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三角関数不要論の賛否

最近また「~不要論」でネットがにぎわっていましたね。
今回は三角関数ではなく金融という話みたいです。
理系として反応しておこうということで三角関数不要論について書いていきます。

三角関数について

高校で習う三角関数はsin,cos,tanですが三角関数は大学に入るととてつもない発展をしていきます。(逆関数、双曲関数など)
私は物理学科だったこともあり、これでもかというほど出てきました。
さらにオイラーの公式(サムネの式)は三角関数に関係するもので初めて見たときに感動しました。
物理現象、特に波を扱うときに三角関数が使われます。
波というのはsin波とcos波の重ね合わせで表されているとか、、、
振動も波に変換して考えたりとか、、、
なので理系にとっては三角関数は必要です。無くては話になりません。

必要、不要の私の立場

私の立場としては必要な人がやればいいんじゃない?です
まあ、三角関数よりも微分積分の方が要らないかと思いますが、、、
私は理系と文系で分けること自体ナンセンスだと思いますが、その話は置いておきましょう。

現在、多くの高校では2年生から文系と理系で分けられると思います。
なのでその時に文系数学と理系数学を分けてしまう方が良いと思います。
理系にとっては三角関数は必要です。
しかし文系にとっては特に必要ないのかもしれません。
経済学をやっていくと微分方程式が出てきたりしますがそこまでやる人も少ないでしょう。
私は経済学は理系だと考えていますがここでは置いておきます。
要らないから高校から無くしましょうというのは範囲が大きすぎると思います。もう少し範囲を決めて不要論を語るべきだと思います。

ここで提案なのですが理系と文系でそれぞれ必要のない範囲を無くして新たな範囲を入れるのはどうでしょうか。
理系では古文、漢文を無くして行列を入れてみるとか
文系では三角関数、微分積分を無くして金融経済をいれてみる
これならメリットのある形になると思います。
高校で大学に近い細分化を図るのは選択肢を狭めることになるので賛成はできませんが、理数科を増やしていくのも良いかもしれません。

高等教育とは


これまでの話を台無しにするかもしれませんが、高校は高等教育機関です
ですので必要、不必要に関係なく教養として身に着けることは身に着けるべきだと思います。身に着けられないのなら大学同様に留年という措置をとるべきだと考えています。
高校、大学進学率が高くなり忘れられていることかもしれませんが、義務教育は中学までです。不要なことを無くして(高校範囲にして)必要なことは中学で教えましょうというならわかります。
高校で必須レベルの三角関数を無くすというのはよく分かりません。
無くすなら微分積分だと思います。海外では微積は大学の範囲の国も多いそうです。

まとめ


分からないことを理解しようとする能力、論理的な思考をする能力の向上という観点で数学というのはとても有用です。
そして数学はわからなくても思考法、思考能力は社会で役立つと思います。
私も数学は得意でなく苦労した方です。物理学科の時に泣きながら問題を解いていました。今となっては数学が少しできると思えるようになりました。
理系の皆さんは歯を食いしばって数学を乗り越えましょう。
その先に明るい未来が待っていると信じて。


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