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2023/07/07 "吹奏楽部向け:姿勢と自己対話で技術を高める"

①いい姿勢を作る意味

②自分に対して「意見」を言う

ということについて、ミーティングで話をしました。

①いい姿勢を作る意味

なぜいい姿勢が必要なのか?

その答えは至極シンプルで、


いい音を出し、いい演奏をするため

です。

こういう話をすると、「プロはどうなんだ?プロは姿勢の悪い人が多い」と言われることが多いですよね。

おさえておきたいポイントととしては、

初心者や学生が「姿勢を悪くしたまま上手に吹く」ことには限界がある

ということです。

姿勢が悪いままでも音は出せるし、演奏はできます。ただ、そこからさらに高い技術を求めたり、持続力やパワーを求めていくと、必ず早いうちに限界を迎えます。

難しいことは置いておいて、一中学校の一吹奏楽部での活動ですので、やるべき順番としては、

①いい姿勢を作り
②いい姿勢で練習する時間を増やし
③いい姿勢で演奏する時間を増やす

といったところでしょうか。

体力も筋力もまだまだ弱い中学生ですので、楽器や自分の息を支える力は足りません。ただでさえ自分の体を支えられなくなってしまい、すぐに“楽な姿勢”に戻ってしまいます。
※楽な姿勢は、楽器を吹く上では“ふさわしい姿勢”とは言い難いところがあります。普段の姿勢と楽器を吹く姿勢は異なりますので、ここは間違えないようにしましょう。ある程度悪い姿勢でも、自分の筋力でなんとかできてしまう大人とは違い、子どもが“楽な姿勢”で吹き続けても、体を支えられるようにはなりません。

そして、(吹奏楽部あるあるですが)練習の一環として筋トレをしたり、走ったりすることも大事かもしれませんが、

「体のどこを支えるのか」「楽器を演奏するのにどこの力が必要なのか」を正しく理解して練習しなければ、時間の無駄になってしまいます。

“肺活量”を増やすとかもよくいいますが、正確には、“自分の使える息をどれだけコントロールできるか”が大事になります。そのためには体幹を鍛えたり、強い息や太い息をも支える口の周りの筋肉(口輪筋等)を正しく鍛えることで、パワーのある音も出せるようになっていきます。

ですので、【いい姿勢】と言っても、いい音・いい演奏につなげるための【いい姿勢】を作れるように意識をしていきたいものです。

②自分自身に“意見”を言う

今日も部長がメンバーに対して言ってくれていました。

「自分の思っていることなど、“意見”をいいましょう」と。

意見を伝えようとする、その姿勢はいいと思います。

ですが、練習の内容や時間によっては、なかなか意見を伝える機会もそう多く取れないと思います。

だからこそやっていきたいことが

“自分自信に意見を言う”

ということです。

声に出さずとも、自分の演奏や行動に対して思ったことや気づいたこと、練習して感じたことや疑問に思ったことを自分自身に投げかけるということです。

一言でいうと、【自問自答】ですね。


“今ので大丈夫だろうか”
“これならOKだろうな”
“もう一回やっておこう”

など、自分に矢印を向けて、自分の行動を俯瞰し、その場で振り返る。

「やったからOK」で終わりにせず、「今のはどうだろう?」とワンクッションいれるだけでも、内容は深まっていきます。

また、周りへの声かけと同じように声掛けをすることで、モチベーションも自分であげることが出来ます。仲間にかける言葉がけを自分にすることで、日頃自分がかけている言葉がけがどれだけ影響を与えられているかもなんとなくわかるかもしれません。

ということで、今日は2つの項目について話をさせていただきました。
少しでも指導の参考になれば幸いです。



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