自己紹介

どうもこんにちは、初めまして。
巻角蹄(まきづのひづめ)と申します。まきづのさんでもひづめちゃんでも、何でもお好きなようにお呼び頂けると嬉しいです。名前の由来は草食動物の角やら蹄やらが私にとって、とても格好良いものだからです。もっと具体的に申しますと、ギレルモ・デル・トロ監督作品「パンズ・ラビリンス」に登場する牧神・パンの脚の造形にグッと来るタイプの人間です。

日本にいる時は映画館での映画鑑賞が趣味でした。電車で行ける範囲にお気に入りの映画館が5館ほどあり、休みの日はもちろん、仕事帰りにも映画館に通って終電で帰るような日々でした。当時の私はもうずっとストレスに晒されており、疲れは抜けず、常に草臥れた状態でした。

「早く映画館に行こう」
「今日こそ映画館に行かないと」

薄暗くポップコーンの匂いがほのかに残る映画館。外界と遮断された空間の中で、体感するように観る自分の人生以外の物語。それらの中でしか息が吸えないと感じるギリギリの瞬間が多々ありました。物語に生かされた30年だったと思います。

そんな私が明確に旅への憧れを感じたのは2020年公開のクロエ・ジャオ監督作品「ノマドランド」を劇場で観た時だったと思います。平日の昼間というのもあったのでしょうが、公開されたばかりだというのに割り当てられたのは小さなスクリーン。その小さな劇場はほぼ満席で、中高年のお客さんが多かったのが印象に残っています。

普段は後ろの方を好んで選びますが、この時はもう座席自体がほとんど残っておらず。前寄りの席に座り、見上げるようだった1時間48分。美しい大自然、生と死、そして物語を彩るLudovico EinaudiのOltremare。悲しいわけでもないのに頬を涙が伝い「ああ、こんな風に生きて死にたい」と憧れを抱いたことを今でも良く覚えています。

富も肩書きも自分で買ったお気に入りの物でさえ、あの世には持っていけない。本当に自分の物だと言えるのはこの体と記憶だけ。ならば、走馬灯が長くなり過ぎて中々死ねないくらいたくさんの思い出を作りたいと思うようになりました。

憧れ意外にもこの数年色々と思うところがあり、海外で生活をしてみることを決意。2024年2月出国。日本を出られるならどこでも良かった私は、複数の知人からの勧めにより「初心者向きで移民に優しい」らしいオーストラリアに来ました。観光名所もほとんど知らず(辛うじてオペラハウスだけは知っていました)やって来ましたが、人の優しさに何度も助けられて「オーストラリアでの生活」というものを体験している途中です。

日々の生活のことや、映画の感想などを綴っていきたいと思っていますので、覗きにきてもらえると嬉しいです。

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