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成人の日に

今日は成人式。
町民の新成人代表として宣言をしたあの日から、あっという間に6年が経った。
あの時は京都に住むなんて思ってもいなかったし、こんな周りとの出会いがあるとも思ってもみなかった。

この6年で、生活も環境も一変した。

今日は、成人を迎えた自分を少し思い返し、そして成人について、大人について、自分の未来について簡単に思いを巡らせたりもした。

次の、ここからの6年でまた大きく色々変わる気がする。
だけど、毎年成人の日にはこの詩を見て『成人』について考えたいなと思った。

成人の日に

谷川俊太郎

人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている

成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない

人間は何かを知りつくしているものもいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを

そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で

人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める

子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども

どんな美しい記念の晴着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない

他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる

それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点

人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ


この詩の意味を、今はあまり正確に理解することはできないけれど
読むときによって、その時の背景によって
見える世界が変わる気がするんだ。

一生勉強 一生青春
今日も素敵な1日でした♪

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