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私は遊戯王が好きだ

 私は遊戯王が好きだ。カードゲームは色々やったことがあるが、遊戯王じゃなきゃダメだ。あの薄いカードを手にするだけで心臓が沸き立ち、これでなにをやってやろうかと笑みが浮かぶ。

 遊戯王の面白さはなんといっても、デッキ構築だろう。デッキはゲームで使用するカードの束で、テレビゲームで言うなら自機のような存在だ。遊戯王は無数のカードから自分が選びだした最強のデッキを作ることができる、つまり、自分の分身である自機を思うがままに作ることができる。もちろん、その組み合わせは文字通り無限だ。時には、世界大会優勝者も、プロプレイヤーも、遊戯王ユーチューバーも、開発者でさえ、見つけられなかった組合わせを発見することもある。

 遊戯王の特徴は上記にもある組み合わせの多さ、つまり、デッキが多様なところだ。クランやクラスと言った構築に制限がかかるものはない。そして、構築ルールさえ守ればどんなデッキでもいい。モンスターを一枚だけ入れてそれを守り続けるデッキにしてもいい。逆にモンスターだけを入れて攻撃の手を増やすのも面白い。色んな種類のカードを一枚づつ入れて柔軟に攻撃を受け切るのも楽しい。

 しかし、デッキを作るだけが遊戯王ではない。自慢の最強自機を作ったなら、それを試したくなるのが当然だ。デッキを戦い合わせることを遊戯王では決闘(デュエル)と呼んでいる。それにはデッキ作りとはまた別の楽しさがある。デッキ作りが自機作りの楽しさなら、決闘は自機操作の楽しさだ。決闘はデッキ作り以上に性格がでる。慎重に罠を解除して戦う。大胆に攻撃を繰り出しダメージレースで勝つ。相手の手を読んで待ち構える。一撃で決闘を終わらせる。この決闘の方法論に正解はない。もちろん定石はあるが、その先は結局好みでしかない。

 遊戯王は、デッキ作り→決闘→デッキ見直し→決闘→……とサイクルを繰り返し回して、勝利を目指していくものだ。敗北を目指せば、楽しさは薄れていくだろう。なぜか? 遊戯王は自己表現だからだ。

 無数のカードからデッキを作るのも、決闘で手を進めるのも、全て私がやる。好きなカード、好きな戦略、好きな勝ち方、遊戯王プレイヤーは全てを背負って決闘を行う。自己、すなわち、プライドを決闘にかける。勝てば声を上げてしまうほど嬉しい。負ければ悔しさに頭を抱える。しかし、良い決闘は最後にお互いを認めて握手ができる。その瞬間が最も楽しく、最も好きだ。

 遊戯王の始め方とかはきっと誰かが書いてくれているだろう。それに販売元のコナミも初心者会をやっている。だから、私の推したいことをべらべら書いた。最後にもう一度書いておきたい。

私は遊戯王が好きだ!

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