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本当の親孝行は親が亡くなってから

親がこの世を去った時、「何も親孝行できなかった」とか「子育ても落ち着いて、これから親孝行しようと思っていたのに」という人は多いと思います。「今までありがとう。これからは天国で私たちのこと見守って下さい」と。

私は親が亡くなってからが本当の親孝行の始まり。だと思うんです。自分が生まれてから何十年間も親は育ててきてくれました。無条件に愛し、おさな子の一挙手一動に感激し、ご飯を食べさせてくれ、オムツを変えてくれ、自分のことよりも我が子のことを優先し育ててくれました。こんなに尊いことはありません。

それなのに子どもは思春期になると親を遠ざけ、社会人になると仕事や自分のことで精一杯。結婚して子どもができると今度は子育てに四苦八苦しますよね。

それでも親の誕生日にお祝いしたり、父の日や母の日に感謝の気持ちを表したり、孫の顔を見せてあげるのも親孝行だと思います。生きているうちにできる親孝行もたくさんあります。旅行や今まで行けなかったところへ連れて行ったり、体験させてあげたり。歳を重ねると、介護や身の回りの手伝いが親孝行になるかもしれません。

けれど、親への感謝の気持ちを持ち続け、供養する事こそが本当の親孝行の始まりではないかと思っています。

先日 真言宗の由緒あるお寺の住職がおっしゃっていました。「亡くなった人はどちらに行ったらいいかわからないでいる時、線香の明かりを頼りにすすんだり、お経の聞こえる方へ進んだり、するのです。残った身内が供養することが亡くなった人が成仏する1番の後押しになる。」と。そして先祖に感謝の気持ちのないものに幸せはないとおっしゃていました。

わかる気がします。もし自分が死んであの世でどうしたらいいか迷っている時、子孫のお経をあげる声が聞こえてきたら心強いし、覚えてくれているんだ。と思うと嬉しいですよね。反対に死んでから誰からも何の音沙汰も無かったら、どんなに寂しいでしょう。やっぱり、先祖に感謝の気持ちを伝える。って大事なんじゃないかと思います。

こちらは伝えているつもりだけど、「そちらに伝わっていますか?」と心の中で思っていたある日、なんと、答えがきました。

私はyou tube でタロット占いを見るのが好きでよく見ているのですが、ある時、3つの石の中からピンときたものを選んで占ってもらう。というのをした時に
「あなたは神仏によく報連相(報告・連絡・相談)ができていますよ。なので、神仏からみて目立っている。と言われてますよ。」
と占い師さんに言われました。不特定多数の方へ向けたタロットですけど、嬉しい奇跡だなと思いました。
日頃から、格別信心深い訳ではありませんが、お伊勢詣りをした後でもありますし、神社に参拝して祝詞をあげる人もなかなかいないと思うので、(私はあげます)あれ、目立っちゃってるのかな?そんなことってあるのかな?とわからないけど、何だか腑に落ちました。気持ちが届いているなら嬉しい事です。でも見られている。という事です。

今日このnoteで 「さas さ」さんのしま暮らし〜その三     を読んでとても素敵だなと思った一文があります。

共同墓地は里帰りした人たちで溢れかえる。懐かしい顔を見つけてはおしゃべりを楽しむ、墓場は再会の場でもあるのだ。お坊さんが到着すると、一軒一軒、お経をあげながらお墓を巡る。提灯の灯りの中、お経のBGMにあちらこちらの会話が乗っかって、墓場がちょっとした社交場になっている。お坊さんが自分の家のお墓に近づいてくると、スッと抜ける。誰かが教えてくれることもある。「もうすぐ、おまえんちだよ」と。



素敵です。お正月には神社は多くの人で賑わうのにお盆やお彼岸のお墓はそれほどごった返さないよなぁ。と思っていました。さsaさ さんの島は素敵なところですね。

生きているうちに親が子に教える1番大切なことは、命の大切さ。それと命を繋げてくれた先祖への感謝の気持ちを忘れないこと。ではないでしょうか? 



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