3カ月間、オンライン授業をして思ったこと

今なにかと話題な、#大学生の日常も大事だ。

Twitterで見かけたときにあまりにもリプ欄が自分の基準でしか考えられない人ばかりで嫌になったのを覚えています。

わたしも大学生の端くれで、このオンライン授業期間を通して思ったことがあるので記録に残そうと思いました。


わたしは、現在大学二年生です。

友達は決して多くなく、要領も悪いため、人脈を駆使してギリギリで単位を狙いに行く「典型的な大学生」の像とはかけ離れていることを最初に言っておきます。

今期、面白そうな授業をたくさん取りました。抽選倍率が高い、様々なプロの話を聞く授業やディスカッションメインの演習、実際の映像を見ながらカルチャーに触れていく講義など、本当に多種多様で、友達と一緒に講義を受けることを楽しみに春休みを過ごしていました。

しかし、実際に待っていたのはオンライン授業で。

授業時間が減ったことによる内容の縮小、お互い慣れない環境のために多発するハプニング、著作権の問題で観れなくなった映像、去年の倍以上に膨れ上がった課題の山、独りきりでパソコンと向き合う日々。

そこにあった現実は、色にするならグレーで、ひたすらパソコンで授業動画を見てレポートを書くだけの単調な毎日でした。

本当だったら、眠い眠いと言いながらも友達と講義を受けて、感想を議論してみたりして、学食でご飯を食べて、たまには近くのカフェに行ってみたりして、たくさん話して、人と関わって、友達が増えて、たくさん遊び、学んで…大切な人達とサークル活動をして。

やりたいことが、たくさん、本当にたくさんあったはずなのに。

どうして閉じこもっていなければいけないのだろう。

いつまでこの体制で授業が行われるのだろう。

いつになったら、友達と会えるようになるのだろう。

わたしの大学の友達はほとんど他県に住んでいる。

会いたい。会いたい。でも、今はまだ会うのやめとこうか。

こんなやり取りを、何回しただろうか。

町には人が戻りつつある。学校が始まった。会社も通常通りのところが増えた。

大学生は、ずっと独りだ。

いろいろな地域から人が集まるから。小中高とは規模が違う。

オンライン授業にせざるを得ない、その理由は私にだって理解できる。

しかし、それでも、なぜこれほど「大学生」は軽視されているのだろうか。

わたしの主観だから、実際はそんなことはないのかもしれない。

でも、最後の大会がなくなってしまった高校生をかわいそうという人はたくさんいても、サークルのラストイヤーに活動できない大学生をかわいそうという人はほとんど見ない。

少しでも不満を発信すると、「大学は勉強をする場では?」「オンライン授業は楽でいいなw」「パソコンの使い方すら知らないの?」

違う、そうではない。

ただ、悔しい。

たぶん、わたしたちのつらさは、わたしたちにしか分からない。

今この不遇な時代に大学生であるわたしたちにしか分からないのだと思う。

「大学生は人生の夏休みだ」なんて、誰が言ったのだろう。

きっとその言葉どおりの大学生活を送ってきた「大人」が、「会食」という名の飲み会でクラスターを起こし、ネットの情報のみでこの時代の大学生を馬鹿にし、クラスターフェスとかいう頭のおかしいことをしている。

みんなどうかしている。

わたしたちの失われた大学生を、こんな頭のおかしな人たちのために無駄にしてしまうのか。

なぜわたしたちは我慢しているのにいい年した「大人」がはしゃいでいるのか。

理解ができない。悔しい。

高校生の青春が限られているのと同じように、大学生だって限られている。

もっとたくさんのことを感じ、体験し、学び、触れて、知るはずだった。

今しかできない経験が、きっとあるはずだった。

どうして何もできていないのだろう。

どうしようもなく浪費されていくこの時間が、ただただ虚しい。


こんなことを言っているわたしも、自分の立場でしか考えられない愚か者なのだろう、と思う。

みんな苦しい。つらい。弱音を吐きたい。

それでも耐えて、大部分の人はそうして生きている。

わたしだって、この期間にたくさんのことを考えた。

人と人とのつながりの尊さ。他者の立場になって考えることの大切さ。想像力を豊かにすること。人間はどうしようもなく自己中心的で愚かな存在であること。

なぜ人間は考えることができるのだろう。

何も考えない方が、きっと幸せなのに。神様は残酷だ。

こころを形にすることは難しい。

今だって、わたしのこころは言葉をすり抜けてたくさん零れ落ちていく。

ああ、またまとまりのない文章になってしまった。

未来が真っ暗。何も見えない。怖い。

やっと夢のかけらを見つけられたのに、どうしたら良いのだろう。

わたしには何もない。そのことを嫌でも実感させられる。

何をどうしたら良いのかさっぱりわからない。

この騒動が終息する日は、来るのだろうか。


何年か後に、お酒を飲みながら「そんな時代もあったね」と、笑える日が来るだろうか。

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