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あれから40年

もうすぐ母の命日だ。

40年前、38歳という若さで白血病のため人生の幕を閉じた。

医学の進歩で今なら元気になったのだろうか?と考える時がある。

父が45歳、私が19歳、弟が14歳、妹が11歳だった。突然、母の入院を境に日常が一変し、一カ月で母は、力尽きた。

母親代わりになろうと、お姉ちゃんがお姉ちゃんがと頑張り過ぎたのだろう。

一年過ぎた頃、笑えなくなった。歯磨き、お風呂に入ることすら重労働に感じ、人と話すことすら上手く話せなくなった。気持ちの持ち方だけでは、片付けられなくなっていった。

しかし、時が経ちまた前を向いて歩けるようになっている。

生活をしていると予期せぬ出来事が降りかかって来る事がある。立ち止まって、しゃがみこんで動けなくなる時もある。

そんな時は、それでいい。自分のペースでまた歩き出せばいいと思っている。

私の中学か高校の文集に保護者の文章が掲載された時があった。

母は、「感謝と満足」というタイトルで書いていた。内容までよく覚えていないが、当時、満足してしまったら向上心がなくなるんじゃないかと思っていたが、本当は、あなたの回りは、足りない、足りないばかりじゃなく、満ち足りていることが沢山あるんだよ、だからいろんなことに感謝をするんだよって事を伝えたかったのかなぁと今になって思ったりする。

水泳の池江璃花子選手が病から復活し、大会で優勝した。そこに辿り着くまでにどれだけの壁があっただろう、言葉で簡単に書く事なんて出来ない。

そして、数えきれない人達に勇気と希望を届けてくれた。

本当に、本当に嬉しいニュースだった!
これからも元気な姿を見せてほしい。
心から応援したくなる選手だ。

生きてるとまたまだいろんな事があるだろう。それでも身近にある小さな事を面白がり、人を笑わせて行きたいと思う。



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