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健康について知らないこと(100%ジュースは体に悪い?)

どうも。Salon Design、編集者Kです。

皆さん、健康には気を使っていますでしょうか?巷にはいろんな健康情報があふれています。でも実は、昔は正しいと思われていた健康にまつわる神話が、最近否定されているって知っていましたか?
少し前までは常識だったことが、研究を重ねることで覆されるケースもあるみたいです。
今日はそんな知ってそうで知らない現在の最新研究結果について触れさせていただきます。

βカロチンは健康を促進するのか?


主にニンジンなど、オレンジ色の野菜に多く含まれているイメージのあるβカロチン。栄養にいいからたくさん食べなさい、なんて言われて育った人も多いのではないでしょうか。
実は、βカロチンの最新研究結果では、少なくともサプリメントでは膀胱がんのリスクが高まることが報告されています。方や、健康への良い影響については確たるエビデンスがまだないというのが最新状況です。
これですべてを断じる訳にはいきませんが、いろんな意見があると言う事は頭に止めておいてもよいかと思います。

健康のために100%フルーツジュースを飲む?

また、健康のためになるべく果汁100%のジュースを飲むという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方には衝撃的かもしれませんが、果物をそのまま食べる習慣がある人は糖尿病のリスクが下がるのに対して、100%フルーツジュースを日頃飲んでいる人は糖尿病のリスクが上がるという結果が報告されています。

そもそも体にいいとは何か?

上を見て不安になった方多いのではないでしょうか。しかし、そもそも体にいいとはどういう状態なのでしょうか?ここは実はとても見落としやすい、大事な観点です。
そもそも食べものは、自然に生きているものを、人間が勝手に取って、調理して勝手に食べているにほかなりません。人間の体によくなろうとして生きている植物なんて、世の中にはいないと考えた方が良いわけです。なので、当たり前ですが、すべての食べ物には、人間には好ましい栄養と、そうではないものが両方含まれていると考えるのが自然なのです

例えばマーガリンについて、脳卒中などのリスクが上がることが報告されていますが、不飽和脂肪酸の多いバターに比べて、心筋梗塞になるリスクは実は少ないのです

要は、自分の生活を考えて、どちらのリスクを減らすかを選択するという姿勢が大事なのであって、何が何でも食べ方でリスクをゼロにするというのは無理(=何かしらのリスクはあがる)という風に考えた方が良いと思います。そのうえで、自分が何を選んでとるのか、という決断を個人がすることが、健康を守る上で大事になってきているのです。

エビデンスで健康を考える

では我々にできる最大の努力とは何なのでしょうか?
それはひとえに、きちんと科学的エビデンスを見て、自分で判断できる土台を整えることだと思います。
近年、どんな怪しい情報でも簡単に拡散できる仕組みができており、本当変わらない医学情報を日常的に目にすることも多くなってきています。
正直皆さんも医学的知識がないので、判断に困ってしまうこともしばしばだと思います。そんな時は、シンプルにエビデンスにあたる癖をつけてください。
似非科学は、必ずエビデンスの存在を隠します。逆にまっとうな意見は確固たるエビデンスから構築されています。なので、エビデンスを何より大事にすることが、現代に生きる個人の健康を支えるうえで、一番大事なことなのです。

是非皆さんも、自分の体を自分で守るためにも、そして今をよりよく生きるためにも、エビデンスベースで考える癖をつけてみてはどうでしょうか?

きっとそれは皆さんの生き方の幸せに返ってくるはずです。

追記

すみません。雑誌の宣伝を忘れてました。
自分の頭で考えて、エビデンスにあたる事の大切を知る人たちの集まりで作っています。興味が有れば是非ご一読ください。
http://horiemon.thebase.in/items/20624299



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