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平成6年 天皇陛下が硫黄島を訪れて起こったこと

私は以前、戦没者のご遺骨を収集してご遺族に返還する。という尊いボランティア活動をなさっている男性にお会いした。

サイパンやどこか外国へ行ってご遺骨を調査、収集して日本のご遺族へお返しするのが戦争を体験し生き抜いた自分へ託された使命だとおっしゃっていた。

「とても尊い行いですね。外国へ、何度も・・・。ご遺骨をそのご家族にお届けするなんて、そんな大変なこと・・・。ご遺族様はお喜びになるのでしょうね。」と言うと、その方は首を横にふり、「喜ばれるばかりではないんですよ。あんたは生き延びて良かったが、うちのは死んだ。と恨みごとを言われることも少なくないんです。」とおっしゃった。

もう20数年前の事だがとてもショックを受けたので覚えていて、いつかこの事をアウトプットしたいと思っていた。戦争の悲惨さを忘れてはいけない。私たちの命は、お家のため、日本国の為と命をかけて守ってこられた先人の方々のおかげで今あるのだ。

厚生労働省のホームページには戦没者遺族等への援護を色々なかたちで、“国の責務として実施している“とある。

海外戦没者数 厚生労働省ホームページより

海外戦没者ご遺骨の未収容概数は硫黄島、沖縄を含めておよそ112万。
そのうち沈没船など収容困難とされるものを除いて59万のご遺骨を優先に収容することを目標としているらしい。


厚生労働省ホームページより

派遣団の方々は本当に大変な思いをして活動されている。

そして第二次世界大戦で熾烈な戦いのあった硫黄島へ平成6年2月12日  当時の天皇陛下がご拝礼になられた。

東京から南方約1250キロ の硫黄島で1945年2月から1ヶ月以上 日本対米軍の戦争が行われた。多くの命が奪われ、その後硫黄島では数々の壮絶な心霊現象が起きて、そこで戦没者のご遺骨の収集や作業をする自衛官や海上保安庁員の中にはノイローゼや体調不良になる人が多くいたといいます。

しかし、平成6年2月に天皇陛下が硫黄島を拝礼されてからは、島での心霊現象が激減したのだそうです。

天皇陛下の拝礼によって、硫黄島で亡くなった多くの兵士の方々の霊が慰められたのでしょう。

その時天皇陛下が詠まれた御製が
「精魂込め 戦ひし人 未だ地下に眠りて 島は悲しき」
です。

その後も、サイパン、フィリピン、マカオなど訪問し戦没慰霊に力をつくしてこられたと琉球新聞にあった。

2023年は戦後78年にあたる。
先人への感謝と祈りの大切さを思う。私たちが次の世代へ語り継がなければいけない事だと思い、書きました。

2度と戦争をしてはいけない。
NO MORE WAR. KEEP OUR PEACE.

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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