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今でも印象に残っている漫画の実写映画まとめ【MW、銀の匙、溺れるナイフ、窮鼠はチーズの夢を見る、xxxHOLiC】

 とても悲しい事件があった影響で、漫画の実写化について色々議論されているタイミングなので、ちょっとだけ自分の考えをまとめておこうかと思いました。
 漫画のオタクの人って実写化の際に原作に忠実に!に拘る人が多い気がしますが、私はせっかく実写化するなら実写の良さを最大限に活かしてほしいなと思う派です。
 それはロケーションだったり、出演している俳優さんの引き出しを見せてもらえるチャンスだったり、理由は作品の内容に拠りますが、概ねそう考えています。
 そんな感じで、原作漫画に忠実なわけではなかったけど印象に残った漫画原作の映画を公開年が古い順に5本挙げていきます。

MW (2009年)

https://youtu.be/LoH_VI_GoSg?si=fyTraChrgoB3ErVQ
 
 原作は手塚治虫先生です。
 主演は玉木宏さんと山田孝之さんです。
 まず、主人公の設定が元歌舞伎役者から銀行員に変わっています。
 ジョブチェンジ甚だしい。
 孤島での毒ガス製造にまつわるクライムサスペンス…でいいのかな?
 難解なストーリーなので解釈が分かれるところだとは思います。
 原作ではこの主人公たちガッツリ同性愛関係でしたが、映画だと特にそういった描写はありませんでした。
 私は先に映画のほうを観て、あとから原作漫画を読んでいます。
 コレほぼ別物なのでは…と思いました。
 ストーリー的にも決して楽しい内容では無いので、若い頃の玉木宏さんと山田孝之さんを堪能したい人向けかなと思います。
 その程度の需要で気軽に映画を観たらいいんじゃないかな!

銀の匙 silver spoon (2014年)

 原作は荒川弘先生です。
 主演は中島健人さんと広瀬アリスさんです。
 北海道の農業高校が舞台の作品です。
 こんなもんロケーションとか動物が肝に決まっている。
 そのへんちゃんとやって下さっているだけでじゅうぶん印象の良い作品です。
 実写化で成功した作品みたいなランキングであんまり見かけた事が無いので、個人的にはもっと評価されてほしいなと思っています。


溺れるナイフ (2016年)

 原作はジョージ朝倉先生です。
 主演は菅田将暉さんと小松菜奈さんです。
 そう…今では夫婦の。
 このふたりが若くて独身の頃を見られるならいいんじゃね?と思う作品です。
 あと、ロケ地の和歌山県串本町のロケーションめっちゃ美しいです。
 原作だと架空の町だったと思うんですが、こうして実在の風景が見られるのが実写化の良いところだと思います。
 大人の登場人物が基本的に胸糞です。
 そういう意味では観る人を選ぶかなとは思います。
 そんな映画です。

窮鼠はチーズの夢を見る (2020年)

 原作は水城せとな先生です。
 主演は大倉忠義さんと成田凌さんです。
 この映画、内容ミリしらで試写会で観ました。
 成田凌さんが好きという一点突破過ぎる理由で。
 で、主演が大倉忠義さんで、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)のメンバーなわけですよ。 
 メンバーカラーは緑です。
 大倉さんが関ジャニ∞のメンバーであるというのはかろうじて知っていました。
 しかし、アイドルに興味が無さすぎてメンバーカラーという文化すら把握しておらず、なんも知らんまま偶然スケベ雑誌のロゴの入った緑色のシャツでこの映画の試写会に行きました。
 内容もゴリゴリのスケベBLでした。
 マジで知らんかった過ぎた。
 色々。
 反省して後に原作の同名漫画と続編の俎上の鯉は二度跳ねるを読みました。
 どちらもそれぞれ1冊ずつだからハードルは低いが、ゴリゴリにエロいのでお子さんに読ませてはいけない。
 約束してほしい。
 そんで、内容ですけども。
 映画と全然違った。
 一般の少女漫画レーベルから発売されているのにスケベBLだったのは映画と共通しています。
  ただし、原作は比較的コミカルなノリで実写映画のほうは陰気でねっとりしていたなーという印象です。
 BLに対する知見があんまり無いので、なんとなくで言っています。
 原作が短い話なので比較して観てみるには良いんじゃないかなと思います。

xxxHOLiC (2022年)

 原作はCLAMP先生です。
 主演は神木隆之介さんと柴咲コウさんです。
 この作品は映画以前に別キャストで連続ドラマ化されています。
 そちらも全話観ているのですが、そちらと比較したら私は映画版のほうを推したいので挙げました。
 映画はホラー寄りの異能バトルものみたいな雰囲気になっていたような気がします。
 結構長編の漫画なので、エピソードの取捨選択が難しかったんじゃないかと。
 そんな気がします。
 監督が蜷川実花さんなので、とにかくカラフルです。
 装飾のきめ細かさや絢爛豪華さが肝の作品だと思っているので、こういう形もアリだったんじゃないかなーと思いました。
 SEKAI NO OWARIが担当した主題歌のHabitはこの年のレコード大賞を獲っていますが、映画そのものはあんまり話題になっていなかったような気がする。
 もったいないから、SEKAI NO OWARIファンはぜひ観て下さい。
 

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