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何者でもない自分

就活真っ只中の大学3年生、
絶賛悩み中です。

私の大学生活の中での大きなテーマは「自分らしさって何?」でした。

大学進学で上京し、様々なバックグラウンドを持った人々と出会いました。
今まで真面目に誠実に生きてきたはずなのに、
自分の持っているもの全てを人と比べて、
何も誇れることが無いことに絶望しました。

今ではそんなことない!と感じることができるのですが、
その時は「何者でもない自分」という現実に
耐えることができませんでした。

そして、人との関わりを極力避け、
本や美術や映画や音楽といったカルチャーに没頭するようになりました。

振り返ると、
人との関わりを避けたことは良くなかったかもしれないけれど、
やさしい音楽が好きで、印象派が好きで、
最後に主人公が小さな幸せを見つめ直し、
自分らしい生き方を見つける映画が好きで、
緩急のない流れるようなエッセイが好きで、
丁寧で繊細な表現に惹かれる「わたし」は
ここで形成されたような気がしています。

大学2年生頃から、
自分らしさとは、
他者よりも優れていることというよりは
自分がどんなもの・どんな価値観に惹かれるか、
人生で何を大切にしていきたいか、ということなのではないか、
と感じるようになりました。

そのように考え方を転換すると、
少しだけ、ほんの少しだけですが、生きやすくなりました。
私はこれが好きだから、大丈夫。
と考えることができるようになりました。

就活を進めるにつれて、
「何者でもない自分」という言葉をよく耳にするようになりました。
自分だけが一人で悩んでいると思っていた事は、
実は一定数の人が通る道であったと気づかされました。

就活とはまた別軸ですが、
ゼミでの学びの中で、「豊かな暮らし」を考えることが多くあります。
かなりテーマとしては漠然としていますが、
目に見えない、お金に換えることのできない、
幸せや循環やつながりが、
物質的なというよりは、精神的な豊かさにつながることを痛感しています。

こういったことも相まって、
いつかは本屋さんやギャラリー、喫茶店、ワーキングスペース等が融合した
誰かの居場所となる空間を作りたいと感じています。

好きなものを好きと言うことができて、
自分の好きや自分自身を表現し形にしたものを
誰かに見てもらうことができて、
対話をしたり、沈黙を楽しんだり、
そんな居場所となるような空間を作りたいです。

一方で、
自分が力を貰ったコンテンツを、今度は作る側になりたいと思ったり、
社会に溢れている色んなモノと人々との
出会いのきっかけを作りたいと思ったり、
色んな想いがずっと頭を巡っています。

サマーの選考が進みつつありますが、
なんとなく納得できていない自分がいます、、

何も自分の悩みは解決していないけれど、
きっと同じような悩みを抱えている就活生もいるはずだから、
その人が自分もそうなんだよな~と感じることができて、少しでも力になれたら幸いです。

どんな進路になったとしても、
自分で考え抜いて選択して、生きていけたらいいな。



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