見出し画像

【アジア周遊記2】熱に浮かされバンコク・100%バナナで国境を越えろ!!

パラワン島での二泊を終え、半日マニラ観光をしてからバンコクの宿に着いたのは深夜2時頃
飛行機がめちゃめちゃ遅れた。

バタンとベッドに倒れ込み、思ったのは
「これ絶対熱あるな……」

そりゃそうだよな〜。
フィリピンで遊び疲れ、マニラの車ではガチ酔いしてダウン。しかも胃腸の調子が悪くてしばらく満足に食べられてない。
なんなら序盤沖縄のときから風邪っぽかったもんな。毎夜気だるさにビクビクしながら眠っては朝回復してて「今日もまだ行けそうだ」とホッとするみたいなのを繰り返していた。

でもめげずに翌日は列車でアユタヤ遺跡→夜はバンコク市街地
熱が出たとき特有の謎のゾーンに入れたおかげで楽しく観光。よかった。
なんかあるよね、特にちっちゃい頃とか熱で幼稚園休んでるときに超ハイテンションで楽しくなっちゃう現象。休園ハイです。

画像1

画像2


そしてその夜は、みんなで花火。
1年半前に日本からアメリカに持っていった花火なんだけど、使ってなかったからずっと持ってた。まさかバンコクの路地裏でやるとは。

最後の〜花火に〜こと〜しも〜なったな〜
何年〜経っても〜思い出してしまうな〜

的なエモさがありました。
間違いなく今年最初の花火ではあったけど。

あ〜、今日はみんなでいる最後の夜・・・ぽよぽよ・・・


翌日も絶好調に熱!
38度の身体で朦朧とバンコクの街を歩く!
(多くの皆さんと同様、普段熱は測ったら負けポリシーで生きていますが、長旅の際は体温計持っていくべし。変な感染症とかだと怖い。今回コロナが流行ってるのもあって焦って沖縄で買いました)

時折ブラックアウトしそうになる視界。のぼせれば鼻血が出るし、人は多くて太陽はジリジリ。

画像3

ブッダさんの前に座ればなるほど、生きるというのは苦行なのですね。

画像4

身に沁みてわかります・・・

だからとにかく感謝をして、祈った。
すっかり免疫ガバガバになった私が(小さい頃は強い子だったのにな〜)こんなに冒険的なアジア周遊の旅をしていること!大好きな人たちと一緒に楽しい時間を過ごせていること!
そして、この旅のテーマ「みんなと自分がとにかく無事に帰る」
自分はもちろん、声をかけてはるばるやって来てくれた友人たち全員がちゃんと無事におうちに帰れますように!元気100%じゃなくってもいいからとにかく無事に!
ぼーっとする頭でそう祈りながら、そっと、鼻血をすすった。かっこよくねえよ。


夜になって、バンコクでバイバイ。
ここからは4人が2人になって、寝台列車でラオスへと向かう。

タイの寝台列車は、本当に本当にすごかった。
一等席は個室で、洗面台まである。発車すると、係のおじさんが席を二段ベッドにしてくれてマットレスとシーツまで敷いてくれる。それぞれのベッドにはモニターがあって、到着時刻などの案内や食べ物のオーダー、シャワー・トイレの空き状況までわかる。

感動しながらも、めっっちゃ疲れていた私たちはシャワーを浴びてすぐに消灯!おやすみ!!

窓に頭を向けてベッドに横になると、頭上には星空が。
時折、通り過ぎる街灯の光が車内を照らし不思議なリズムを刻む。
おでこに貼った冷えピタが熱い身体に気持ちよくって、振り返れば今日も今日で本当に楽しくって、明日から見るだろう新しい景色にも心踊って、、、ガタゴト揺られながらしばらく星を眺める。

画像5

そして知らぬ間に眠りに落ちる・・・

翌朝6時、ドアを叩く音。
昨夜シーツを敷いてくれたおじさんが「ウェイクアップ!ウェイクアップ!」とドアを叩いている。眠気眼で「おーけーおーけー!」と言うものの、ドアを開けるまで容赦なく叩いてくるから、仕方なく起き上がる。
するとおじさんは素早くベッドをしまって寝具を持ち去っていった。
世の中にはこういう仕事もあるんですね。

そうこうしているうちに、ノーンカーイという駅に到着。
ここはまだタイで、出国手続きをしてから小さな列車に乗り換えてラオスとの国境を越える。

駅の休憩所では何やら炊き出し的なものが。

画像6

画像7

めっちゃ餌付けされた。
愉快なおじちゃんおばちゃんたちに「さぁさぁ!」という感じで導かれ、お粥とコーヒーをもらう。
さらに、座って食べているとどんどんパンや水を運んできてくれる。
お粥を食べきろうものならおかわりを勧められ、断りきれずいっぱい食べた!優しい味でとっても美味しかった!ありがとう!

そのあと小さい列車に乗ってメコン川、つまりはラオスとの国境を越える。

画像8

画像9

これまでで一番国境越えた感あったな。

ラオスの駅で入国スタンプをもらい、いざビエンチャンという街へ。
ここから約8kmくらい。タクシーだね。

しかし何かがおかしい。

入国したのに、両替所がないのだ。

え、ラオスの通貨ないじゃん、そもそもラオスの通貨って何、、、と思っていると、側にいたタクシーの運ちゃんが「500バーツね」と言ってきた。

バーツ!?
タイの通貨なんだここは!
ここまだタイじゃん!

でも私たち、バンコクでバーツ使い切ってきてもう全然残ってないよ。
財布を見ると48バーツ。2人分合わせても300バーツくらい。
これしかないんだよ、って伝えると「じゃあATMでおろしてきて」と冷たく言われる、、、ATMなんてねーじゃねえか。見渡す限り木々だわ。

まだ早朝。人気のない駅。
他の通貨も使えそうになく困っていると、なんと一緒の列車に乗っていた日本人のおじさん2人組が助けてくれた!
「じゃあこれ使って」と300バーツ。ちょっとのお金なんだけど本当に救われたー!!ありがとう!

何かお返しをと思ってバックパックを探るも本当にろくなものがなく、唯一持っていたのは、バーツを使い切るためにバンコクで買ったライチの缶詰とドライバナナ。使い切るなよ、リサーチしとけよ。
「ライチとバナナ、どっちがいいですか」(どっちもあげるつもりはない)
「じゃあバナナもらおうかな」
てな具合でバナナとバーツを交換。

しかも「せっかく買ったんだから自分たちも食べなよ」と、あげた箱からおすそ分けまでされて、本当にごめんなさいでも本当はめっちゃ食べたかったありがとう。

そうやって私たちは、まだタイなラオスの駅から正真正銘のラオスへとタクシーで入ったのだった。おじさんたちに感謝。

結局、もらったバナナは後にビエンチャンのナショナルスタジアムでわけわかんないラグビーの国際大会見ながら食べた。
あれ、ただのドライバナナじゃなくて、100%ドライバナナだから!原材料バナナだけの、ただバナナを天日干しにした干し芋みたいな食感のやつだから!超うんまかったぜ!


フィリピン・タイと付き合ってくれたみんな、炊き出しのおじちゃんおばちゃん、助けてくれた日本人のおじさんたち、みんなみんなありがとう!
(タイではスキあらば寝ていてごめん!全部任せっきりで、一人では何もできなかった!)
感謝の止まらないタイでした!
まじありがとう御膳!!

画像10

※タイで見つけたジワる日本語で写真集出したい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?