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ワクチン 注射が苦手

私は注射が苦手だ。なぜなら痛いからだ。
私の小学生の頃は秋になるとインフルエンザの集団予防接種がありお医者さんが学校まできて生徒全員に接種していたのだ。


小学校一年生の私は接種の後、痛さと注射の恐怖で具合が悪くなり保健室で休むことになった。
そのことが母の耳に入りいまだにそのことを言われる。

「接種の後、泣いたって他のお母さんから聞いたよ」


ワクチンの話になると必ず言われる。この前は妻にもこの話をしていた。
記憶には無いのだが多分当時の私も母に何か言われ傷ついたんだと思う。

翌年から受けたくないと思い接種しない方法はないか考えた。
接種日に風邪を引いていると受けなくていいことが分かり毎年予防接種の日は風邪を引くことにした。
母も分かっていたと思うが受け入れてくれそれ以降インフルエンザの予防接種を受けなかった。


しかし、嫌なことは続くものだ。
小学校二年生の時ツベルクリン反応の注射をされた。私は反応が弱くBCCワクチンを打たなくてはならなくなった。
自分の免疫力の高さを呪った。どこかの病院に連れていかれ針が沢山ついている四角い注射を2か所打たれた。
その時の記憶はなく覚えているのは接種痕に直射日光を当てないようにと母がハンカチを巻いてバスに揺られていることだ。

コロナワクチンの接種がアメリカで始まった時ニュースを見ていると「ダーツか」と思うくらい注射を勢いよく腕に突き刺すシーンが繰り返し流れ「ワクチン接種はやめようか」と思ったが日本人はそっと打っており少し安心した。
母からワクチン接種の予約がとれたと連絡がきた。


「あんたはどうするの受けるの受けないの。大丈夫かい2回だよ。」

母よ何を心配している。

以上

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