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やめることと始めることは表裏  ーぼくたちの挑戦を阻むものー

こんにちは。ライターの國貞です。現在、『SALON DESIGN Vol9』 が発売中です!こちらは、過去のノートでもチラ見できるので見てくださいね!

さて、12月から毎週水曜日と木曜日にノートを更新してきましたが、ここいらで一旦ぼくが書くノートはお休みします。(と、お知らせするのも恥ずかしいくらいの閲覧数ですが!!)

というわけで、今日はやめることに関する記事です。

はじめに

組織では良くあることかもしれませんが、何かをやめたり、捨てたりするという判断は意外と難しいものです。どうしても、「せっかくやってきたからもったいない」という感覚が邪魔をしてやめられないのです。

危険なサンクコスト

このもったいないという感覚は、サンクコストという名前もついているくらいなので、誰しも当てはまることでしょう。

しかし、人間のキャパや時間を考えると、いままでやってきたことを残して、さらに新しいことに挑戦するということは難しいです。

また、ぼくたちは新しいことに恐怖感を抱きやすく、慣れたものに安心しやすい脳を持っています。だから、なんとなくで続けてしまうし、挑戦することをやめてしまうのです。

では、やめるコツはあるのでしょうか。

1つは、自分の価値観を特定することが大切です。意外にも自分が大切にしている価値観についてこれ!と答えられる人、考えている人は少ないです。

なので、自分の価値が特定できれば、必要ないものも明確になるでしょう。

ビジネスでも教育でもはびこる「なんとなくよさそう」

それから、なんとなく良さそうという感覚をできる限り減らすというのも1つです。なるべく、明確に必要なものと認識できない事柄は排除すべきでしょう。

ビジネスでは、健康商品でこのなんとなくよさそうという心理が利用されていると思います。水素水やマイナスイオンです。あなたは、これらについて過不足なく説明できますか??

それから教育もそうだと思います。なんとなく、子どもたちのよい経験になりそう。やっておいた方がいい。という思い込みで科目や学校行事を増やしているように思います。(もちろん、表向きは生きる力を身に付けるなどいっていますが、文科相や教育委員会が出す資料は抽象的な表現が多くてあまり役にたちません。)

学校行事は良いか悪いかでいうと、良いに分類されます。だから、運動会やその他の校内限定のプチ行事をやめらません。

ぼくたちに必要なことは選択と集中

なにもやめずに、始めてしまうということは、つまり選択ができていないのです。これは長時間労働があたりまえの会社ならほとんどそうかもしれません。

実際にドイツと日本を比べた場合、労働時間は圧倒的に日本の方が多いのに、生産性はドイツの方が断然高いというデータがあります。

人間のキャパは日本人が思っているよりも少ないのかもしれません。また、週35時間働く人と、週20時間働く人の生産性もほぼ変わらないというデータもあります。

ぼくたちはたくさんのことを我慢して働いていますが、このデータが正しいなら、その大部分が意味のない労働ということになります。プライベートを我慢して、社会貢献度も微妙だとなると、もう鼻で笑うしかないですね。

自分の価値観を知ることを侮るべからず。

価値観という話がでました。自分の価値観を知るには、ある程度道しるべが必要でしょう。メンタリストDaiGoの『超客観力』は価値観リストとそれを深める質問項目が整理されています。また、客観力がいかに人生において必要なことかも説明しているので、おすすめです。特に自分探しの旅を考えている人は、旅立つ前に1000円程度で手にはいるこの本は読むべきでしょう。


私事を話します。

ぼくは、3年教員を勤め3月31日で退職します。理由は、もちろんいろいろありますが、その1つは時間の無駄が多いということです。電話はしょっちゅう鳴るし、会議は長いし、研修は役にたたないことばかり。そして、へとへとになった身体で授業準備です。ぼくは、やっぱり子どもがすきだし授業も大好きですが、よりよい授業をするには正規じゃ難しいと感じました。

まとめると、より集中して授業準備をするために正規職員をやめて非常勤として働き、空いた時間で授業をつくったり自己投資でレベルアップしていくということです。

また、非常勤は副業ができます。これやってみたいな!と思ったときにフットワークが軽くなります。

とはいえ、どうしても判断時にバイアスにかかっていたり見当違いの判断をしていたということは今後でてくると思います。ぼくの場合、教員を辞めると決断した頃、仕事が忙しかったですから、辞めたいという気持ちが先行して冷静ではなかったかもしれません。

もちろん、何度も自分に問い直して最終的に辞めると判断しましたが、人間は一度思ったことを覆すのは難しいといわれているので、「教員は辞めるべきだ!」と思い込んでいるだけかもしれません。

それでも、自分なりにたくさん本を読んで、自分の価値観と今の業務、働き方を考えたときに、やめなければ価値観にあった仕事ができないと感じました。

やめるからこそ、何かを始めることができる。ぼくは、ただ目の前のやりたいことを突き詰めていきます。

ライター國貞


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