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映画「ブルーピリオド」~好きを努力する

映画「ブルーピリオド」を見てきた。
マンガがいいらしいということと、桜田ひよりが出演しているという情報だけで見ることにした。

高校生の矢口八虎(真栄田郷敦)は、朝まで友だちと渋谷で遊んでいた。
本当に楽しいと思っているわけではない。
ただ周りと合わせているだけ。
金髪だし、不良っぽいけど、成績優秀。
八虎は、自分がのめり込むほど、好きなことがなかった

美術の授業で出された課題「自分の好きな風景」
八虎は何も書かずにいた。
ある日、八虎は美術室で一枚の絵を見た。
その絵は、森先輩(桜田ひより)の絵だった。
その絵をきっかけに課題を完成させた。
それが「明け方の青い渋谷」

それをきっかけに八虎は、絵を描きだした。
好きなことを見つけた瞬間である。
絵の才能がないことは自分が知っている。
だから努力する。
とにかく描く。

好きを努力する。
才能がないから戦力を考える。

ありきたりなものではダメだ。
自分しか表現できないもの。
それを見つけるために、自分と向き合う。

そうすることで、本質を見つけるという展開。

同じ美術教室で学ぶ生徒はライバルだけど、この映画は構造としてライバルとして描かない。
あくまでも自分の中で答えを出して、表現する。
努力したものだけが、見つけることができる。

この映画を見て、たいして好きなこともなく、何の努力もせず、何者にもなれず、ただただ年を取る自分を恥じる。

亡くなった兄は、好きなことをすると言って、高校を卒業をして上京した。
奨学金で専門学校に通い、それを仕事にした。
知らないが努力をしたのだろう。
約30年同じ業界で仕事してきた兄が、仕事ができなくなった。

仕事をしなくなって、酒を飲みづづけて病気になって入院した。
幸せだったとしておくが、そのことを考える。
それから1年半後に亡くなった。

好きなことを努力し続けることって、並大抵ではできない。
最初から無理だと思って、好きなことも見つけられない自分。

2024.08.12

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