マーケティングトレース#3(G7ホールディングス)

こんにちは!ヤマグチです!
今回なんですけれども!G7ホールディングスマーケティングトレースしてみました!
そしてそして!マーケティングトレースをするときにとても便利なワークシートを見つけたので、そちらを使ってトレースしていきます!


マーケティングトレース

無題


G7ホールディングスざっくり解説


ここは主にFCで店舗展開をしているところでして、上場した巨大FC会社なのです。
FCの柱となっているのが、オートバックスと業務スーパーです。
最近では企業買収を行いFCではなく自社として取り込んでコストカットにもつなげているそうです。

Q1決算が爆増!?その理由を解明!

画像2

こちらはG7ホールディングスのQ1決算の経常利益になります
昨年度が31,205(百万円)
今年度が40,035(百万円)前年度比128.2%
グラフから目で見えるレベルで利益の伸び方が違いますよね?
毎年Q1では1000~2000(百万円)の伸び幅ですが今年度は約9000(百万円)伸びています

次にG7ホールディングスは事業セグメント
こちらが昨年度Q1

画像3

これが今年度Q1

画像4

大きく分けて事業は3つ。
その中でもオートバックス・車事業関連は売り上げが落ち込んでいます
ですが他二つは車事業をカバーするどころか、大きく超えて伸びまくってます。


数字で比べてみる
車事業 8701→7320 前年度比84.1%
業務スーパー 17285→21600 前年度比124.9%
精肉事業 2896→4887 前年度比168.7%

なぜここまで変動があったのか考察します

まず車事業ですが、これはみなさんもご存じだとは思いますが年々車、バイク業界共に衰退傾向にあるのが一番の理由だと思います。
近年ミニマルな生活が重視されモノを所有することからシェアする時代に移り変わってます。

そして業務スーパー事業は以下の3点が考えられます
・コロナ禍で自粛が余儀なくされ、テレワーク、家庭学習をするかたが増え、外出することが激減した
・そしてなるべく外出しないよう買い溜めする人が多い(冷凍食材、食品)
・FC店舗の拡大

年々増加傾向にあるFC事業ですが、ブランドを貸し出す側としても雇用を維持するコストもリスクも下げられるのでメリットがある。ブランドを借りる側も、0→1で事業を立ち上げるのはコストと時間がかかりすぎます。初期費用を抑えられることもありお互いにメリットがあります。会社が会社を支えていく良い例だと思います。


今思い出せば、近くにある国道沿いの業務スーパー、駐車場いっぱいで道路の一車線で占領されてたなあ…やっぱすごい人気だったんだな
G7HDかは知りません(笑) 直営かも?

そして最後精肉事業
こちらはまたしても内需が拡大したのが要因ですね。
おうち焼肉のフレーズは何度か耳にした記憶があります!
今回の決算短信を見ると精肉のテラバヤシを買収したことが記載されておりました。こちらが功を奏したのでしょう
精肉に関してはインドアの方だけでなく、自粛に耐え切れず山にキャンプしに行く、海に行ってBBQなどアウトドアを楽しみたい方も例年ほどではないですが、一定数いたことでしょう。
山と海なら人は少ないですし外なので、クラスターにはなりにくいとは思いますね!

もし自分がCMOだったら?

今回の場合懸念点は2つ
まず1点コロナ禍で自粛は少なくとも年明けまでは続くでしょうが、来年以降どうするかが肝になりますね。飲食店に客足が戻るのは時間がかかるにしても、今回のような売り上げの伸び方は期待できません。
そして2点目車事業、縮小傾向にある自動車業界EVとトヨタが計画しているスマートシティが普及するのに合わせて何か手を打たないと、落ち込む一方です。
1点目は少子高齢化、自動車業界衰退を利用した。スーパー移動販売、ネットスーパーつまりEC事業と移動型店舗の拡大ですね。現状のシステムを利用するならこういったことはすぐに手が打てそうです。
ただそうするとコスト面が若干あがるのでそこは需要と供給のバランスをみて行うのがいいかもしてません。EC事業は交通面が発達してる地域に導入するのがベストだと思いますね。富裕層も多く、こういう人たちはお金より時間が大事と考える傾向が強いので。実際都内のネットスーパーの事業は拡大傾向です。
そして移動販売、自分の身の回りは田舎で高齢者が多いのですがやはり車で運転がこわい方や、そもそも運転するほど動ける体でもないひとが多いです。移動スーパーがよく家の前を通ることもあり結構人だかりができてます。
郊外に店舗を構えてるので、そこからの移動距離も近郊より短くコスト面でも得することの方が多いです。

2つ目の車事業これがなんとも難しい
自動車業界の衰退は間違いないのですが、これからの車に求められることは、EVさらには自動運転、なので車内での過ごし方がすごく大事になってきます。ですので、近未来的なプロジェクターのようなもので、地図や映像を生み出すものを作っても面白そうだと思います。操作も映し出された映像をタッチするればいいようにするとか(笑)
現実的なものですと、自動運転を見据えた寝室のような簡易ベッド、あとは勉強や本などが読めたりできる座椅子と一体型の机、ゲームなどが楽しめるテレビ台。車用の家電とかもありですね。そうなるとインバータは必須になってくるので、安価なインバータとかが出れば今よりも売れそうですね。
インバータは消費電力次第ですが、結構値が張るものが多いので。

最後に
いかがでしたでしょうか?自分は四季報ペラペラしてる時にFCでここまで拡大させてる企業は初めて知ったので驚きでしたね。
CMOの施策は抽象的なことが多かったですが、自分はこういう抽象的なことを言語化していくのが大切だなと感じたので思いついたことどんどん言語化しました。言語化すると次から次へと連想させておもしろいアイデアがでてきました。想像してるのが意外と面白い(笑)

自分的に今回のようなワークシートでマニュアル化してざっくり言語化、そしてあまり型にはめすぎないような考察がやりやすいと感じましたね
この調子でいろんな企業の動向探っていきたいと思います!

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?