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三島せせらぎ音楽祭 part3

一昨日から続けている三島せせらぎ音楽祭の事前学習シリーズです。
今日は第二部の曲目について調べてみました。

過去の記事はこちら!

今回の演奏会の演奏形態や編成について

第一部の曲について

ということで早速始めていきたいと思います!
曲目リストはこちらから!


♦︎ショパン:ピアノ協奏曲第1番


第二部の最初はとても有名な作曲家、ショパンの作品から始まります。
この曲はピアノとオーケストラのため書かれている作品です。
40分弱と非常に長い曲なので、当日は抜粋版で演奏されるのではないかと思います。
1楽章はオーケストラの奏でる雄大なマズルカ・ボロネーズという三拍子のメロディーで曲が進んでいきます。
ひと段落するとピアノのソロが始まり、雄大さを維持しながらオーケストラとの掛け合いも続き最高難度のフィナーレに向かっていきます。

2楽章は1楽章とうってかわって悲壮感と儚さが漂うテーマで曲が進んでいきます。
中間部で盛り上がりを見せた後はまた弱奏部が続き、ラストは切れ目なく次の楽章に進みます。
この楽章は青年期の恋人への想いを反映しているのでは、という説があり、それも納得できるような美しさと儚さが感じ取れる楽章だと思います。

3楽章は2楽章からの勢いで入ってくる短い序奏の後、二拍子の民族音楽的なダンス調(ロンド)の演奏が形を変えて演奏されていきます。
そのままだんだんと盛り上がっていき壮大なフィナーレを迎え曲の幕が閉じます。
全体的にテンポが速くピアノの難しい技巧が光る難曲です。



♦︎モリコーネ:ニューシネマ・パラダイス


この曲は1988年に公開された同名映画のテーマ曲。作曲はモリコーネという500作近くの映画音楽を担当し、87歳の作品で6度目のアカデミー作曲賞を受賞するような巨匠です。
そんなモリコーネの作品の中で最も有名な曲の一つが、この「ニューシネマパラダイス」です。
私も楽器を始めた時からずっと聴いている曲で、思い入れのある曲でもあります。
曲自体は心休まる穏やかなメロディーが流れる非常にシンプルな曲です。
シンプルだからこそ心打たれるのかも知れません。
個人的にはメロディーの裏に流れるオブリガード(掛け合いみたいなもの)が非常に上手く配置されており、それが聴いている方の情緒を湧き立てるのではないかと思います。
今回は私が初めてこの曲を聴き、今でも愛聴しているアルバムから音源を拝借しました。


♦︎モリコーネ:心澄みやかなるヴァイオリン弾き


先ほどと同じモリコーネの作品。
器楽演奏で取り上げられるモリコーネの曲は結構聴いてきたつもりでしたので、初めて見る曲名だなと思い調べたところ、今回出演される矢部さんのアルバムに収録するために書かれた曲でした。
フリーで聴ける音源がなかったので、この曲は当日のお楽しみ、ということで。
というか、モリコーネに曲を書いてもらえる矢部さん、もの凄い方なんだと当日がすごく楽しみになりました。
(1回目にも書いていますが、吹奏楽出身のため弦楽器に関しては素人なため、矢部さんのことも存じ上げていませんでした…お恥ずかしい…)


♦︎ヘンデル:組曲ニ長調


この曲、どの曲か絞るのが難しかったですがおそらく「水上の音楽 第二組曲からアラ・ポーンパイプ」のことではないかと推測するので、今回はこちらで。正解の答え合わせは当日会場のお楽しみ、ということでお願いします。

この曲も皆さん一度は聴いたことがあるのではないかと思います。
私も中学生の時に卒業式だったか、先生方の離任式だったかで毎年演奏していて思い入れ深い曲です。
「水上の音楽」というタイトルの通り水に関するテーマで作曲されており、イギリス王の船遊びの際に演奏する曲として作られています。

曲調もタイトルと作曲背景が示すような、貴族のための集まりにふさわしい、ゴージャスな雰囲気が漂う作品となっています。
基本的のテーマが繰り返し演奏されていく中で、弦楽器とトランペットの掛け合いが注目ポイントかと思います。


♦︎ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌


この曲は交響曲で有名なドヴォルザークの作品で、ジプシーの詩という詩集に曲をつけた作品からの一曲になります。
原曲は歌とピアノによるものですが、一部に出てきた作曲家のクライスラーによって編曲されたヴァイオリンとピアノのものも有名なようです。
曲調はシンプルな二拍子に合わせてゆったりと美しいメロディーが続いていきます。
母の心情を描いている曲でどこか安全感というか、優しさのようなものが伝わってくる作品です。


♦︎チャイコフスキー:オペラ『オルレアンの少女』より さらば森よ


一部でも紹介したチャイコフスキーの作品が再登場。
この曲はチャイコフスキー自身が台本も手がけたオペラからの一曲。
オルレアンの少女=ジャンヌダルクを描いた物語です。
第一幕のジャンヌダルクの旅立ちまでの部分で演奏されるアリアで、故郷を後にする決意を歌っていると思われます(解説があまりなく情報不足…誤りでしたらすみません)。
6分以上ある力強い歌曲で、ジャンヌダルクの決意が伝わってくるかのような曲になっています。


♦︎オッフェンバック:オペラ 『ホフマン物語』より 舟歌


こちらもオペラからの一曲。一人の詩人の男が4人の女性に恋し、失恋する過程を描いたオペラです。実は詩人が失恋するのは、悪魔の横やりであったからであり、大変失望していた見かねた芸術の精霊は、この苦難を残り越えることできっとより良い詩が書けるようにと励まし、芸術家として再生する、というラストを迎えます。ただ、この作品は未完で終わっているので、そのまま絶命してしまう、といったラストもあるようです。
この舟歌は劇中歌の中ではもっとも有名な曲で、舟歌とは船頭さんが船をこぐときに歌う歌の事です。
この曲は美しい天使と悪魔のデュエットであり、ヴィネツェアという美しい場所の夜を不吉さも醸し出しながら芸術的に歌い上げている名作です。


♦︎グリーグ:ホルベルグ組曲〜ホルベアの時代より〜


ボルベルグとはノルウェー文学の父と呼ばれる作家の事で、その生誕
200周年のための音楽を依頼され作られた作品です。
元々はピアノの曲として作曲されたが、翌年に維新によって編曲された管弦楽版が演奏される機会が多いそうです。
演奏時間も25分弱と非常に長い作品となっています。
ボルベルグが生きていた時代をイメージし作曲されたので、形式として1600年代後半~1700年代前半くらいの音楽をモチーフに描かれているそうです。
今日は出張があり遅くなり全曲聴きこむ余裕がなくなってしまったので、また明日余裕があれば聞いて加筆したいと思います。



以上、第二部の曲目紹介でした!
曲を聴いていて、調べていてますます当日が楽しみになってきました!
最後まで見ていただきありがとうございました!

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