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パーフェクトデイズ、やっと観れた!!

*** 少しだけ、ネタバレ含みます ***


やってる映画館が少ない上に、上映回数も少なくて・・・。
まぁ、若い人たちには退屈な映画かもしれないですね。
年寄りはクルマで1時間半ドライブして、やっと観れましたわ。

何の先入観 (下調べ) も無く、主役以外の登場人物も知らない状態で観ましたが・・・。
うううっ、のっけから涙ちょちょ切れです。

朝焼けの首都高に流れる「朝日のあたる家」、またの名を「ライジング  サン  ブルース」。
鳥肌ものです、たまらんわ・・・。 笑
もうねぇ〜 ジジィは、この挿入歌のラインナップだけでやられちゃうわけですよ。

アニマルズ
ベルベットアンダーグランド
オーティス・レディング
パティ・スミス
ルー・リード
ローリングストーンズ
金延幸子
キンクス
ヴァン・モリソン
ニーナ・シモン
そして、飲み屋のママ (笑) が歌う、日本語版「ライジング  サン  ブルース」
平山さん (主人公) 、良い趣味してるぜ!!


姪っ子の名前が「ニコ」なのも、ベルベットアンダーグランドつながりで、ニヤリです。
そう、居場所の無くなった女の子・・・。


毎日、毎日、同じルーティンの繰り返し。
しかし実は、昨日と同じ今日なんてない・・・。
「今度は今度。今は今。」
それは彼が撮る「木漏れ日」の写真ともリンクする。
そして、同じような毎日だからこそ、ほんの些細な「良いコト」や「悪いコト」に気付けるのかもしれない。

側から見ると孤独に見える彼にも、周りの人間とのつながりがあって、助けたり助けられたりしながら日々暮らしているんですね。


THE昭和のような彼が下町のオンボロアパートから、往年の名曲たちと共に渋谷に向かう。
そこで、最先端のトイレを黙々と手で磨く。
このタイムマシンのような対比も面白い。

この映画は、「東京トイレットプロジェクト」(劇中に出てくるトイレたち) の一環として、あの柳井さんの息子さんが制作したらしい。
細かいことで定評のある (笑) ドイツ人と日本人が組むと、こんな映画が撮れるんですね。

カセットテープにペン挿してクルクルなんて、若い人には通じないと思うけど・・・、年寄りはニヤニヤです。
強いて言えば、田中 泯さんの使い方が贅沢すぎるなぁ。 笑
研ナオコさんも一瞬出てくるし、有名女優の声だけの出演とか、なんかスゴイです。

極端に台詞が少なく登場人物も少ないですが、それだけに表情とか空気感が大切な映画だと思いました。
ラストのアップの長回し。
笑っているのか、泣いているのか・・・。

いや、「噛みしめている」んでしょうね。


PERFECT DAYS  とは、
「 日  々  是  好  日 」  なのかな。



さまざまなアーティストが歌ったこの曲ですが、最後に哀悼の意を込めて・・・。
バックの演奏も実にシブい!!



では、では、また次回。 ありがとうございました!!

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