撃しようとしたときにパスが乱れ、ボールをカットされてカウンター。宇佐美の個人技で1点を失う。

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ガンバのディフェンスの修正

 飲水タイム後にガンバは前線の守り方を変える。守備時にはツートップを縦関係にして、フロンターレの最終ラインがボールを持っているときは1人が必ずプレッシャーをかける。そして橘田には必ずマークを付ける。

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 そうすることで、フロンターレは前半立ち上がりほどにはゲームを支配できなくなった。ただし、2-1とリードしたこともあって、基本的には構えて守る形。なので攻撃よりも守備の時間が長くなった。

 ここでガンバが点を取れればまた違う展開になったのだろうが、ガンバもフロンターレを崩しきるには至らない。フロンターレがあまりプレスをかけに行かなくなったこともあり、サイドレーンへのロングボールを中心に攻撃を組み立てていくが、決定的なチャンスをつかむことは殆どできなかった。また、後半になると、ガンバは井手口が中央レーンのスペースを上手くカバーするようになり、フロンターレも決定的なチャンスをつかむには至らない。また、キーパーの東口もさすがの好守を再三見せる。

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最後は4-1

 それでもフロンターレは選手交代でボールの動きを再活性化させる。交代で入った大島や遠野の動きが良く、大島が作ったスペースに遠野が入っていくなど連携の取れた動きで再びガンバのディフェンスを崩し、ダメ押しの3点目。

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 タイムアップ間際のコーナーキックでもゴールを決め、4-1で試合を終えた。

 消化試合と言うことで、特にガンバ側のモチベーションが難しい試合だったと思うのだが、今年のシーズンのホームゲームの最後を締めくくるのにふさわしい、スコアとしても内容としてもフロンターレの完勝だった。


2021リーグ戦のホームゲームの締めくくり

 今年の等々力での試合はほぼ皆勤。行かなかったのはラグビーのサントリー対東芝戦と重なったレイソル戦と、天皇杯のパルセイロ長野戦だけだ(結果的には雷雨でラグビーが試合途中に中止となり、フロンターレの試合はキックオフが順延されたのでチケット買っていればレイソル戦には行けたのだが)。

 上限5000人の試合も多かったが、良くチケットを取り切れたものだと思う。

 どの試合にもいろいろな思い出があるが、今年は最後に橘田・脇坂・旗手と言う素晴らしい中盤を見せてくれたことが記憶に残るだろう。残りは天皇杯。これも確実にチケットを手に入れたいものだ。