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誰もが思いやりを持てたなら…。

思いやりと、思いあがりは…違うんです。

思いやり
 他人の身の上や心情に心を配ること。
 また、その気持ち。同情。
思いあがり
 うぬぼれる。いい気になる。
 (weblio辞書 調べ)

20年以上前に、
家裁をテーマにしたドラマで、
離婚問題に関する一コマで 
こんな場面(⇓下記)がありました。

妻は夫に対し
 『 ストレスを溜めないよう、
  愚痴でも何でも話して欲しかった』

夫は妻に対し
 『 妻は仕事の話は聞きたくないだろうと、
  妻を思いやって、
  一切の愚痴は こぼさなかった 』

これに対しての判事
 『 それは 思いやりではなく、
  思いあがりです 』

その判事の一言は、
何とも言えず衝撃的でもありました。

人を思いやる…というのは、
簡単なようで難しいのかもしれない。
でも、大切なことだと思うのです。

上記のドラマでの内容は、
一見すると 夫は妻を
思いやっているようですが、
実際には 妻が求めている
ことではないので、
思いやりには該当しない
わけですよね。
妻の心情を理解できていないから。

最近よく テレビで、
夫の言い分・妻の言い分として、
『 ××してくれない 』
『 ○○したのに文句を言われる 』
など、相手を批判する言葉を耳にします。

なんだか、耳障りが悪い…。

《 そこに愛はあるんか!? 》

愚痴をこぼしたくなるのも、
わからない わけではないんです…。

ただ…相手の気持ちを考え、
尊重すれば、
簡単には出てこない
言葉だと思うのです。

それでも出てくるのなら、
根深いものがあるか…。

私が若い頃
(当時・専業主婦)の話です。
(当時の)旦那が、
洗濯物を干してくれていた時のこと。
その干し方を見て私は、
『 干し方が違うー 』
と文句を言いました。
私に文句を言われた
(当時の)旦那は、
その話を知人に
『 ブツ ブツ ブツ… 』と愚痴を吐き、
愚痴られた知人は、私に
『 人がやってくれたことに
 文句を言っちゃダメ。
 文句を言うぐらいなら、
 自分でやらなきゃ 』
そう、私に教えてくれました。

もう30年ぐらい前のことですが、
とても重みのある言葉でしたので、
今でも忘れずにいます。

当時の私は、
手伝ってくれていることに対し、
《 まず、感謝 》すらしなかったのです。
やはり、何であれ、
自分のために何かをしてくれたのなら、
まず
『 ありがとう 』の
言葉が真っ先にあるべきでした。

そして、仮に干し方に拘るとしても、
相手に対して
《 言い方 》も大事でした。
『 違うー!』と
批判的に言うのではなく、
例えば
『 ごめん。
 干し方を こうしてもらえると、
 早く乾くし、
 シワにならないから助かるな 』
と言うのでは、受け取る側の気持ちは
全く違っていたはずなのです。

併せて、相手に自分の考えを
《 伝える 》こと。(⇐文句ではない)
自分の考えを伝えてもいないのに
『 違う 』と言われても、
相手にしてみたら
「 なんのこっちゃ??? 」
ってなるわけです。

夫婦関係では、
いろいろと深~い 深~い
問題を抱えている場合もあり、
それを一緒にして
考えているわけではなく、
あくまでも…
普段の極々ありがちな事柄で、
考え方を変えて 
思いやりをもてたなら、
不快が快いに
変わってくれるのではないかと…
思うのです。

相手の思いを理解して
こその思いやり。
相手の思いを考えてみたつもり…
だけでは、思いあがりになりかねない。
《 つもり 》だけでは
理解出来ないのが、
コレの難しいところ。
だからこそ、
上っ面ではダメなのかと…。
そして、
自分をわかって欲しいのであれば、
まずは自分が相手を理解して
思いやりを持ってみたら、
何かが変わる…かもしれない⁉︎

他者理解⇦コレが難しいのであれば、

【 己の欲せざるところ人に施すことなかれ 】
 by~孔子


まずは、ベースとして
自分が嫌なことは、
相手にも しちゃ~ダメ

と、意識したらいいと思う…のだけれど…。

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