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12年ぶりに奥穂高岳へ行ってきた

結婚前は毎年のように足を運んでいた北アルプスの奥穂高岳。すっかり疎遠になっていましたが、12年ぶりに登ってきました。今回は高山病対策もあり、日程に余裕をもち、山小屋で2泊しながらの登山。年を取ることで得することは少ないですが、お金に余裕が出来て小屋泊ができるようになるのは大きな利点なのかもしれません(笑)

1日目


1日目は、ほとんど移動のみ。自宅を出て沢渡駐車場に駐車。上高地行きのシャトルバスで目的地へ向かいます。乗車時間は30分程度。

上高地から宿泊地の徳沢ロッジまで、涸沢コースの名物の水平移動。約6.5キロの行程を進みます

上高地の入り口。実に懐かしい
上高地といえばここですね!河童橋

12年前は革の重登山靴だったため、この林道歩きが苦行でしかなかったのですが今回はトレッキングシューズ。カテゴリーの中ではハードな部類の靴ではありますが、重登山靴より圧倒的に歩きやすいですねー。2時間かからず徳沢ロッジに到着しました。

毎度おなじみLOWAタホープロGTX
森の先に佇む徳沢ロッジ

徳沢ロッジは、山小屋というより旅館。個室と相部屋があり、相部屋はゲストハウスのドミトリーのようなレイアウト。各スペースごとにコンセントが備えられていて翌日からの本格登山に備えて各機器の充電ができます。
お風呂、wifiを用意されており、ラウンジはゆったりとした雰囲気。夕食はとても豪華で、とても美味しかったです。

ラウンジには薪ストーブ
大変美味しいご飯でした

2日目


徳沢ロッジの朝食は7時と登山をするには遅めのため、お弁当に変更してもらっています。そのお弁当を早朝に食べ、5時30分に行動開始しました。
徳沢園を横目に横尾まで移動。上高地~横尾までの林道はひたすら平らな道を歩いたように思ったのですが、今回歩いたところ案外アップダウンがありました

ソフトクリームがとても有名な徳沢園。帰りに食べたいと思います!
橋の上から梓川
穂高への入口、横尾大橋

横尾に到着し、準備を終えたら登山開始!
涸沢までは樹林帯の登山道を登ります

各所各所で素晴らしい景色の連続。時折足をとめ景色を堪能しながら足を進めます。そしてさすが北アルプスの人気のコース。すれ違う人が多い。普段平日の低山を歩いているので人の多さにびっくりします

高山病対策でゆっくり息が上がらないよう一定のペースで足を進めると2時間30分ぐらいで涸沢カールにたどり着きました。

涸沢ヒュッテでコーヒーをいただき、涸沢カールからの大絶景を楽しんだ後に本日の目的地、穂高岳山荘と奥穂高岳へ

涸沢ヒュッテから上は岩稜帯の登山道。ザイデングラートを経由し穂高岳山荘を目指します。ここからは特に急坂。標高も一気に上がるので、簡単に息が切れてしまいます。岩場の連続で落石の危険もあるため、ヘルメット装着して進みます。

今回、実はソロではなく大学時代の友人とのパーティ登山。他の人と一緒に歩く登山も楽しいですね

フルマラソンを走る友人は余裕の歩み
とてもペースについていけない…

このあたりから標高は2500mを越え、酸素の薄さを体感するように。O2が足りないO2が足りないと弱音を吐きながら歩くこと2時間半。ザイテングラートを抜け、穂高岳山荘が見えてきました。
天気はそれほど悪くないのでとりあえずチェックインし、不要な荷物を山小屋へデポして奥穂高岳へ向かいます

ここからはもっと急な岩稜帯。落ちたら怪我ではすまないような岩場を進みます。北アルプスの穂高周辺はこんな道だったなーと思い出しながら歩きました。コロナ前はしばしば渋滞も見られた登山道ですが、この日は幸いに空いておりました

登山道から見た穂高岳山荘。がけのようなところから撮影

穂高岳山荘で2900mあるのに、そこから奥穂高岳まで標高を200mあげることになります。やはり酸素が薄い!すぐに息が切れ、こまめに休憩しながらゆっくり歩みを進めます

体はしんどいですが、景色は素晴らしい。これぞ山岳リゾート北アルプス!

先行する友人に大きく差をつけられながらも必死に歩き、とうとう到着。12年ぶりの奥穂高岳山頂。お久しぶりです。
ちなみに山頂到着時にパルスオキシメータで血中酸素を測ってみたら、なんと82%(通常95~100%)。しんどいわけだ…

20年前に歩いたジャンダルムも見ることができました。あの頃は標高高くても何の問題なかったのに、最近はめっきりダメになったなぁ

体はしんどいのですが、久しぶりの奥穂高岳。しばし景色を楽しみ、穂高岳山荘へ戻りました。

穂高岳山荘は1泊2食付きで13500円。12年前は9500円。しかし、今の穂高岳山荘はwifi完備に個室対応もあり。そしてなんとクレジットカード決済対応!まさか標高2900mの山小屋でクレジットカードが使えるとは。時代は進みますねぇ
ちなみに穂高岳山荘は今年で百周年ということで、チェックイン時に記念バッジが貰えるという特典がありました

山小屋の部屋の前に靴棚。いろいろな登山靴が見れて楽しい

夕方5時から夕食。ボリュームたっぷりでご飯とお味噌汁はお代わり自由。いっぱい食べたいのですが、お腹いっぱいになると高山病が悪化するので我慢。実に無念。我に酸素を…

栄養素のバランスよく、何より暖かいごはん最高

高度順応が進んだのか、体は多少しんどさは残るものの頭痛は軽減し、だいぶ楽になってきました。その頃には日も傾き、夕日に照らされる北アルプスを見ることができました。余裕が出てきたので外に出てしばし撮影

3日目


日の出は4時43分。朝焼けは見れませんでしたが、常念岳から登る朝日を望むことができました。奥穂高岳で日の出を見るため暗いうちに出発する人、近場の涸沢岳で日の出を待つ人。私のように穂高岳山荘でゴロゴロして待つ人、いろんな選択肢がありますね(笑)

朝食は5時から。早出する人達にとってもありがたい時間の朝食です。

3日目の行程は上高地に下りるのみ。名残惜しいですが、朝食後パッキングをし下山開始です

穂高岳山荘直下から。早出で涸沢カールから上がってきた登山者とすれ違います

下山中、涸沢小屋にて隠れ名物のジョッキパフェをいただきました。景色といい、味といい最高!
しかし山の中でパフェが食べれるとは思いませんでした(笑)

値段は確か2000円ぐらいだったかな?

標高が下がるため酸素が増え、どんどん調子がよくなりペースよく下ります。横尾まで下り、次は徳沢。帰りに食べようと決意していた徳沢園のソフトクリームをいただきます。いいんです、登山中は実質カロリーゼロなので

噂通り、とても美味しかったです!
昼飯どきだったためカレーも。これまた実にうまい

12年ぶりの涸沢カール、奥穂高岳はこのような山行でした。若い頃に比べ、体調面で苦しい部分もありましたが、年を取った分違う楽しみ方ができたのかなと思いました。叶うものならこれから先も健康で毎年のように訪れたいですね。北アルプス、やっぱり最高でした!

今回使った道具たち

パタゴニアのフーディニジャケット
夏の稜線歩きでは暑くなく、寒くなく丁度良い使い心地でした
何より軽いことが大変ありがたい
ゴツゴツした登山道を歩く際、やっぱり頼りになりますね!
LOWA タホープロ
長距離を歩く際には重宝するトレッキングポール
今回もよく体を支えてくれました
帝人のオクタが使われたエアメッシュ
夏の標高2900mの小屋では暖かく、暑くなく大変丁度良かったです
フーディニと組み合わせればほぼ化繊ジャケット
今回の山の写真はすべてこのカメラ
SONY RX-100(初代)
10年以上前の製品ですが、まだまだ現役で使えますね!

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